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エッセイ【そろそろいい歳というけれど】著者:ジェラシーくるみに学ぶ、アラサーを生き抜くコツ。私このままでいいですか?

著者ジェラシーくるみさんは会社員として働くかたわら、恋愛や美容、女性の生き方についてWebメディアを中心に執筆している。

『そろそろいい歳というけれど』は、アラサー女性に多い悩みを追究した本である。

例えば、
そろそろ結婚しなきゃ・・・
将来のために貯金をしておきたい・・・
最近肌のシミが気になってきた・・・

こんな悩みをもつアラサー女性は多いのではないだろうか。

“結婚は早いほうがいい”
“出産は35歳までのほうがいい”
“安定した仕事についたほうがいい”

私はそんな世間の言葉に、わずらわしさを感じていた。

結婚なんてタイミングでしょう!
卵子凍結したらいいんじゃないの?
今は好きな仕事をしたいんだ!

そんな反発する気持ちの一方で、未婚である焦りと将来に対する不安があるのも事実である。

30歳を目前に感じた、このモヤモヤに共感してほしいと思い出会ったのが『そろそろいい歳だというけれど』だった。


結婚の近道はない

友達の結婚報告をよく聞くようになり、結婚していない自分に焦る。

少しでも早く結婚できるように、理想の結婚相手を考えてみることにした。が、ピンとくる人はいないし、その理想はほんとうに必要条件なのだろうか。

人の顔つきは誰を前にするかで変わる。人の言葉は、その先にいる相手と通い合わせて初めて温度を持つ。ピンとこない、何か足りない、と感じていても、相手との相互作用を繰り返していると自然と二人の交わる座標に気づくことがある。

『そろそろいい歳というけれど』p.45

そもそも結婚が人生のゴールだと、どこかで勘違いしていた。

結婚したら、独身のときより考えることも、付き合いも増える。幸せな未来のためには急がずパートナーを見つけるほうがよさそうだ。そう思えたら、自分のペースで生きられる気がした。


選ばなかったキャリアの先で

自分が選ばなかった道で活躍している人を見ると、羨ましく思う。
あっちの道を選択してたら、自分だって活躍していたかもしれない。そんなふうにこれまでの選択を何度も悔やんだ。

私が私である限り、間違いなく選ばなかったほうの未来について、30歳を前に思い悩んでいただろう。(中略)
どんな選択にも決断にも、その瞬間においての正解は存在し得なかったのだと理解し、これまで選んできた枝も、枝の先になった小ぶりの身も肯定できそうな気がする。

『そろそろいい歳というけれど』

選ばなかったもう一つの道にいる自分を想像してみると、やはり30歳を前に「このままでいいのか?」とキャリアに悩んでいる自分がいた。

選ばなかった道の自分も、今の自分をみて羨ましがっていたかもしれない。
今より充実した生活だっただろうと想像したキャリアの先でも思い悩むのなら、今まで選んできた道を肯定できそうだ。


「老い」との向き合い方

ニキビが治りづらく、シワやシミが目立つようになった。このままでは将来が怖くなり、いろいろ試すことにした。
湯船に浸かったり、日傘を使ったり、ちょっといいクレンジングを使ってみたり。

美容サロン巡りまでしてわかったことは、お金も時間も想像以上にかかる現実だった。

初めから自分に合う美容サロンや化粧品と出会えたらいいのだが、そんなことは全くなく
思わぬ出費をした悲しみを味わってきた。

「美」は単なる課金ゲーだと思っていたが、日々の努力と工夫、そして施術ガチャを繰り返す勇気の結実だったのだ。

『そろそろいい歳というけれど』p.217

自分の行動は間違ってなかったのだと思うと、
これからも自分なりに「老い」と向き合っていきたい。

そろそろいい歳というけれど

30歳を目前に、世間や周りの同世代から感じる「そろそろいい歳だね」「そろそろいい歳なのに」という言葉にモヤモヤした気持ちを
この本ならわかってくれると思っていた。

けれど私は、たくさんの大大大誤りな考えをしていたことに気付いた。

アラサー女性に降りかかる、自分でも気づかなかった行動の真意と不安の解に気づき、周りにとらわれず生きられる方法を彼女から学ぶ。

いま人生にモヤモヤを抱える、すべてのアラサー女子に読んでほしい。

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