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小説の書き方_1年かけて10万字を書いて分かった物語を"統一する"難しさ

こんばんは、碧木です。
2023年2月25日より「君の消えた日-二度の後悔と王朝の光-」という小説を書いています。

毎週末お届けしている近況note、今日のテーマは「1年かけて小説を10万字を書いて分かった物語を"統一する"難しさ」についてです。
初めましての方は一部ネタバレもあるかと思いますので、ご留意ください!


それでは行ってみましょう!

《はじめに・・・》

私は2023年2月25日より「君の消えた日-二度の後悔と王朝の光-」という小説を現在に至るまで執筆中です。2章完結済みで12万字を書いておりますが、10万字を超えたあたりから、「あれ?ここどうしていたっけ?」と思うことが増えました。そういう部分を咀嚼そしゃくしていきたいと思います。

《登場人物たちの”呼び方”や”口調”で悩む》

コンテスト等に向けて短期間で10万字を執筆される方がいらっしゃいますが、私は月に2~3回(月1万字程度)を更新しています。そうすると主要キャラクターの中でも数ヶ月現れないキャラクターが出てきます。
例えば、先日番外編で冴木夏都さえき なつについて書きましたが、夏都は主要キャラクターで印象深いエピソードが多いものの、実は登場回数が少ないキャラクターです。
夏都が主人公である橘永遠たちばな とわを”橘くん”と呼んでいるのか、”永遠くん”と呼んでいるのか。年上でサポート役の入江智大いりえ ちひろや主治医の東雲美鶴しののめ みつるに対してはどのように呼んでいるのか。
お互いの”呼び方”は覚えきれなくて何度も確認しています。男性キャラクターであれば、一人称が”僕”だったのか、”俺”だったのかも念のため読み返して確認しに行きます。
サブキャラに至っては1話しか出て来ていなかったキャラクターもいます。
1話に登場した永遠のクラスメイトの平沢美沙ひらさわ みさ吉川葵よしかわ あおいを35~36話で再登場させる際は1話を読み返して頭の中で落とし込みを行いました。

《既出の設定や言葉を見つける大変さ》

私の執筆している小説はこの物語だけで使われる設定が少なからずあります。
誰が誰に対してどこまで話しているのか、ヒロインの茅野柊かやの しゅうが暗躍していることもあり、登場キャラクターの中でも持っている情報量に差が生まれています。
さらに最終的に更新までの間に設定の説明がカットされてしまう場合もあり、説明や情報量を確認するために何度も読み返して見つけにいきます。
読み返すだけでは見つからない場合にはクラウドに保管しているアップ前のドキュメントで検索をかけますが、例えば”生気せいき”や”怨霊おんりょう”のように物語にたくさん出てくる言葉だと検索をかけたところで誰がどこで説明しているかを見つけるのは難しく、読み返すしかありません。
登場キャラクターが自身に言われた言葉を想起させるシーンが度々ありますが、一度出てきた言葉をもう一度引用したい場合も、大捜索が繰り広げられます。

《物語の舞台を勝手に変更させない下準備》

私はこの小説を執筆するにあたり、舞台となっている駒葉こまば市や主要な建物等は物語に出てこない部分を含めてかなり詳細に決めています。
物語の舞台となっている駒葉市は路線図や既に物語に登場した場所が市内のどこにあるかだけではなく、中学校の学区も決めています。
建物で言えば、よく物語に登場する本部兼シェアハウスはどういう間取りでどの部屋に誰が住んでいるのかを決めています。駒葉高校についてもそうです。
出てくる建物の間取りを曖昧にしてしまうと、本当であったら本部兼シェアハウスは階段を上らないとリビングに辿り着けないはずなのにその描写を抜いてしまうと違和感が生まれます。
また、駒葉高校も今後の物語の展開を考えて各クラスの場所や施設を決めており、フロア等が適当だと「この間は1年の教室は5階だったのに?!」みたいなことが起きてしまいます。
今後は過去編も登場すると思いますが、この下準備を怠ることはできなさそうです。(平安時代の建物や服装についてもっと勉強します・・・!)

《物語を統一するために私が実践している方法》

物語を統一するために、小説に出てきた情報をまとめていた時期がありました。しかし、設定集としてまとめた文は私にとって生きた言葉ではなく、結局小説本文に伝えた背景やニュアンスを含めて確認しにいってしまい、機能しなくなってしまいました。
もちろん呼び方や一人称を何にしていたかはメモをしておいた方が便利ですし、物語の舞台については事前に練り込む必要があります。しかし、個人的には物語を統一するためには、何度も何度も自分の小説を直接読みにいった方が良いと思っています。
自分が書いている物語が一番好きなのはおそらく自分自身です。好きでなければ書き進めることができません。
何度も何度も繰り返し読むことで、小説への理解が深まるだけではなく、思わぬアイディアが見つかることもあり、もっともっと自分の物語が好きになると思います。

《最後に・・・》

本日も読んでくださり、ありがとうございました。
私が書いている小説「君の消えた日-二度の後悔と王朝の光-」にも興味を持って頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

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