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何度だって思い出して泣く

1年前、自宅を出て一人暮らしを始めたばかりの頃は、スーパーへ行くたびに子ども達の好きなものが自然と目に入った。20年近くの習慣は変えようが無い。

今は目を伏せるようになった。スーパーに行ってカゴに入れるものは、少しの野菜と加工品。自分の命を繋ぐものだけ。

手製のカレーが市販のカレールーでも美味しかったのは、鍋いっぱいに作って家族と食べたからだ。翌朝のお楽しみは、温め直したカレーとゴハンの間にとろけるチーズを挟んだチーズカレー。定番だった。

もう子どもたちに振る舞うことはないのだろう。なにげない日常、ささやかな幸せは永遠に続くものではないから、尊いのかも知れない。

自分から手放した。


更年期障害で、すべてをホルモンのせいにしたくないけれど、あの頃の私はどうかしていた。今なら分かる。
旦那が憎くて仕方なかった。同じ部屋にいると息が出来なかった。うまく伝えられなくて、拒絶されたと傷ついて、こじれた。

でも結果的に、彼の本音が聞けたのだ。あれから5年以上経っても態度が軟化することはない。お互い傷つき、警戒し、距離を取るほうが良いのだ。

この間の息子2のお弁当にまつわる紛争?から、もう自宅に近づくことはやめた。
旦那に都度お伺いを立てて、休みの日に子どもたちにお昼ご飯を作りに(行かせてもらって)たけど、もうやめた。

自宅に行くたびに、私が買ったものが新しいものに変えられていたり、粗雑に扱われてるのを見るのも気落ちする。

子ども達にはもちろん会いたい。でもこの対等でない感じから逃げることにした。小さなプライドなのかも知れない。いや、自分を守るためだ。

息子たちはお母さんのこと気にかけてくれないの?

この間、事情を知る最古のママ友さんに言われた。彼女のところは、真逆な環境にあるから言いづらかったけれど。。

子どもからしたら、父と母が直接会話しているのはあまり見かけてないが、ケンカしているのも見たことがない。
母親が家にいなくても家事はお父さんとおばあちゃんがこなしているから、自分の生活が変わることもない。

不安があれば気に掛ける。そこに注意が行き、様子を伺うだろうけど、ましてや年頃の男の子、問題ないと思えば親に関心もないだろう。それが普通。

彼女は旦那と不仲なことを子どもたちの前でもさらす。だから子ども達はママに同調して、旦那さんは家庭内で孤立している。まあなかなか問題のある旦那様ではあるのだけどね。


私は夫婦のことと子どもたちは区別したい。だから子ども達には旦那の悪口は言わない。
いつか離婚して、理由を聞かれたらなんて言うだろう。聞かれもしないかもだけど、笑。

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