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過ぎた時間だからこそ

今にして思えば、私はあの関係の中で
本当に彼のことを好きだったのかは正直分からない  
だけど、残念なことに私にはピタリとはまって
しまったことは間違いなかった。

結局のことろ、過ごした時間の長さでも
なにをしたかでも、どんな関係性だったかでも
なくて、彼のやることなすことの全てが
私にとっての依存心を掻き立てるものだった。  

もうじきあれからひとつきになる。

今でも抜け出せたとは言い難い。
正直まだ苦しいことがある。

これって単純にお別れしたとか
そういう話ではなくて、ほかの依存症と 
同じなんじゃないかなと思っている。

父がアルコール依存症だったから
この手の説明を聞いたことがあったけれど 
結局はずっと頭のどこかにそれがあり、なにかの
拍子に思い出し、また手を伸ばしそうになる

私は別の人にそうしたいとは全く思わない。
けれど、いつまでもあの関係に、彼に
執着しているのは、ある種症状ともいえるのかなと思っている。

頭では分かっているのに、なにもかも分かっているのに、未だ抜け出せていないのだから。

単純に好きだとか嫌いだとか
別れたのくっついたの、ふられたのなんだのの
話の方がよほどよかった気がする。

変に、少なくとも私には変に合いすぎてしまったのだと思う。  

だからずっと避けてきた。
でも、まさかと思っていたのにまたこうなってしまった。

私はたまたまその後に依存してもいいよと言ってきた人が2人いた。別に私が好かれたとかそういう事ではなくて、そういうタイプであることをきっと分かっていて、だ。もちろんその2人とは全く近寄らなかった。


こんな人もいた。連絡は最初頻繁にして徐々に減らしていくんだよ、と。何故かと聞いたらそうしたら気になって向こうから来るようになるから、と。
それを聞いた時、正直怖いなと思った。

平気で依存してもいいよとか
依存されたいとか、言わないまでもそうさせようとする人は結構いる。

だから怖いのだ。

こうなる前もSNSでそういうことを言ってる人を見つけては、うわぁ……と思っていたのに、気をつけていたのにこうなるのだから、本当にどこにそれが潜んでいるのか分からない。

だけど、男であろうと女であろうと、相手を故意に
依存させようとするやつは私は大嫌いだ。
もちろん故意ではないにせよ、そうなってしまう場合もあるから、それに関してはまた別にして。 

沼るって簡単に言うけれど、本当にあえて、わざとやろうとする人や、そのノウハウまでネットで情報として出てくるのだから、もしも自分が陥りやすいタイプなら、避けてほしいなと思う。

そんな関係では孤独は解消されない。    

ではその彼はどうだったのか。 
おそらくそんなつもりはなかったと思う。
そんなつもりだったなら、彼もまたハード過ぎたと思うからだ。単に私が沼って依存して執着した、それだけだ。  そして目的が達成されないと分かったから、私から去っていっただけなのだ。

でも願わくは最後の最後、優しい言葉ではなく
可能な限りの厳しい言葉で突き放してほしかった。
二度と関われない状況を私より余力があった
彼に作り出してもらいたかった。
本当に他力本願な話だけれど。

異性に依存したあと、抜け出すことはなかなかに
しんどい。

戻れないからこそ、執着してしまう自分がいる。

でも、生き別れだろうと死に別れだろうと
恋人だろうと依存関係だろうとなんだろと

もしそこに二度と戻れないのなら

一緒に過ごした時間に
思い出に
後悔に
悔しさに
執着に
苦しめられてはいけないと思う。

頭では分かってて、というのなら
全てが分かるまで、とにかく自分に言い聞かすしか
ない。分かるまで、根気強く。

もう終わったんだよ、それはただの執着だよ
戻れないし戻れば苦しいんだよ
時間もったいないよ、向こうは痛くも痒くもないんだよ、もう忘れてるよ、もう苦しまなくていいんだよと。
 
どんな時間であろうとも過去の自分に
苦しめられないように。


 



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