【Kyash】に物申したい!評価が★1.8にまで転落した理由まとめと私の要望
突然だが、Kyashというサービスをご存知だろうか。
これは本来、まだキャッシュレスの波が来ていない2016年冬に個人間送金アプリとしてリリースされたもので、クレジットカードからチャージした残高を時間や場所を問わず送金することができた。この試みは全国初であった。
このようにして受け取った残高は、全国のVISA加盟店(オンラインショップ)で利用することができ、その利便性の高さからマニアの間で有名になっていった。
このサービスはその後もベータ終了後、本人確認なしでアカウントが発行できるようになり、現金チャージに対応したり、リアルカードというものを発行することで実際の店舗でも利用可能になるなど、徐々にその利便性と知名度を高めていった。
しかしながら、2021年現在、Google Playのレビューを見てみるとこのような有様である。
★1レビューが大量についている。
App Storeの評価は良好だが、それでもGoogle Play Storeでの評判がここまでひどいと目も当てられない。
ここまで急激に評価が低下した理由を今回は考え、この沼から脱却するためにはどうしたらいいのか、ということについて意見を書いていこうと思う。
(ちなみに今日は気分を変えてだである調で書いています)
そもそもブランドプリペイドカードとは?
そもそもクレジットカードやその周りの知識が乏しい人もいると思うので、簡単に解説をしておく。
ブランドプリペイドカードとは、クレジットカードのようにVISAやMasterCardなどの国際ブランドがついているが、事前にお金をチャージし、残高の範囲内で買い物ができるというものである。
利便性、利用可能範囲でいうとクレジットカードにはもちろん(少し)劣るが、主には「アプリをインストールして会員登録すればすぐに発行できる」「送金ができる」「チャージがかんたん(クレジット、現金等)」「審査がない」「小学生でも持てる」「手数料がかからないどころか還元率2%のポイントまでもらえる(現在でも最高1%還元)」といった点でKyashは高評価を得ていた。
他にもプリペイドカードでは「Vプリカ」「WebMoney」などがあるが、手数料がかかったり、そもそも送金機能はない(カードを買って渡せば送金はできなくもないが…)ことも多く、クレジットカードが発行できない人が仕方なく利用するようなイメージがあった。
Kyashはそんなプリペイドカードに「送金」という大きな意味を付与し、順調に評判を上げていった。
Kyashのユーザー層はどのようなものであったか?
そもそも、Kyashはどのようなユーザーに利用されていたのか。
送金目的、クレジットカードが持てないから、という理由で利用しているユーザーももちろんいる。しかし、この調査を見ていただきたい。
これはKyashが行ったGWの消費動向調査である。
ここで、決済回数が多い店に注目していただきたい。
「スマホ決済」が20代で2位、30代と40代で3位にランクインしていることがおわかりだろうか。
ようするに、彼らはクレジットカード(ここでクレジットが還元をしていればポイントが貰える)や現金でKyashにチャージし、それをスマホ決済にチャージし(決済扱いになるのでポイントが貰える)、そしてスマホ決済を利用する(ポイントが貰える)ことで、最高で還元率が6.5%に到達するという裏技を駆使していた。
いわば錬金術を行っていたのである。
こういったユーザーがかなり多くいたことを頭に入れておいていただきたい。
なぜ急に評価が下がったのか?
