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珈琲店にて

昨日、久々の一人喫茶。
今日こそは違うものをと思うのに、「黒糖」の二文字にあっさり陥落して定番のアイスミルクです。

喫茶店やカフェでの読書は、家で読むのとはまた違った集中力を発揮する気がしています。

イヤホンしながらパソコンで仕事してる人
向かい合ってマスク越しにおしゃべりを楽しんでいるおばあちゃん達。
前のめり気味に座って、本の世界に没頭しているメガネの青年。

人の気配を周りに感じて、自分も自然にその中に埋もれている安堵感を味わいます。

ところで、誰も見ちゃいないのに本の表紙を伏せて置くのはあるあるでしょうか?

裏っ返した2冊をそんな事を思いながら眺めます。

川上弘美が660エン
穂村弘が880エン

ふぅん。
本の値段の付け方は知りませんが、ずいぶん違うのですね。部数とかなんとか色々ありそうですが、作家さんごとに値段がついてるみたい。

じゃあ、この作家は550でいきましょう。
となると、この人はバランス取ってこれぐらいで
いい線ですね。
じゃ、そういうことで。

作家の名前が書かれた木札が静々と壁に掛けられます。
壁一面に歴代の作家の札が下がっていて、
その下に墨で数字が書き込まれます。
ちなみに墨で値段を書くのは、新入社員の役割で…

と、アイスコーヒーをすすりながらしばし妄想。
暇な時間を過ごせることは、幸せな事なのかもしれません。



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