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汗が滲むと思ったら風が止んでいた


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 朝からフルーツが食べたくなっていたのに、どう言うわけか妙に我慢したのと、読書が捗ったのとで食べたのは午後1時ごろだった。

 フルーツヨーグルトを作って食べるだけですごく贅沢をしている気分になる。絶対に美味しいものが作れるしね。早く食べたかった気持ちが一口で報われた。本当はナタデココが入る予定だったのに、妹がナタデココのみをとっくに食べてしまっていた。なぜ待ってくれなかったのだろう。まあいいか。

 読んでいたのは漫画『ルックバック』と小川洋子さんと堀江敏幸さんの『あとは切手を、一枚貼るだけ』。『ルックバック』のイメージと秋の透明な風がとことんマッチしていて、本と私だけの完全な世界だった。気持ちのいい読書時間。『ルックバック』は電子書籍での掲載後、色々な意見が飛び交い、ストーリーの一部が改変されたところがあったのだけど、単行本化により、『読みたい人だけがお金を払って買った』人のみが読むようになったので、原作のニュアンスに沿っているなと思った。その部分が変わろうが作品全体の素晴らしさは変わらなくって、買って良かった。いや、もともと買うつもりでいたのだけど。あらためて良かったなっていう。漫画も小説も電子書籍であるとどこでもサクッと読めるのでいいけれど、やっぱりほんとうに好きな本は電子化しているものでも漫画や小説として手元に置いておきたい。収集癖があるからかもね。ものとして存在している方が安心するし、私だけの癖がつき、私だけのものになる感覚が、なんだか好きです。紙派の人には共感してもらえる気がする。多分。


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 Twitterのフォロワーさんでもあるゆい奈さんが、今季に読みたい本をあげていたので、私もいっそ、この秋に読みたい本を先に選んでしまおうと思い、昨日から考えていて、とりあえずこの9冊となった。(もっとあったけど減らした)ここから来月、西神奈子さんの新作も増えるだろうし、今月実は漫画以外買っていなくて、その分のツケが回ってくるだろうから、もう少し増えると思う。再読の嵐の中で、『ペンギンの憂鬱』と『あとは切手を、一枚貼るだけ』、『消失の惑星』が未読。読めるだけ読んでやろうぞ精神になっているので、9月はどれだけ読めるかな。

 個人的にイアン・マキューアンの『未成年』はめちゃくちゃいい作品だと思っていて、初めて読んだ時号泣した。秋や冬に読むことが多い。というわけで今年も読む。

 
法廷で様々な家族の問題に接する一方、自らの夫婦関係にも悩む裁判官のもとに、信仰から輸血を拒む少年の審判が持ち込まれる。聡明で思慮深く、しかし成年には数ヶ月足りない少年。宗教と法と命の狭間で言葉を重ねる二人の間には、やがて特別な絆が生まれるがーー。二つの人生の交わりを豊かに描きながら、思い問いを投げかける傑作長編。   (あらすじより引用)

  クレストブックスほんとうにいい作品ばかりで、全部集めてしまいたい。全作品が並んでいる本屋さんはみたことないけど、壮観だろうなあ。よく行く大型の本屋さんに行っても、数冊あるくらいなので。時どきブックオフに売られているのをみた時、(おいおいいいのかい〜〜?そんないい本売っちゃってていいのかい〜〜〜??すーぐ買っちゃうよ〜〜??)と心の中のボルサリーノがつぶやく。(そして買う)ありがたいけどねこっちは。そういや今月はブックオフに行くことすら我慢してるんだからね。(まあギターの修理とかあったので。出費がね。仕方ないのだけどね。なければ買ってるよとっくに)

 まだ夜も長いけれど、明日は病院なので早めに布団に入りたい気持ちはあるけれどギターも触りたいので弾いて読んでしてから眠る。







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