ニュースで目立ったスキャンダルを取り上げられたわけでも(ドコモ口座事件はあったがそれはPayPayなどでも発生した)、大きく「やらかした」わけでもない。Kyashは少しずつではあるが確実に自らの評判を落とす改悪を繰り返して行った。これは紛れもない事実である。
その中でも最悪だったのは、クレカ送金の廃止とポイント還元率改悪だろう。Kyashは2020年夏に資金移動業への登録を完了した。
これにより、銀行口座からの入金に対応することとなった。しかし、同時にクレジットカードやデビットカードから入金した残高の送金機能を廃止し、そしてアカウントを「本人確認アカウント」と「本人未確認アカウント」へ二分し、本人未確認アカウントでできることを大幅に制限した。これにより、Kyashは「クレカ送金アプリ」から「モバイルバンク」へと方向性を転換することとなった。
「クレカ送金できるから」という理由でKyashを使っていた人は相当数いたが、Kyashはクレカ送金ユーザーを全て切り捨てるような決定をしたのだ。
初期ユーザーからすれば裏切られたような気分だろう。
現金(コンビニ)や銀行口座からチャージした残高は送金することができるが、はっきり言って、それならPayPayやLINE Payでいいのではないか、となるユーザーは多くいただろう。そのほうが知名度も高くユーザーも多く、利便性の面で明らかに勝る。
QR決済を敬遠しているユーザーならまだしも、LINE Payは当時JCBブランドのプリペイドカードと、三井住友銀行と提携したVISAクレジットカードまで発行していた。正直このKyashの決定は、勝ち目がない土俵に自ら飛び込んだようなものに思える。
改良と改悪のバランスの悪さ
もちろん改悪ばかりしたわけではない。
Kyashはリアルカードの新調を発表し、今や標準となったICチップ搭載を行い、「KYASH MEMBER」ではなく自分名義のちゃんとしたカードを持つことができるようになり、VISAタッチ決済にも対応した。
その後は3Dセキュアにも対応した。さらにこれはプッシュ通知、SMSなどで認証ができる、大変楽で便利なものであった。
このカードは発行手数料900円が課されるが、有効期限の5年以内にたった9万利用すればすぐに元を取ることができるような設定で非常に良心的だった。
だがタイミングが悪かった。
手数料を払ってカードを発行したユーザーを待っていたのは、クレジットからチャージした金額に対するポイント還元率の唐突な大改悪であった。
具体的に言えば、Kyashバリュー(クレジット、デビット、ポイントからチャージした金額)でのポイント還元率が1%から0.2%にまで引き下げられた。やはりここにもクレジットカードユーザーを排除する狙いが見て取れる。
そしてクレジットカードユーザーを切り捨てるということは、先程の改悪も合わせて、「スマホ決済錬金術」を行っていたユーザーの排除も同時に意味している。
錬金術は本来違法でないにしてもズルい方法ではあったので、この層のユーザーが文句を垂れ流していてもスルーしていいとは思うが、割合が割合なので大幅なユーザー数の低下は避けられない。
ちなみにこの後に、Kyashは銀行からの入金に対応すると同時に、クレジットカードからKyash残高に指定額チャージできる機能を廃止した。
これは残った善良なクレジットユーザーに対する死体蹴りのようなものだった。残高不足時のオートチャージには対応しているが、0.2%の追加還元を受けるためにKyashを通す意味はもはやもうない。
ついでに言えば、Kyashの方が若干機能性と還元率は高いものの、Kyashへの入金に対応する銀行口座はかなり少なかった。しかもネット銀行への対応すらままならなかった(対応数が少なかった)。
これなら正直銀行のデビットカードを利用するほうが楽である、というケースも多々あっただろう。
こうしてKyashの利用意義を失ったユーザーは次々にレビューに酷評を残し、残高をAmazonギフトカード購入に充てるなどしてKyashの利用を停止していった。
問題点と要望10点
ここからは私が思う主な問題点とその改善案について箇条書き形式で述べていく。
※注意:私は法律の専門家ではありませんので、資金移動業へ登録したこと等により制限される行動等についての理解が希薄です。そのため、以下の提案には実際には実現不可能なことも含まれている可能性があります。
