黒色が集まる

日中は風が強くて埃っぽさに「うあぁ」していた青鳥(あおどり)なのです。
目に入っても「うあぁ」だし、花粉が舞い上がっても「うあぁ」なのです。
仕方ないから、目を細めてマスクで顔を守っていくのです。

手元の、新調したスマホを見るのです。
スマホのカラーは黒なのです。
そして手帳型カバーも黒なのです。
自分で選んだわけではないのです。
そこのお店にそれしか選択肢がなかったのです。
もっとキレイな色が欲しかったのです。
新調した眼鏡も縁が黒なのです。
これもこの色が欲しかったのではなく、そのデザインはこの色しかなかった、ということなのです。
トートバックもそうなのです。
ネットで調べると3色展開していたのです。
でも、訪ねた店舗では黒のみで、しかもこれがラスイチだったのです。
必然的にこれしかなかったのです。

そんな「黒色」に変なご縁があった鳥類なのです。
だからさー、もっとキレイめな色でー、春なんだし明るくー、という野望も潰えるのです。
まあ、汚れが目立たなくていいか、と自分を強引に納得させているこの頃の青鳥なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?