白い屋根が戻るとき

ゆっくりベッドでうとうとしていたら、なんだか肌寒くて目が覚めた、青鳥(あおどり)なのです。
なんだろなー、と思ってカーテンを開けると、眼前の民家の屋根たちが白いのです。
一瞬、状況が理解できなかったのですが、昨晩の天気予報を思い出したのです。
東京は雪が降る、といっていたのです。
そうかー、これかー! なのです。窓越しでわかる「べったりした雪」なのです。確かに屋根は白く覆われているのですが、どう見ても水分が多い。この前よりは「雪」しているけれども、青鳥の求めている「雪」ではないのです。
もうすぐ4月だし、このくらいの雪は仕方ないかー、なのです。
見たところ屋根の雪はうっすらで、1~2㎝くらいで下の屋根の色が透けて見えているのです。
試しに玄関を出て、外の雪を観察したのです。ザリザリしていて水分が多く、傘なしでは外を歩けない雪、なのです。
うーん、違うんだなあ。雪っていうのは、サラサラしていて、軽くて、フカフカなのです。
何せ比べているのが北海道の雪だから、違うのは仕方のないこと、なのです。それでも雪掻きをするときは、重いのですけれどもね!
お昼過ぎまで降っていた雪、なのです。けれども、東京の気温には負けるのです。
やがて屋根を勢いよく水になって落ちていくのです。
午後3時にはかなり屋根の色が戻っているのです。まだしっかり残っているおうちは、きっと1階に皆さん集まっているのでは? なのです。
午後6時、完全に雪はなくなっているのです。もう、溶けだした水の流れもなく、静かになっているのです。
変わらないのは、薄曇りの空の色ぐらいのもの、なのです。

東京の雪は、終わったのです。

さて、これから本当の春はくるのかなあ、なのです。
クリーニングに出していた冬のコートは昨日のうちに引き取ってきたのですが、もう着ることはないのです。晩秋から初冬、或いは晩冬から初春の頃に着る薄い綿の入った別のコートを多用するのです。
春と冬をいったり来たり、は北海道と変わらないのです。
4月は目前なのです。
春、まだかなあ、な青鳥なのです。
出演店舗の休館情報にドキドキしながら明日を迎えるのです。

明日は新宿アドホックへ鑑定をしに行く日、なのです。
さあ、元気に行くぞ! なのです。


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