要望1
「純国産」で「未成年でも持つことができる」「プリペイドカード」としての長所を理解した上でPR等を行う事の必要性を再認識し、15歳未満を含む未成年を中心に宣伝を展開する
Kyashを始めプリペイドカードは、クレジットカードをまだ一人で発行できない未成年にとって未だ有用なアプリであることは疑いの余地がない。
しかしながら、クレジットカードを持つことができたり、LINE Payのような代替あるいは上位互換となるサービスの台頭によりKyashはその存在感を奪われている感が否めない。
それでも、最近の報道でもあったように、LINEは韓国や中国にデータを流出させた疑いが持たれており、PayPayは2021年春現在国際ブランド付きのプリペイドカードなどを発行していない。
ここに付け込まずしてどの点で、この2大ブランドに対して対抗することができようか。
要望2
「未成年をターゲティングしているのに、多くの未成年は自分の好きなように身分証明書を提示することができず、さらには銀行口座を自分で好きに管理、開設する権限を有しない」という矛盾に気づき、本人確認不要でできることの幅を大幅に拡充する。
資金移動業者として法的な制約はあるだろうが、「プリペイドカード」である以上、チャージした以上の金額を使うことはできない。
現在用意されているチャージ方法は「クレジットカード・デビットカード(オートチャージのみ)」「銀行口座」「現金」の三種類であり、このうち「銀行口座からの不正入金問題」が起きたのがドコモ口座事件であった。
ここで年齢制限について考える。
・クレジットカードは当然のことながら、言い方を変えれば借金をすることになるので18歳以下は発行できず、20歳以下は保護者の同意が必要である。
・デビットカードは多くの銀行で中学生を除く15歳以上が発行できる。
・銀行口座は15歳以上であれば自身で開設することができるが、15歳未満であれば保護者の同意や同行、代理での開設が必要である。
・現金は年齢に関わらず誰でも持つことができる。
ただし留意してほしいのは、多くの保護者は子供本人に身分証明書をもたせていないということである。つまり、高校生でバイトをしていたり、親の教育方針が関与していたりしない限りは18歳未満(場合によっては大学生であっても)は実質的に銀行口座を開設、管理したりまたデビットカードを発行する権利を有していないことになる。
このような現実があったとき、プリペイドカードやスマホ決済であれば親に後ろめたい気持ちを持たずに未成年でも利用することができる。自分が入手した現金を自分の前払式カードにチャージして何が悪い、という理屈である。
「現金をチャージして他の人に送金する」というのは、つまるところ現金を手渡ししているのと何ら変わりがない。というよりも、履歴が残るぶん「渡した」「渡してない」の争いが起こらず、不審者や知らない人に脅されたりなどして送金してしまった場合でも誰に渡したのか、ということをたどることができる。
しかしここで、「誰にお金を渡したのか」ということをたどるのに本人確認をしなければならないという大きな矛盾が生じると思われるが、そもそもKyashは登録をするのに090、080、070のいずれかで始まる電話番号が必要なのである。基本的にこれは携帯の電話番号であり、トラブルがあればこの番号の利用者、契約者をたどればよいことになる。
これが法的に実現可能かどうかはさておき、Kyashは誰でも好き勝手に複数アカウントを登録できるサービスではないということが分かる。となれば、たとえ「本人未確認」であったとしても、もっとできることは多くていいだろう。
ちなみに、筆者がGoogle Play Storeのレビューでこの件(未成年は本人確認できない問題)を指摘したところ、「問題については把握しており対応を検討中である」との回答を頂いた。今後の改善に期待したい。
要望3
本人確認アカウントやカード種別の分類が多く複雑になっているため、これをもっと簡略化し、ユーザーはアプリからも分類表を簡単に参照できるようにする。
まずはアカウントを「本人確認未完了」「本人確認完了」に二分する。
ここでは「本人確認未完了アカウント」の利用者を15歳未満または中学生以下の子供、Kyashを試しに使ってみたい人として想定する。
