絶対に挫折しないHoudini入門 7 - グループ

グループ

 Houdiniはノードベースのツールです。一般的にノードベースのツールは繋がれたノードの上流から下流へとデータが流れていきます。

 ノードは受け付けたデータ全てに対して処理を行いますが、それでは都合が悪いことがあります。
 例えば、モ〇スターボールみたいに球体の半分だけ色を変えたり、特定の面だけPoly Extrudeノードで押し出したり、などです。

 Houdiniには処理を行いたい対象を絞り込むテクニックがたくさんありますが、グループは最も基本的な方法です。
 Groupノードなどを使ってグループを作ることが出来ます。ヘルプのSee Alsoには他にも便利なノードがまとめられていますので、それぞれヘルプを読んでざっと機能を理解しておきます。

 Group Rangeノードはいろいろな条件を指定してグループを作成することが出来ます。さらに高度な条件が必要な場合は、Group Expressionノードを使用します。このノードはエクスプレッションによってグループを作成できるのでとても強力です。

例: 現在のフレーム数によって押し出す面を変える

画像1

 いくつかのノードでは処理の過程でグループを作成してくれるものがあります。分かりやすい例はPoly Extrudeノードです。

画像2

 例えば、Front Groupとして押し出した上面だけのグループを作成してくれます。
 Front Groupのみに色を付けた例です。GridノードのRowsやColumns、Poly ExtrudeノードのDivisionsなどを変えて面の番号が変わったとしても押し出した上面だけに色が付いています。

画像3

 もしPoly Extrudeノードがグループを作成してくれなければ、自分で押し出した上面だけを特定する条件を考えてGroup Expressionノードなどで複雑なVEXを書かなければいけなかったかもしれません。

 このように、処理の過程で意味を加味したグループを作ってくれるノードがあるので、活用するようにします。

もしこの記事があなたのお役に立てたなら幸いです。 よろしければサポートをお願いします。今後の制作資金にさせていただきます!