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ドラマ【ディア・シスター】親愛なる姉へ

兄弟が結婚するって複雑だ。
喜びたいけれど、寂しいし
ほっとするけれど、心がサワサワする。


私には姉がいる。幼少期はケンカが絶えず、進学するにつれて会話することも、一緒にいることもなくなった。

しかし姉が就職し一人暮らしを始めてから、驚くほど仲良し姉妹になった。

私は姉の家に泊まって、一緒にお出かけしたりご飯を作ったり、狭いベットで寝たりした。
電話は毎回2時間しゃべり尽くした。

学生のときにできなかった姉妹の時間を取り戻していたのかもしれない。私は嬉しくて楽しくて仕方がなかった。
そんなとき、姉から『彼氏できた』と連絡がきた。

「おめでとう!」「良かったね!」と祝福するのだろうけれど、私は違う。
『ふ〜ん、よかったね。』『その人本当にちゃんとした人?』『騙されてない?』とテンション低めのリアクションと、悪態をついた。

「もう家に遊びに行けない」「今までみたいに気軽に電話もLINEもできない」と思ったからだ。

それ以降は家に行くことも、電話やLINEをすることもなくなった。

凸凹姉妹がくり広げる、甘酸っぱいストーリー

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/dearsister/

2014年に放送されたドラマ『ディア・シスター』は、しっかり者だが恋愛はポンコツの姉・葉月と、ニートだが愛嬌だけは満点の妹・美咲が主人公。


2人は6年ぶりに葉月の家で再会する。
葉月が家に帰ると美咲は男を連れ込み、冷蔵庫のものを勝手に食べ、家の中を荒らしていた。

翌日、葉月が仕事から帰ると、美咲は湯船一面に真っ赤なバラの花を浮かべ、周りにキャンドルを焚き、雑誌片手に入浴している。

さらに翌日、美咲は葉月の婚約者とベッドの中にいた。


こんなふうに、1話からぶっ飛んだ美咲の行動をハラハラしながら、ときにはツッコミながら観てほしい。

そしてドラマのカギとなるのが、美咲が持ち歩いている”死ぬまでにしたい10のこと”ノートだ。

美咲には”死ぬまでにしたい10のこと”を達成する理由があった。だから良くも悪くもまわりの人を巻き込み、次々に実行していく。


恋を邪魔していたのは「お姉ちゃんを取られたくなかったから」

美咲はこれまで葉月の恋を邪魔してきた。

『お姉ちゃんが好きになる男がいつも気になって仕方ないの。(略)私が気になっていたのはお姉ちゃんだった』

姉を取られたくない美咲の気持ちが、痛いくらい理解できる。

私だって、素性の知らない男に姉を取られ、姉妹の時間を奪われたことが許せなかった。

美咲みたいな大胆な行動はできないが、早く別れてくれればいいのにと思った。


いつか素直に、『おめでとう』と言えるときが来るだろうか。

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