一方で「本人確認完了アカウント」の利用者は、満15歳以上かつ中学校を卒業した人、Kyashを本格的に利用したい人を想定する。
そしてカードを「Kyash Card Virtual」「Kyash Card Lite」「Kyash Card」「Kyash Card Pro(後述)」の4種類に区分し、カードのレベルではなく本人確認の有無に応じて制限を決定する。
現在はカードの種類と本人確認/未確認で利用できる残高などがごちゃごちゃになっており、意味不明な状態になっている。Kyash Card Virtualユーザーであっても本人確認が完了しているのであれば、上限額が高くても問題ないように個人的には思う。
こうすることでユーザーにやさしいサービスに大きく近づくことができる。
それでもKyashカードをできるだけ発行させたい!というのであれば、本人確認アカウントになるためにいずれかのカードを発行することを義務付け、カードを保有していないと制限が解除されないようにするか、カード発行時にしか本人確認ができないようにすれば良い(不便なので反感を買うと思うが)。
要望4
本人確認アカウントに対しては「クレジットとプリペイドのハイブリッド」のようなサービスの提供を提案(強制しない)し、後払い機能を追加して、利用可能店舗を大幅に拡充する。
要するにいっそのことKyash Card Pro(この記事内での仮称)とかを作って、クレジットカードとプリペイドカードのいいとこ取りしたものを作ってしまえばいいのではないか、という発想である。
こうすることでこれまでは(いまどきめったに無いが)「クレジットしかダメです」といわれてきた一部のサービスや月額制のサービスにも登録することができる。
その上、これまではどうあがいてもカードに付帯させることができなかったETCカードなどのオマケ機能追加等が視野にはいってくる。利用者側の利便性は増すばかりであろう。
もちろん利用者側は借金をするわけなので審査や年齢制限などは当然必要である。
要望5
リアルカードにiDまたはQUICPay、またはその両方を搭載する。
リアルカードにはVISAタッチ決済が付帯しているが、日本ではかなり認知度が低く、存在感が薄い。
そのため、当面の間は(いっそVISAタッチ決済を一時中止してでも)iD PrepaidやQUICPay+をリアルカード単体で使えるようにすることで、よりユーザーフレンドリーなサービスに近づくことができる。
Google PayやApple Payでの電子マネーの設定は、特にスマホになれていない人だと面倒に感じたり、よく分からなかったりするという声がある。
カード自体にFeliCa規格の電子マネーを付帯させれば多大な安心感を与えることができる。
要望6
顧客層を見直し、機能の改善を行う。
2019年代の顧客には「クレカ送金がしたい人」「ポイント二重取りをしたい人」「クレジットカードを持てない人」がいた。
2021年になり、「クレカ送金がしたい人」は完全にサービスから離れ、新しく「送金がしたくて銀行口座はある人」が入ってきたが、前者に比べて相当ニッチなニーズあるいはすでに競合サービスが多数存在していることは明らかである。
そもそも都度チャージして使うユーザーにとってもそうでなくても、最低入金額が1000円から5000円に引き上げられたのは完全なる改悪である。
個人的な話をすると銀行口座をいきなり紐付けることには抵抗があったために(後ポイントはいるので)デビットカードを紐付けて利用していた。
それが急に最低入金額が引き上げられ、大変不便な思いをした。極力クレカ都度チャージは即時復活させるべきである。
この点はレビューでも多く触れられている。
そこで、私が提案するのは(もし法的に可能であればだが、というよりこの機能を廃止したということはおそらく不可能だったのだろうが)クレジットカードで入金した金額はKyashバリュー(出金不可)として送金できるように機能を復活させてもよいのではないかということだ。
こうすれば送金の利便性がより増し、ユーザーを呼び戻すことができる。
それと、ポイント2重どりをしたいユーザーは完全にKyashを足の踏み場としか見ておらず、これ以上ポイント還元率を引き下げてしまえば雪崩のごとくユーザーが消えていくのは必至だろう。
