見出し画像

世界一幸せなお母さんへの道①

息子が不登校になったこと。
それは暗闇の中へ放り込まれ、世間との関わりを断絶されてしまったような感覚でした。
コンプリメントトレーニングと出会い、実践していくなかで私にも子供にも「心の変化」がみられるようになっていきました。
子供のことはよーく観察するクセがつきまして・・・
「観察」はオッケーですが、行き過ぎて「監視」になってしまっていることもあったりします。
ですが、あっこれって監視かも?ってすぐさまブレーキをかけられるようには少しずつですがなってきました。
そんな私ですが、子供を観察することで気づいたことをつづっていけたらと思い、書き留めていきます。

ある夜の寝る前の時間帯、息子が私にボソッと、
「俺、後悔してる。」
と曇った顔で突然一言。
「ん?何を?」
と聞き返しましたが、うつむいたままで答えようとしません。
「大丈夫?どうした?」
「・・・言いたくない。」
(え、自分から言い出しといて、言いたくないのかい(笑))
と思いましたが、
「言いたくないなら言わなくていいよ。ただ、後悔しているってことは、より良い未来をみつめているからだし、よくなりたいって前向きに思えている証拠だよ。あなたが後悔という経験をしたことをお母さんは幸せに思う。」
と伝えたところ、
「・・・・あっそ、まぁいい。」
とそっけない返事でした。なんだったんだろう・・・息子の求めていた返答じゃなかったのかもしれないな。もしくは、自信の水が減っているのかな。
そう思いながらこれ以上この話題には触れずにいました。

また別の日のことですが、娘と息子が2人で息子の部屋にこもってなにやら話をしていることがありました。
途中、泣きながら「うん、うん・・・ヒック」とうなずく息子の声も聞こえてきます。かと思えば「ギャハハ」と笑い声になったり。
高校に入学してから間もない頃でしたので、私の心はもうザワザワでした(笑)
部屋に突撃するわけにもいかず、気になって仕方なかったです(笑)

この件で、あとで娘からラインが届きました。
「〇〇はね、後悔しているんだって。ママに一杯暴言を吐いたこと。暴れて物を壊したこと。つらい思いをさせたこと。だからね、これから○○がたくさん幸せになってたくさん笑顔をみせてあげることが一番のママへの恩返しになるよ。バカみたいに一生懸命がんばってるあんたが一番かっこいいんだから、自分らしく生きなよって言っといたわ(笑)」
って書いてありました。
あぁ、息子が言ってた後悔してるっていうのはこのことだったんだ。私に謝りたかったのかもしれない。でも言えなかったんだ。
あの時、「いったい何を後悔してるの?言ってみなさいよ。だから日頃から後悔しないように頑張れって言ってるじゃないの。後悔したって過ぎた日々は戻ってこないんだよ!」なんて説教していたら・・・(今までの私だと大いにあり得る最低な言葉がけです)息子が娘に自分の気持ちを伝えることもなかったかもしれない。
息子がボソッと言った「後悔してる。」の言葉の意味や心の声を理解できずにいたかもしれません。

先回りして、こちら側の意見を言ってしまうということは、子供が本当に伝えたいと思っている心の声に蓋をしてしまうことになる。子供が何を伝えたいのか、本心はどう思っているのか、なかなか察することは難しいものですが、先回りしてジャッジせずに子供の気持ちに寄り添うことができれば、子供は心を開いてくれるものなのだと改めて感じました。

後悔していると自分の気持ちを素直に伝える力がある息子。
息子と私の間に立ってうまくバランスをとろうと気遣う力のある娘。

私の心に、たくさんの自信の水がザッブーン!と入りました。
この子達のお母さんになれて心から幸せ。
こんな風に思えるようになった私にもびっくりです。
コンプリメントって本当に不思議で奥深いなぁ。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?