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#7.企業内研修担当×親子コミュニケーション教室×WSD

(1)普段おこなっている活動を教えてください

普段は会社員で、企業内研修担当者として人材育成(研修やワークショップのデザイン)の仕事をしています。また週末に親子コミュニケーション教室「ことばキャンプ」を運営しています。

(2)WSD受講のきっかけは?

■きっかけ
外部業者の担当者さんから「受講すると、内容もコネクションも全て今後の糧になるから」とお勧めいただきました。
WSDのパンフレットやHP掲載内容を拝見し説明会にも出席して、WSDの内容は自分の仕事に活かせると納得しました。
研修デザインは社内外でトレーナー向けの研修を受講して学びましたが、ワークショップデザインは手探りで進めていたためです。上長承認をもらってからWSDに参加しました。

■受講においてハードルに感じたこと
ハードルは120時間とも言われた学習時間です。
オンラインコンテンツは隙間時間にこなしました。週末の講座受講は家族の了解を得て参加しました。
それより大変だったのは、120時間の枠を超えたグループワークに費やした時間と労力です。企業内にこもっていたらまず接点がないであろう多様なメンバーとの協同作業は、考え方やプロジェクトの進め方が予想外で、合意形成に苦労しました。真夜中までグループワークのためのオンライン会議を開催したり、ギリギリまで作品を仕上げたりしました。
合意形成や対話についてWSDの講座では学びましたが、演習の中で実際に体感していたことに後から気づきました。

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(3)WSD受講で最も印象に残っていること

新井英夫先生の身体性のワークショップです。
楽器や物を使って音楽やリズムを作りながら身体を動かして何かを表現したり、体をほぐしながら参加者同士でコミュニケーションを取ったりしました。とても新鮮でした。想像以上に楽しめている自分も発見できました。
また、平田オリザ先生の演劇ワークショップの講義も身体を使う内容が印象に残りました。

お二人の講座で共通していておっしゃっていたのは「生物としては身体接触は必要なのに、日本の教育ではそこをタブー化して、心・体・頭をつなげるコンテンツが殆どない」ということです。そこが言語化されて、腑に落ちる感覚を持ちました。

(4)現在の活動に活かしているWSDでの学び

前述した身体性のワークショップは会社でのワークショップに取り入れるのはハードルが高いので、週末のコミュニケーション教室で子供向けのワークに部分的・意識的に取り入れることがあります。子供の反応は素直で、WSDの学びを活かせた時の前向きな変化は嬉しいです。

会社で依頼されてワークショップのデザインをするときは、目標の階層性を必ず考えるようになりました。またファシリテーターとしてワークのマッチングやフィット感を常に考えるようになりましたし、時系列で場の流れをデザインすることも意識しています。個人の感想域を出ないかもしれませんが、自分ではワークショップの質は上がっていると思います。

乙坂選手集合写真 - Mizuki Yamauchi

(5)これからの展望

WSDの3か月間は盛りだくさんの内容が一瞬のように過ぎ去ったので、正直なところ消化しきれていませんでした。後で内容を振り返って一つ一つ学びを実践していく必要があり、私は今も当時のノートを時々見返して自分の仕事や週末の教室に活かしています。
ワークショップには多かれ少なかれ流行り(トレンド)があるかもしれませんが、根底には人の学びについて普遍的な哲学・信念があります。私は、普遍的な部分は忘れずに、丁寧に自分の仕事にWSDの学びを活かしていきたいと思っています。

普段は会社員として大人向け、週末は子ども向けと、WSDでの学びをそれぞれの場で実践しているずっきーさん。今でも当時のノートを見返して実践に活かしているというところが印象的でした!
ありがとうございました!

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