彼らはKyashになんの思い入れもないと私は思う。なのでこの層をセーブするために奔走するのは得策ではない。
しかしサイトによっては「Kyashのメリットはポイントしかない」とまで書いてある。それだけポイント還元は需要が高いが同時にリスクも高い。
顧客の拡大については以下の提案で一つずつ述べる。
要望7
入金専用口座の機能をより拡張、一般化し、各種サービスの収益受け取り場とする。
noteもそうだが、他にもメルカリやいろいろなネットサービスが、未だに収益の受け取り場として銀行口座を要求していることは常識である。
PayPayやLINE Payほどの知名度かあるいは内通したコネでもあればまた話は変わってくるが、基本的にKyashが各会社に「入金先としてウチを指定できるようにしてください!」と交渉するのは得策ではないように思う。
しかし、Kyashは入金専用口座をひっそりとリリースした。
これは本来Kyashと連携していない銀行から無理やりKyashに入金するために作られた間に合せのような機能であるが、これにはよく考えると大きな可能性が秘められている。
Kyashの入金専用口座を、クリエイターやメルカリユーザーが収益振込先として指定すれば、ユーザーはそれをすぐに受け取って使うことができる。視点を変えれば画期的なサービスであることには間違いない。
銀行送金自体もう時代遅れであるためにユーザー個人の間では使われることはめったにないだろうが、こういう使い方ができるようになると話が大きく変わってくる。
これに合わせ、月1回まで出金を無料にすれば、例えば送金アプリpring(少なくとも個人向け)は完全に壊滅するだろう。知名度のないオマケのようなQR決済とVISAブランドを携えたプリペイドカードでどちらが優位であるかなど明白である。私が出した提案の中で最も手軽で有効な方法だと思う。
もちろん振り込め詐欺の振込先として指定されたりするとたいへんまずいが、この入金専用口座は本人確認を完了しないと開設することができないためにあまり心配する必要はないだろう。
というか、いっそのことどこかのネット銀行と連携したり、Kyash銀行なんてものを作ってしまってもいいように思う。
今は普通の銀行は窮地に立たされている影響で、ありとあらゆる面で手数料を要求してきたりするが、ネット銀行だと費用を節約でき、双方にメリットが有る。
全人類が同じ銀行を使うことを想定して設計するのは現実的ではないが、「口座はなくてもVirtualが発行されていれば送金ができる」となるとまた違ってくるだろう。
また、個人的にはセブン銀行ATMからKyashマネーを引き出すことができるようにしてもいいように思う。ネット銀行やメガバンクではすでにこの機能を利用できるようになっており、キャッシュカードを持ち歩いておらず急に現金が必要になっても対応できるので重宝されている。
ただ、残高利息は会社をぶっ壊してしまうだけなのでマジでやめたほうがいいと思う。
今の状況でこれを決行すれば、ポイント2重取りユーザーよりもたちの悪いユーザーに泥棒されて逃げられ、結果的に大損失を生むこと間違いなしだ。
要望8
家計簿アプリ、銀行との連携をより密接にして安定感をもたせる。
Kyashに最近、毎月口座から一定額を自動で入金するまったくもって意味不明な機能が追加されたが、こんなものを追加するより先にやるべきことがあるように思える。
毎月食費を入金してKyashは食品購入にしか使わない、という使い方でもしてもらいたいのだろうか。
家計簿アプリはすでに2つ連携しているが、Kyashも独自でレシートを読み込んだりする機能を追加して、そこからさらに種類の分類を行ってもいいように思える。利用店舗だけで決済の種別を決定するのは完全に愚策であり、必要性と利用者が求めるものがうまく噛み合っていない。
コンビニだと様々なものを購入できるということは触れるまでもないが、今どきはドラッグストアでお菓子や昼食を買ったりすることができる時代である。
「普段の決済はKyashに絞っています!」と利用者からいってもらえるぐらい、便利で家計管理に有用なアプリに生まれ変わることに成功すれば評判が上がり、利用者が増加するのは間違いないように思える。
要望9
招待キャンペーンを行う。ただししつこくキャンペーンを行わない。
Kyashを使っている人で、「しつこく大量のキャンペーンがはいってこない」ことを便利に思っているユーザーは決して少なくないように思う(私もその一人である)。
