ばばんばばんばんばん~、若者はゴキゲンだった
じめり、とはしているものの、雨は落ち着いていたし歩きやすいしで、それでいいのです、青鳥(あおどり)なのです。
ちょっと用事を済ませ、帰路に着くと、正面から自転車に乗った20代半ばくらいのお兄ちゃんがやってきたのです。
かなりゴキゲンのようで、鼻歌ではなくしっかりと歌っていたのです。
「ばばんばばんばんばん~」
それを延々と繰り返していくのです。
そしてのたりとペダルを踏みこんでいくのです。
よほど楽しいことがあったのかなあ、なのです。
ジャストな年齢ではないのに、よくそんな歌を知っているなあ、と妙に感心してしまった青鳥なのです。
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