『レザーフェイス』感想。同情しかない
悪魔のいけにえシリーズで初めて見たのがこれ。これの後に元祖も見ました↓
この『レザーフェイス』を知っているかどうかで『悪魔のいけにえ』の見方も変わりますね。もしかしたら『レザーフェイス』は見ない方が良いかもしれないと、思わなくもない。
なぜならカニバル(レザーフェイス)に同情してしまうから。彼をシリアルキラーとして見れなくなるかも?
ソーヤー家という悪魔にささげられたいけにえ
ソーヤー家は悪魔ですね。冒頭から怖かった。人肉ケーキでしょうかあれ?肉ケーキ?狂ってて良いですね。人骨のアクセサリとか、ああいうのが良い味出してます。
そんな家に生まれた少年。とても美少年。
こんな家に生まれなければ、真っ当に生きることができたでしょう。まあでも、こういう「美しい存在が堕ちていく」のも良さがありますよね?
『レザーフェイス』はこの少年の成長物語です。よくある感じで言いましたけど、血に濡れた成長物語。
正直、同情します。「じゃあ代わってやりたいか?」と言われれば、それはごめんなさい。
人を変えるのは人と別れ
人を変えるのは人。そういうことを痛感しました。良い出会いもあれば、悪い出会いもある。悪い出会いの後に良い出会いもある。
だけど『別れ』もあるんですね。その『別れ』で人は大きく変わってしまう。そしてそうなるともう、出会いじゃ変えられない。
この作品のキャラクターは、そんなことを見せてくれました。人が変わる。そこに良い人も悪い人も関係ない。みんな何かしらのきっかけで『良く』も『悪く』もなる。
これは現実にも通ずる部分である種のホラーを感じました。
誰がレザーフェイスになるのか
誰がレザーフェイスになるのか。それがこの映画の見所でもある。
僕はまんまと罠にハマったので「うっそ!?」と、騙されて面白かった。素直に見ると面白いです。
レザーフェイスにならないオチってのがもしあったら・・・ってのも考えてしまいましたが、ソーヤー家が結局無くならないから意味ないか。
となると気になるのはソーヤー家の誕生ですね。いったいどうしてソーヤー家はあんなにも悪魔的なのか。
そんなはじまりの物語が見たいww
『悪魔のいけにえ』の方はかなりホラー要素を感じました。しかし『レザーフェイス』はホラーというよりも、まるで青春でしょうか。人と人が出会い、別れ。変わっていく。
──変身でしょうかね。
スプラッタな部分もかなりありますが、珍しく内面的な部分を楽しむことができました。
なんだから綺麗に書いちゃいましたけど、冒頭から血飛沫なので覚悟して見た方が良いかもしれません。
hitono kane de 焼肉 ga kuitai