PayPayやLINE Pay、楽天PayなどはQR決済競争のせめぎあいの中で、大量の超お得キャンペーンやポイントバックを繰り返してきた。
その中でKyashは恒常で1%ポイントを還元してくれ、さらにポイントの有効期限が長く急かされることがない。VISA加盟店でQR決済より広く使えるというのも大きなメリットである。通知も必要なものが必要なだけ届き、広告や宣伝は控えめで、大変使い心地がよい。
この前「Kyashは月額制サービス基本NGです」といっているのにも関わらず月額制腕時計レンタルサービスのプロモーションが届いて「は?」となったが、こういうことをせず、もうちょっと新規顧客獲得用のキャンペーンを広く行いそちらに力を注ぐべきであると考える。
現在Kyashに招待されたらKyashリアルカード発行手数料が実質無料になるキャンペーンを行っているが、メルカリのように新規登録で500円とまで行かなくてもいいので、「初めてのGoogle Pay/Apple Payを利用したQUICPay決済で200円分ポイントバック」なんてものをやってみてもいいように思う。
繰り返しになるが、スマホの電子マネーはQR決済などに比べると手順が煩雑なので公式でしっかりと解説するガイドを用意しておくことが必要になるだろう。
要望10
この評価の低さを覆すにはブランド名を変更、アプリ名の変更、新アプリのリリースをする必要がある。
一度★1.8になってしまったものはもう流石にすぐには立ち直ることができない。
クレジットカードを送金させれば★2.3ぐらいまでは上がるかもしれないが、それ以上は見込めないだろう。
Kyashカードを発行した人にレビューをお願いするなど、レビューしてもらうターゲットを絞ってみれば評価も順調に上がっていくように思えるが、それよりはもういっそ名前を変えてリフレッシュを図るのも一つの手だと考える。
おわりに
私はKyashが大好きである。
自分に1円も入らない記事に、10000文字で問題点を書いて提案するぐらい大好きである。
私の中でこのアプリは「もっと評価されるべき」枠にきっちりはいっている。
しかし、ユーザー層を冷静に見てみると私と同じ立場の人間は相当少数派で、基本的にこの記事で述べたように「ポイント2重取り」「クレカ送金」に利用するユーザーがやはり多いように思える。
私自身の話をすると、たまに現金チャージを利用しながら過去にはデビットカードから都度チャージ、現在は銀行口座から(不便だけど)チャージして使っていて、クレジットカードは保有していないユーザーとしてKyashを利用している。
その気になればクレジットカードは発行できるが、今の所Kyashで足りているのでこのまま使っている。
よくAmazonで買い物をしたり、電子書籍を購入するのだが、かつてはコンビニに出向いてわざわざ現金で支払っていた。今考えるとよくあんな面倒なことができたなと思う。
Kyashは「Amazonの支払いを楽したいから」で利用し始めたわけではないが、使用するようになってからは「もっと早く知りたかった…便利すぎる…」という気持ちにさせられたものである。
スマホ決済はかなり普及してきたとはいえ、やはり電子マネーの利便性(QUICPay)には敵わず、さらにVISA加盟店をカバーできるとなると、スマホ決済を利用する気にもならない。たいへん好んで使わせていただいている。
それと個人的には、UIが好みである。
代表的なものでいうと、PayPayは使うかどうかも怪しいボタンが大量に用意されて非常に見づらい。
また、最近こんなニュースを見かけた。
このボタンの量はもはやネタであろう。
Kyashは(若干チャージが遠いが)大変シンプルで見やすいUIでとても好ましい。
人から現金を受け取ることは未だにあるので、セブン銀行ATMチャージを遠い位置に置くのはちょっと勘弁してほしいところではあったが…
そんなKyashがよりよいサービスになってくれることを願って今回この記事を書いた。この文章がKyashの社員の目に入るかはわからないが、何らかの形で役に立ってくれることを切に願う。
それではまたネタが浮かんだ頃に。
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