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おじさん構文の罠

はいどうも、こんばんわ。
突然だが、こう見えて、私はロマンチストである。(どう見えてるんだ)
「ロマン」と聞くと「栗」を食べたくなるものだが(それはマロン)、それは置いておいて、星空を前にすると、持ち前のロマンチシズムがうずくのだ。
なんというか、「星くず」を見ると、一部共感というか、共鳴するものがあるんでしょうな。。。(って、誰がクズや)
そんなわけで、今宵もイッてみましょう。
お届けするナンバーは、1992年に発売された、桜井和寿作詞作曲、星がタイトルに入っている、あの、隠れた名曲。
ミスタービーンで、星になれたらいいな☆★(←ミスター違い)

青砥シロのおじさんラジオ♪( ´θ`)ノ


今日のテーマは「おじさん構文」。

冒頭の一節は、僕なりに書いてみた「おじさん構文」である。


あなたは「おじさん構文」をご存知だろうか。

おじさん構文とは、若者がドン引きするといわれる、おじさん特有の文章表現のことだ。

例として、おじさん構文には次のような特徴が見られる。
・長文、句読点の多用
・カタカナ多用、絵文字多用
・昭和軽薄調
・括弧気分表現、例: (笑)
・セルフツッコミ

この中に一つでもやってしまっているものがあれば、あなたも立派なおじさん構文の使い手といえる。

僕がおじさん構文のことを知ったのは、 半年前のことだった。

noteを始めた頃、投稿前に記事の下書きを嫁に見せていたのだが、当時嫁から、「ここのくだりはおじさんっぽいから変えた方がいい」というコメントをもらうことが多々あった。

そう。note初期、僕はおじさん構文を、ガンガン使っていた。

おじさん構文の沼に一度ハマってしまうと、抜け出すのは中々難しい。

嫁からの指摘を受け、気をつけるようになった今でも、ちょっとでも気を抜くと僕の中から眠れるおじさん構文がひょっこり顔を出す。

執筆するときはいつも、忍び寄るおじさん構文の影に怯えているのだ。

僕が特に癖になっていたのが、セルフツッコミ。

セルフツッコミを使いたくなるのは、良かれと思ってである。

良かれと思ってというのは、あった方が読み手にとって絶対に良いと思ってやっているということなのだが、残念ながら、これは逆効果になりやすい。

極端な例を挙げると、こんな具合である。

これは、僕がちょうど30の頃に、小学校に忍び込んだときの話なんですが、
あ、忍び込んだって言っても、娘の運動会のカメラマン係として小学校に行ったんであって、ヤバい話ではないですよ?
普通に、正門から入りましたから。(ならそう書け)
ま、こんな怪しい風貌してるんで、顔を見られないように、コソコソ入りましたけどね。。。(堂々と入らんかい)

おじさん構文空想話

いかがだろうか?

これについては、おじさん構文というか、そもそもの内容がスベリ倒していると思うが、おじさん構文のよくある形の一つを再現している。

・最初にちょっとドキッとすることを言う。(異常者とか犯罪者を連想させるものが望ましい。)
・それを補足するために説明する。(ここが長くなることがよくある。)
・最後は自分でツッコむ。

これがおじさん構文の常套手段の一つである。

この例でいうと、(ならそう書け)と(堂々と入らんかい)がセルフツッコミにあたる。

セルフツッコミは、こんな攻めたことを書いている自分だけど、人としての常識は保ってますよ、ガチでヤバい人ではないですよ、というアピールの役割も果たしている。

客観的な視点を持っていることを、あなたと同じ目線で話せますよということを、読み手に知らしめたいのである。

そこに辿り着く前にスベり倒しているクセに、である。

残念ながら、このようなセルフツッコミをはじめとしたおじさん構文は、若者や僕の嫁のような手厳しい女性からすると、読んでいて冷めるのだそうだ。

かつておじさん構文の沼に浸かりかけていた僕ですら、今では「おじさん構文は寒い」という認識があるので、もうやろうとは思わない。

そう考えるようになったのはきっと、究極のおじさん構文を目にしてしまったからだろう。

noteを始めて数日経った頃、嫁から「この記事を読むといい、これにおじさん構文の悪いところが全部詰まってるから」と勧められたのが次の記事。

これを読んで、思った。

おじさん構文、マジで気をつけようと。

実際のところ、この記事のまずさは、おじさん構文そのものよりも、マナーとか考え方とかコミュニケーションとかの方だと思うが、それでも、おじさん構文の痛々しさを知るには、良い教材だった。


では、みんながみんな、おじさん構文に気をつけた方がいいのかというと、そんなことはない。

例えば、note界隈には、セルフツッコミを武器の一つにされている方もいる。

おじさん構文から漂う哀愁なようなものが味になることもある。

軽快な語り口が人気を集め、ファンが多く付いている玄人もいる。

そういうユニークな人は、そのスタイルを突き通したらいいと思う。

気をつけた方がいいのは、僕のようなどっちつかずの人間や書き慣れていないビギナーであって、そのタイプの人は、突き抜けていないおじさん構文はただイタイ感じになって終わるだけだということを肝に銘じておくべきである。


note開設初期、嫁はよく僕の下書きに、「OJISAN!」と書き込んでいた。

あのOJISANの文字を二度と見たくないから、僕は今日も、自分の中のおじさんと戦うのである。


おわり

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