理想のキーボードを求めて
TASUKU開発日誌では、TASUKUの開発にまつわることを何でもざっくばらんに書いていきます。今回はキーボードのお話。
クリエーター、特にプログラマーにとってはキーボードは超重要な存在。こだわりのある人も多いのではないでしょうか。
かく言う自分は特にキーボードに対してこだわりが強かったわけではないのですが、ここ数か月でキーボード沼に片足を突っ込んでしまいました。
その結果、Keychron Q14 Proという変態キーボードをポチってしまうことになったのですが、どうしてこうなった…というイキサツについて書いてみようと思います。
Keychron Q14 Proはこんなキーボードです。
キー配列がV字状になっており、なんとテンキーが左にあります。キー配列がV字になっているのはALICE配列というそうです。
そもそも新しいキーボードが欲しいなと思ったきっかけは、メインで使用しているキーボードがしっくりこなくて、特にShiftキーを↑キーと押し間違うことが多くストレスを感じていました。感触もぶよぶよしてる感じで押しにくい。
そこから新しいキーボードは何がいいか調べ始めます。
調べ始めたころは主にキーボードの配列を気にして探していました。
日本語と英語の切り替えが面倒なので今までUS配列は使ってきませんでした。Windowsの設定で無変換をIMEオフ、変換をIMEオンに設定して使うのが好みなので、スペースバーの横に無変換、変換のキーがあるJIS配列が好みです。
調べ始めるとメカニカルだとか、スイッチの軸の話だとか、キーボードってめちゃくちゃ種類があるんやなぁということを初めて知ります。
新卒入社した会社で先輩たちがHHKBとか、REALFORCEとかの高いキーボードを使っているのを見て、自分もいつかは良いキーボードで仕事してみたいと思っていましたが、そこまでこだわりが強かったわけではないのでキーボードへの投資はあまりしてきませんでした。
そろそろこの先10年、20年と使っていける、使いたくなる様な良いキーボードをお迎えしたい気持ちが沸々と沸いてきました。
まず最初に試したのはREALFORCEです。しかしかなり良い値段するキーボードなので、いきなり購入する勇気はありません。自分は大分の田舎に住んでいますので近くに試せるお店もありません。こういう時は新宿や秋葉原が恋しくなりますね。そこでどうしようかと思っていたところ、REALFORCEの購入サイトからレンタルのリンクを見つけます。
https://www.rentio.jp/products/r3hc13
今までレンタルという発想はなかったので目から鱗でした。田舎に住んでいる身としては遠くまでキーボードを試しに行く時間と費用を考えるとレンタル料の方が安そうです。何といっても実際に何日も使って色々試せるのが良いです。
ということで、REALFORCE R3をレンタルしました。やっぱり静電容量無接点方式の静かな打ち心地は素晴らしいです。
素晴らしいのですが、キーボードには光って欲しいのです。これが購入に至らなかった主な理由です。自分は夜に暗い部屋で作業することが多くキーボードが光らないと数字だとか一部の記号などの位置が見づらくて困ります。
GX1という光るゲーミングキーボードもありますが、有線接続のみだったので見送りました。できるだけ机の上にケーブルを這わせたくないので無線接続が良かったのです。
同じ静電容量無接点方式のキーボードにHHKBがありますが、自分はBlenderなどの3DCG系のソフトを使うためテンキーがあると便利なのでいつもフルサイズのキーボードを使っています。
憧れのREALFORCEとHHKBを断念した後はしばらくインターネットの海をさまよっていましたが、段々疲れてきたのでもう最寄りのパソコンショップにあるものの中から決めようと腹をくくりました。
そこで出会ったのがロジクールのG913です。
このキーボードがかなり素晴らしい。
フルサイズ、バックライト、無線接続、変換/無変換キーの全ての要望を満たしています。
おまけにキーボードの左端にあるGキーというのがマクロが設定できて管理便利でした。よく使うアプリの起動やGoogleカレンダー、Gメールをブラウザで表示するマクロを設定していました。
後、右上にあるホイールで音量の調整ができるのが地味に便利でした。
使いやすい! これぞ理想のキーボード! これで向こう10年はこのキーボードで仕事するぞ! と意気込んで数か月使っていたのですが…ある時ふと気づいてしまいます。
テンキーよ、お前はその場所でいいのか…と。
なんか姿勢が右寄りで右肩が疲れるような…。そうです、フルサイズのキーボードはテンキーがある分右側に突き出しており、マウスを置く場所と干渉しているのです。その分右腕を伸ばして使うことに。
自分はスクリーンの中心にスペースバーの中心を置かないと気持ちが落ち着かないというか、肩や首が痛くなったりします。
しかも、マウスで位置調整しながら数値入力する様な状況だと、右手でマウスを操作しながら、左手でテンキーを叩くことになって、ずっと体が右向きのままになっていることに気が付いてしまいました。
一度気づいてしまうとことあるごとに地味に気になってしまい段々我慢できなくなってきます、笑
そこでテンキーが左側にあるキーボードはないのだろうかと軽く検索したところ…ありました。…マジか。いえ、知ってる人にとっては常識なのかもですが、少なくとも自分はそんなキーボードが存在することなんて全く知らなかったので、軽く衝撃でした。
テンキーが左にあるキーボードは左利き用キーボードということですが、果たしてこれは左利き用なのか? ちなみに自分は右利きです。右利きですが、左にテンキーがあるキーボードを求めています。テンキーは左手でも操作できると思います。
ただやっぱりテンキー左キーボードはあまり種類がありません。なので、TKLキーボードを買って別付けでテンキーのみキーボードを左に置こうかとも思いました。テンキーとメインキーボードのデザインは揃えたかったので、テンキーとキーボードを同じデザインで出しているものを探しましたが、テンキーも無線にするとなると良いものが見当たりませんでした。
唯一EPOMAKERに無線テンキーがありましたが、キーボードがUS配列のみしか無さそうだったのであまり深く見ていません。
そもそもテンキーが分かれているというのは何となく卓上が散らかりそうだったのでやっぱりテンキー一体型のキーボードの方が良いかと思い直しました。
そこで見つけたのが今回購入したKeychron Q14 Proです。
US配列ですが、ALICE配列のおかげでスペースキーの近くにカスタマイズの余地があるキーがあります。
キーの割り当てに関してはまだ試行錯誤中でいくつかのパターンを試しています。
スペースキーの左右に無変換、変換があるシンプルな配置に敵いませんが、何とか日本語/英語切り替えはそこまでストレスなくできています。
初見ではALICE配列というエントロピー高めな配列が好みじゃないかとも思ったのですが、他にテンキー左キーボードが見つからないのと、何度も見ていたらちょっと素敵だと思い始めたので物は試しということで購入に踏み切りました。
G913で便利さを知ってしまったGキーに相当するマクロキーや音量調節ダイアルもついています。
期待していた姿勢改善もばっちりです。真っすぐスクリーンを見て作業できます。
…Bキーが2つある…。
Keychron Q14 Proはまだ使い始めたばかりなので使い勝手についてはしばらく使ってみてからレポートしようかと思います。
それではまた次回。
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