絶対に挫折しないHoudini入門 2 - 学習方法

学習方法

 どうやってHoudiniを学習するのがよいでしょうか。自分の場合は以下の3つが主なものでした。

・ヘルプを読む
・書籍を読む
・チュートリアル動画を観る

 Houdini公式のヘルプはとても充実しています。 日本語への翻訳もされています。
 ヘルプはノードやネットワークの種類毎にまとまっているのでHoudiniというツール全体を体系的に学ぶのに良いです。
 ノード一つひとつの詳細な説明もあり、いうなれば戦術を学ぶことが出来ます。

 作例を載せている書籍やチュートリアルは目的の表現を完成させるためのロジックやアルゴリズム、ノードの組み合わせ方法を学ぶことが出来ます。
こちらは例えるなら戦略を学ぶ方法です。

 戦術と戦略はどっちも大切で、それらを行ったり来たりしながら学習を進めることになります。
 チュートリアルで使われているノードの意味をヘルプで確認したり、
ヘルプを読んで知った新しいノードを使えばあの表現ができるんじゃないか? と考えたりする感じです。

 他にもワークショップに参加したり詳しい人に聞いたり色々学習方法はあると思います。 (気軽に何でも聞ける師匠が欲しい人生だった...。)

 特に公式のヘルプは一次情報(のはず)なので(Houdiniに限らず)、超重要です。有料のチュートリアルなどに手を出す前にまずはヘルプを読むようにします。
 (プログラミングなど技術に関する入門書などでは公式のヘルプをそのままなぞっただけのモノもあり、そういうものにわざわざお金を払うのは勿体ないので気を付けたいですね...)

ノードのExample

 ノードを右クリック>HelpでそのノードのヘルプがHoudini組み込みのブラウザで表示されます。
 このヘルプ内にはExampleの「Load」ボタンが用意されている場合があります。「Load」ボタンを押すと、objレベルにそのノードのExampleが配置されます。

 ヘルプを読むだけでは使い方が分からないノードも多いのでExampleがあると大変便利です。

学習のモチベーションを保つには?

 Houdini ギャラリーをはじめとしてインターネット上ではHoudiniで制作された素晴らしい作品を見ることができます。
 それらの作品に感動し、「自分もこんな美しいものを作ってみたい!」という衝動で使い始めるのも良いと思いますが、自分の場合はそれではモチベーションを保つことが出来ませんでした。
 いくつか理由がありますが、主に以下の2つです。

・映画のVFXの様なエフェクトのレンダリングにはハイパワーなPCと、とても長い時間が必要でやってられないと思ってしまった。仕事でもそのような表現が必要な機会がなかった。(いつかやってみたいという気持ちはあります。)
・普段Blenderなど他のツールを愛用しているため「それHoudiniじゃなくてもできるのでは?」と思ってしまった。

 そんな時、こちらの動画に出会いました。

 個人的にはHoudiniというとエフェクトというイメージが強かったのでプロシージャルという側面を見落としていました。見落としていたというよりは、「プロシージャル」と単語で言われていても、その効果を動画などで見るまでは素晴らしさに気づけなかったのだと思います。

 すごいです。プロシージャルすごい! Blenderで作ったモデルは基本的にBlenderで作った通りに一つの表現しかできません。でもHoudiniでプロシージャルなモデルを作れば、1つのモデルから様々なバリエーションを持った表現わが作れてしまうのです。自分の場合は、ユーザーのインタラクションが必要な作品を作る機会が多いため、プロシージャルという要素にとても惹かれました。ユーザーの操作によって3Dモデルが変わったりしたら面白そうです。ぜひプロシージャルモデリングをマスターしたい、Houdiniを覚えたい、と思いました。

 上記が自分がHoudiniの学習を進めるモチベーションを保てた理由です。これは自分にとっての話なので、さすがに万人に向けて動機付けができるようなメッセージを書くことはできませんが、Houdiniで何が出来るのか、それが自分にとってどう有益なのか初めに明確にしておくと、学習のモチベーションを保てるかと思います。

学習に役立つリンク集

Houdini ヘルプ
Houdini ラーニングパス
Houdini イベントカレンダー


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