最終決戦(これまで)

飽きるまで書き続けると決めたnoteですが、そもそも言いたいことや書きたいことは結構あるのでネタには困っていません。
単純に表現のツールとしてのnoteの飽きてしまうことがあるというだけ。
そんなことをnoteを使って言ってしまうのは、作ってくれた本人の前で「お前の料理はまずいけど仕方ないから食ってやるよ」と言ってしまうのと同じことのような気がして失敬です。

本来自分自身の心の内を明かすこと自体苦手なのですが、自分の表現の仕方はとても気に入っているし、自分が考えていたことを何かに残しておいて振り返ることが結構好きだったりします。
残念ながら、頭が良かったり文才があったりするわけではないのですが、長文を書くことに対する抵抗感や苦手意識のようなものは全くないので書いていて負担感はありません。
小学生の頃、1週間に1回くらいのペースで反省文を書かされていた経験がこういうところで発揮されると思えば、担任の先生に反抗していた僕は間違っていたのかもしれません。

今回は、柔術という競技に対する今の気持ちを綴っていこうと思います。



合わなかったジム


大学二年生の年が終わろうとしている今ですが、大学に入学する際に紹介してもらった柔術のジムは周りの先生や会員さんがとても良い人ですごく嬉しかったことを覚えています。
行動力というか、冒険心というかで、初回の練習は片道12キロくらいをクロスバイクで言ったのですが、初めましてで入会が決まっていないにも関わらず「遠いでしょ、送って行ってあげるよ」と車で送ってもらいました。
ジムのみなさんの温かい気配りがとってもありがたかったことを覚えています。

大学に入ってまず掲げた目標は「青帯で東日本選手権優勝」で、柔道の指導と並行しながら柔術の練習もしました。
当時私は、久しぶりの試合ということで自分を追い込むために落合博満さんのインタビュー動画や本をひたすら漁っていました。
落合博満さんの「練習は自分を裏切らない」という言葉を信じて、ただひたすら試合のことだけを考えて、授業のない土日は午前中の柔道、午後の柔術、夜のソロドリル、夜中のランニングと少なくとも3部練はしていましたが、肝心の柔術練習はいつもいつも消化不良でした。
7月の初めが試合だったのですが4月にジム入会してから試合に出るまでの間、納得いく練習ができたのはたったの1回だけ。
試合1週間前の追い込みで僕対5人で3分のスパーリングをノンストップで2周した時でしたが、今改めて文字に起こしてみると、試合前の追い込みとしては少なく感じますね…。

なぜ消化不良だったのかを考えると、周りの人が優しかったことや自分と回りの人との意識の差が大きすぎたからだと思っています。
人や環境が原因であると言ってしまっている時点で僕が未熟者なのかもしれませんが、ジムの決まりで系列のジムにしか出稽古に行くことはできなかったし、上の帯の人に自分から練習を申し込むことも禁じられていました(先生はめちゃくちゃ強かったですが、それ以外の方には負ける気がしないのにどうしてだよ…と当時は思っていましたが決まりは決まりですよね)。

そんなこんなで試合は3位、周りの人は「すごいね」なんて言ってくれましたが、2位も3位も所詮は負けた結果で、喜べるはずもありません。
終わってすぐに次の試合を考えたのですが、練習に行っても毎回消化不良で終わってしまうことが気に入らずジムを休会することになりました。



競技としての柔術


ジムを休会するということは、柔術の練習をする場所がなくなったということですから、次の試合のことも考えなくなりました。
練習もしなくなり試合も出ないとなれば当然のことながら戦意もなくなり、心は柔術から離れていき、競技としての柔術は終わりました。

自分を追い込んだり四六時中柔術のことを考えて生活するのは、言わずもがな辛かったです(部活でやっていた柔道はどちらかと言うと精神的なキツさでした)。
なので辞めると決めた時に開放感がありました、友達と遊んだり、お互いのビジョンを話し合ったりする時間が大好きなのでそんなこともしていました。
少しずつ少しずつ柔術の事を忘れて行きましたが、柔道の指導をする時やTwitterのタイムラインはやっぱり柔術を思い出させます。

2023年の春頃だったでしょうか、突然飛び込んできた知らせは恩師のInstagramからでした。
「3月で柔術の指導を辞める」そんな投稿を見た僕はまさに棚ぼたでした。
自分自身柔術から離れて半年くらいが経った時の突然の知らせ、悲しかったですがそれと同時に、ちょこちょこ戻りたいと思っていた柔術をやる理由は完全に消えてしまいました。
その時に気がついたことがありました。

「自分は何のために柔術を続けていたのか」

同時に出た答えは、

「先生に自分の努力を見ていて欲しかったから」

というものでした。

そんな先生はまた柔術の指導を始めたそうで、僕も触発されつつあります。
ガッチリ練習して試合で勝つための準備はもうできる自信がないので最後にもう1度だけと決めて試合に出ようと思っています、今まで応援してくれたすべての人のために。

これが本当の最終決戦になると思います。




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