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土曜日から月曜日になった悲劇


 

 私の住んでいるところはジャンプが土曜日に発売されていた。それが本当に嬉しくて、みんなより先に読めるとかはついでの話で、土曜日、休みの日の朝から買ってきて読めるという喜びがあった。それがとうとう、月曜日へと移行されたようだ。あるべき場所に落ち着いてしまった。悲しい。でもごく稀に日曜に売られている場所もある。(どういう理由かは知らないが。)それを見つけたら即買いしている。今週は月曜日だったので、土曜日、日曜日と二度も打ちひしがれていたが、ONE PIECEでのヤマトとルフィの会話で痺れましたしゾロとキングとの競り合いにも痺れましたし、ああもうかっこいいぜ〜〜〜と思いながら息をついた朝。肌寒くて、星がまだすぐそこにあるような気がして、窓を開けて見上げたら、薄青い、白みがかっている空だった。星が消えるところを見つめていたことがない。いつ消えるのだろう。どのタイミングで見えなくなるのだろう。


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 読み終えた。やっと1。まじでやっと。なんだかんだと忙しくてまとまった読書時間が確保できていなかったので、今日こそはという信念を込めて読んだ。光文社さんの訳はとても読みやすくてわかりやすい。新潮で『罪と罰』を読んだからか、文字間と文字の大きさにすごくゆとりがあるので、とても安心感があって、するすると読めちゃったのだった。(の割に時間がなかっただけ)いや〜カラマーゾフ家族すんごいねえええええ。癖強いねえ。あと長老もすごいねえ。キリスト教の話ってやはり魅力的。色々学びたくなるね。面白いねえこれは。この付属されている登場人物の説明付きの栞が本当に役に立ってた〜〜〜。手放せない。早く2巻に取り掛かったほうがいいような気がするなあ。この熱が冷めない間に。他に読みたい本があるのだけど、なかなか手が付けられずにいる。となるとさっさと4、5巻も買った方がいいんではないかと。むむむむ。


 まだまだ夜、眠れそうにないので、気が済むまで読もう。夜を大事に。


 

 ニベアのリップクリームのバニラの香りのものを使っているのだけど、意図的に嗅ぐと、高校時代に使っていたいちごチョコのリップ(もう売られてないのだろうかなあ)を使っていたことを思い出すので、そのついでに、その頃の記憶の中へ強制的に立たされる。あの頃。決して美化はされていないと思っているけれど、どこかは美化されているかもしれないし、青春時代と呼んでいいのかわからないけれど、そういう、子供時代。楽しかったり悲しかったり、苦しかったりしたなあと。もっともっと鮮明に思い出すこともあるのだけど、いつまでも思い出に浸っているわけにもいかないので無理矢理忘れた。

 香水をつけるとき、ヘアオイルをつけるとき、ハンドクリームやボディクリームをつけるとき。自分好みの香りを身に纏うことが自分にとっての癒しでもあるけれど、

 【私を思い出して】

 そういう願いを無意識に込めてしまう気がする。【忘れないで】ではなくって【思い出して】。いつもいつも覚えておいて欲しいわけじゃなくって、いつかどこかで、何かの拍子に似たような香りを嗅いで、(ああ、そういえば、)と思い出してほしい。小さい小さい願いのような、呪いのような、魔法のような、願い。

 匂いというのは本当に不思議。記憶と直結するもので、それはもういとも簡単に、脳が一体どういう働きをしているかわからないのだけど、いろんな段階を一気にぶっ飛んで、シーンを、人を、言葉を、感情をそのまま思い出すのだから。

 だからこそ自分にとって大好きな香りをずっとつけていたい。私にはこれしかありません!と思えるような香水やボディクリームを見つけることが小さな夢だったりする。今使っているものも、もちろん気に入っているので、ずっとこのままでも構わないのだけど、もっと素敵な香りに出会うかもしれない、という期待をしている。


 

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