対岸の工場は白い煙りを上げる

いやあ、暑い・・まだ5月なのに暑いってどういうこと!? な青鳥なのです。
東京や関東の人にはこれが標準なのだろうか・・と疑問を感じざるを得ないのです。感じたところで何もできないしな、と思考を切り替えるのです。
でも、暑い。窓をほんの少し開けて網戸から空気を入れるのです。
そういえば、今日は各種買い出しが必要。ということで陽射しがきついであろう、おそとへ GO! するのです。
うん、わかってた。暑いのはわかってた。
汗が出るけれども、時おり吹く心地よい風に体が冷やされて、そこまでつらくはないのです。

さっさとお買い物を済ませて、いつもの大きな川岸へ行くのです。
土手にはおさんぽ、ジョギングの人、河川敷にはグラウンドでサッカー、野球の少年たち。小さい子は虫取網を振り回して遊んでいるのです。
そのまま川面を眺め、対岸の河川敷のショベルカーが作業しているのを見て、土手をおさんぽしている人たちの動きを追うのです。

すると、なにやら見慣れない動きをしているものを発見するのです。
それは対岸にある工場から立ち上る白い煙りなのです。
いつもはなかったのです。
そこで、自分に違和感を覚えたのです。
いや、「いつも」って、どんな「いつも」だ?
記憶を探るのです。
それは、コロナ以前の姿、なのです。
つまり、対岸の工場は漸く稼働させている、ということなのです。

多くの地域が日常を戻りつつあるのかもしれないのです。
他方、東京は、いつも通りの日々、なのです。
怖いなあ、と思うのは、ほんの1ヶ月、2ヶ月前の何もなかった日々が、すっかり過去である、ということ。そちらが「いつも」の生活だったのに異常な生活に慣れてしまい、感覚がマヒしている青鳥みたいなのです。
これが「いつも」になってはいけないのです。

だからこれからも色々気を付けないと、と気を引き締めたのです。
早くに緊急事態宣言、解除してもらわないといい加減ウンザリ、なのです。
自分のやれることはやりつつ、対岸の工場の煙を眺めるのです。
あれは日常を迎えた狼煙なんだなあ、なのです。
あともうちょっとだ! と、目標を確認した青鳥なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?