見出し画像

不確定性原理から予測する未来

観測可能な限りいわゆる知的生命体が人類しかいないと理解した幼い頃に、わたしは生きる意味は考えることだと認識した。

当時ゲームオタクでもあったが、ゲームにはまず必要な機能のみがある。それを活かすことがクリアに繋がる。そんな風に、観測可能な限り人間にしかできない考えるという機能を最大限活かすことこそ現実で意味があると思ったからだ。
 
これがさらに発展したのは、量子力学を知った時だった。

過去から未来までの全ての出来事が決まっているという決定論的な宇宙は、不確定性原理によって否定されたという。

物質の最小単位である素粒子は、観測されていない時は波の状態で、観測された時にどこかで粒となるがどこでそうなるかは確率的にしかわからないためだ。あらゆる物質は素粒子からなるので、この現象は全ての物質に働く、即ち未来は確率的にしかわからず決まっていないというわけである。

ただし不確定性原理は未来にしか働かない。ということは、確率的に分布したどの未来からも確実な過去を素粒子は経験しているということだ。この事実があるならば、ムーアの法則のように科学が発達し続けるとすると、いずれ全ての素粒子が辿ってきた過去の情報をシミュレートなり何なりで摘出できるのではないだろうか。『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』では相対過去なんてのがあったけど置いておく。

そして全ての過去が明らかになるということは、ここにおいてお天道様が見ているという言葉は嘘でなくなるだろう。

お天道様どころではない。一人きりでしたこと誰も見知らぬこと、唯物論が正しいなら脳内伝達物質による行動に移していない思考までもが白日の下に晒されることになるはずだ。

このとき、人類はまた大きな転換に迫られると思う。

歴史の真実が暴かれ、解釈の間違いも判明し、今まで聖人と思っていた人の悪意悪行、悪人と思われていた人の善意善行まで明かされ、あらゆる価値観が引っくり返るからだ。

特に綺麗事の無意味さが露呈し、真に効率的にためになる言動こそが重要だと認識し直されるかもしれない。

わたしは、そんなことになってもたいして恥をかかないで済む生き方をできているといえるが。だからこそ、今ばれないだろうとネットでつまらない自演などして持て囃されてる人などはこの程度の予測に行き着かなかったためわたしより頭が悪いと思っている。例として、旧ツイッターで自演が発覚した青識亜論くんなどであろう。

ある程度の人は気付いてるかもしれないが、これらは哲学者ニーチェの永劫回帰と一部重なっている。

あれは、宇宙の時間が無限とした場合。素粒子の組み合わせには限りがあるため、いったんばらばらになった素粒子が遠未来で今と全く同じ組み合わせにもなりうるという意味、つまり今現在と全く同じ環境かでき上がりうるということだ。時間は無限なので、その組み合わせはこの後にも永久に二度三度とやって来る。即ち永劫に回帰するのである。

ところがこの永劫回帰、結構頭のいい人でも正確に理解していなかったりする。例として、岡田俊哉氏はわたしより知能指数が高いが、CHAGE and ASKAの『On Your Mark』をジブリがアニメMV化したものについて見当違いの解釈で永劫回帰を持ち出している。

さて、永劫回帰に着目し科学が発達し続けていくという話に戻す。全ての素粒子から過去の情報が摘出できるとしたら、いずれ素粒子自体を過去のある状態に並べ変えることで過去そのものを再現可能にさえなるのではないかと思う。

唯物論的であるほど、過去のある時点の人間を構成していた通りに素粒子を並べれば、それはその人そのものとなるはずだ。

ある種の死者の蘇生で、これを聖書における最後の審判の実現と捉える者もいるかもしれない。

実際、そのときまで人間、もしくはそれを可能とする科学を持つ存在がいるとするならば、素粒子から得た全ての情報を元にした新たな善悪の基準により、それを実現しようとするかもしれない。

即ち、過去の不幸な人を蘇生して救済したり、裁かれなかった悪人に相応の処遇を与えたりだ。でなくとも、いずれは未来の価値観的に改めて再評価すべきと過去の全人類に蘇生は適用されることもありうる。

従って、「死後どうなると思うか天国に行くか地獄に行くか無になるか」、などという問いへのわたしの回答は「遠未来で蘇生されると思う」である。

ソーシャルゲーム『ヘブンバーンズレッド』のある人物が、死者を再現してその人生の続きを本人と思い生きる存在を知り、「自覚がないのはありうる、死んでる間の記憶はない」みたいな台詞を言うが、そんな感じだ。

端的に言えば、わたしのなぜ生きるかの答えはこれ。「遠未来で早めに蘇生されるため」である。

もしかしたら一般人は特に必要性もないので蘇生されないかもしれない。ただ、イエス・キリストや仏陀のような有名人は彼らが生きた人間だったとしたら興味深いため早めに蘇生されるだろうことは想像に難くない。もしかしたら有名なだけで実は大したことがなかった人、親の七光りや他人のアイディアを盗んだだけな人は蘇生されない可能性もある。逆に、無名だが人知れず注目に値する功績を残していた人も優先されそうだ。

つまり、歴史上注目に値する人か無名でも人知れず注目に値していた人は優先されると思っている。わたしの目標は、それに値する人物になることである。

故にそれに相応しい思考をし、なるべく作品にしている。

人生の大半を考えることに費やして自覚したのは、今の人生ではどんなに成功しようが何もかも足りないということだ。今はまだ宇宙についても謎が解明されていなさすぎるし、人間のあらゆる能力も低いので、遠未来の技術でもっと進化したいのである。

ちなみに、これらのことはカウンセラーにも話してあるのでご心配なく。

#物理がすき

この記事が参加している募集

物理がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?