おじいちゃん、決断しようよ

今日も晴れ間の東京の生息地域にいた青鳥(あおどり)なのです。
地道に買い出しに行って、それでもまだ何処か行きたい欲求はあって、うだうだしていたのですが、考えなしにおそとへふよふよ、なのです。

近くの靴やさんにふらりと入って、夏のサンダルを物色、なのです。
いろんなお店を回るのもアリかなー、なんて思ったのですが、どうしても今欲しい、なんて欲求に勝てなかったのです。
お財布と相談しつつ、何足か試し履きを繰り返し、購入したのです。
今年の夏は、このサンダルを履き潰すのです。

で、気の向くままふよふよしていると、とある交差点に辿り着いたのです。
片側一車線ではあるものの、とても交通量が多い道路なのです。

その道路を自転車に跨がったご老体が進むのです。
端から見ても、ふらふらしているし何処を自転車で走っているのか分かっていないような覚束なさ、だったのです。

気になってじっと見ていたら、そのまま交差点の真ん中に突っ込んで、車にクラクションを鳴らされる始末。
流石に道路の端によって信号待ちをするんだろうな、と思ったら、なのです。

交差点は通りすぎて、片側一車線の真ん中の車線上にぴたりと止まり、赤信号をやり過ごそうとしているのです。

いや、まって。
そこにいたら左右の自動車が自転車を引っ掛けそうで、恐くて側を通れないと思う、のです。
左折も右折も恐くて出来ないのです。
ご老体は、どうやら現在赤信号の横断歩道を、本当は越えたかったような。
だからって、その車線上に自転車に乗ったままじっとしているのはどうかと思うのです。

自動車については免許返納、という動きがあるのですが、自転車についても運動能力、認知能力の低下を鑑みて、ご家族がいらっしゃるのなら、乗せないことが必要だなあ、なんて思ったのです。

なんというか、自分も判断能力がいつまでもある、なんて過信したらダメだなあ、なんて身につまされてしまった青鳥、なのです。

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