推しと見る「プロメア」同時視聴の感想(ネタバレあり)

※がっつりプロメアのネタバレ、多少のキルラキルのネタバレがあります。個人的な感想を雑に語ってるだけですのでご注意ください。



感想本編

鉄板ネタ盛り盛りの王道だったのにめちゃめちゃ良かった。神。
音の全て、構図の全てがよかった。色の使い方やバランス、全ての場面が一枚絵レベルの綺麗さ、それでいて動いていて綺麗だった。

リオとガロのコンビも良かった。リオがとにかく好き。髪型髪色が美しくて、儚さもありつつ力強くて炎属性というところがギャップだった。
ガロとのコンビとネーミングが、ちょっと腐女子向けな作為を感じたけど、自分は純粋な男同士のライバルであり戦友としか見えなかったから良いと思う。でもこれで盛り上がるのはわかる気はする。
俺にとってはガロは好みから外れてて、逆にリオが好み過ぎてそちらにしか目がいかなかった。かぶいてるとことかは好きだけどね。

ストーリー的には大体ちりばめられた伏線の通りになったな、という印象。王道でちゃんと伏線拾えるようになってて、でも露骨過ぎず見てて楽しかった。キルラキルの系譜から、また宇宙規模になるんだろうなと思ってたけど、ほんとに宇宙規模になってて笑った。前も突拍子もなかったけど、映画でも突拍子もないところまで持ってくんだなぁ。
戦闘の最後の終わり方が、話としては想像できるけど想像の上をいくやんちゃな描き方をしていて、見てて爽快だった。
今回は色恋沙汰少なかったのが意外だった。キルラキルではこれでもかってほど恋に生きる少女だったけど、恋愛要素しぼられててシンプルに王道の世界救う系で男がわくわくするもん詰め込まれてて、楽しみやすかった。まさに男が主役って感じのストーリー。

一番語りたいのはやっぱり映像美と音のコラボレーション。
どの場面もとにかく構図のバランスが良い。色使いも一つ一つ違って、それでいて動きに妥協がない。音楽やSEの使い方もそれ自体も綺麗だけど、音の切り出し方も綺麗だと思った。セリフの響き方聞こえ方が印象的だった。バリバリの迫力の音楽と歌声、SEにも関わらず、セリフを邪魔することなくて、それぞれが良い聞こえ方をしてきて、どの場面の音を聞いてても気持ちよく、作品の魅力を後押ししてた。個性の強い映像をとてもうまく生きているように表現してたと思う。
BGMに関して、ずっと見せ場のようなシーンが続く中、おそらく同じ曲を少しづつ変えて使ってたと思うけど、少し音の感じを変えるだけで違う表情になってて、それまでのシーンとの繋がりを感じつつ新しい面白さがあって、次々に来る見せ場が毎回楽しく見れた。
挿入歌は、途中まで女性ボーカルだったのが、最後のほうで男性ボーカルの雰囲気の違う曲になったのがすごくかっこ良かった。エンディングに向けて一気にイメージが変わって、ここから一番の見せ場だというのがわかってより気持ちが高まった。そしてそれを裏切らない展開と、映像やストーリーにあった曲の雰囲気が、この作品の印象を決定的なものにした。ほんとに使いどころがよくわかってる。

総じてプロメアは最高だった。これを推しと見れて良かった。

推しと見た魅力について

自分は気が散りやすく映画を1人で見るタイプなので、始めはやっぱり少し邪魔になるかなと思ってたけど、始まってしばらくしたら慣れてきて推しと見るのも楽しかった。
映画の画面と配信者の画面で音量調整が別にできるのがとても良い。やっぱり見る人によって好きなバランスがあると思うので、必須と言っても良いこの設定をきちんと取り入れてるのは、さすがアマプラと思った。ちなみに自分は映画の音量はある程度強めを求めるので、その強めの音量を邪魔しないよう推しの音量はギリギリ話してることがわかる程度にしぼってた。
イヤホンによって聞こえ方が全然違うというのも痛感した。始め何かの備品の安物の片耳イヤホンを使ってたけど、映画と配信者の音量バランスがよくわからなくて、普段音楽聞くように使ってる2000円前後のイヤホンに変えたら、それだけで格段に立体的な聞こえ方になってびっくりした。今度から映画を見るときはこっちのイヤホンにしようと思う。逆にホラーなど苦手な作品のときは安物のイヤホンでいいと思う。

推しと見ることによって、自宅にいながら映画館にいるときのようにちゃんとスクリーンの前に座っている緊張感があっていいなと思った。普段一人で見ていると、やはり集中力が切れるときがあって、集中力が切れてきたあたりから気がそれてしまって、ぶつ切りで見たり作業をしながら見たりするけど、推しと見ていると推しが作品についてどんなことをいうのか気になって集中できた。
推しと見た方が推しやチャットのみんなが言うところだけじゃなく、自分も作品の細かいところまで見ることができると思う。

今回はものすごく期待してた真剣に見たい作品だったからそこまで推しの発言に着目しなかった。それでも面白かったから、きっと普段手が出ないような推しが薦める作品もこれなら楽しめそうだと思った。次の開催も楽しみだ。

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