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『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』【読書記録】

こんにちは。 aoです。

今回は、フィンランドの働き方を知るために読んだ
堀内都喜子さん著『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ新書)からの学びを共有させていただきます。


フィンランドは幸福度ランキング世界1位
国民一人当たりのGDPは日本の約1.5倍(2024年最新)です。

なぜ短い時間で生産性を上げることができるのかという点に興味を持ち、本書を読んでみました。

時間を大切にする効率的な働き方

フィンランド人は長時間の残業をほとんどせず、休みもきっちりとる就業時間内はしっかり働くが、それと同じぐらい休みも大切にするし、全ての人にそれが徹底されている

フィンランドの企業の就業時間は8時〜16時が一般的だそうです。
これは一企業だけではなく、国・社会全体の常識とされているようです。

本書では、以下のような働き方の取り組みが紹介されていました。


・ITを積極的に取り入れ無駄を省く

・会議の進め方の共通認識

 ⇨ 必要のない会議をなくす
 ⇨ 結果や決定を求める場
 ⇨ 時には外やサウナで会議

・オフィス環境改善、フリーアドレスで自由に場所移動

・在宅勤務3割

「残業しない=楽」ではなく、本当に大切なことを見極め、省ける無駄をなくすことで効率化をしていく。
その結果リフレッシュできて、翌日また集中して生産性を上げることができるという好循環が生まれるようです。

コーヒー休憩法

コーヒー休憩の時間をとることは、雇用者が労働者に対して保障しなければならない法律上の決まり

フィンランドの働き方と同様に興味を持ったのが「休み方」です。

「コーヒー休憩法」と聞いた時は、休憩の「方法」だと思っていたのですが、「法律」であることに驚きました。

勤務時間内に10〜15分のコーヒー休憩が1日2回ほど可能だそうです。
この小休憩が脳のリフレッシュになり、効率アップにつながっているようです。


生涯にわたる学び


さらに、フィンランドの強みとしてあげられていたのが、
「専門性やスキルを持った人材とそれを支える教育や研修」です。

仕事や資格を得た後も、さらなるキャリアアップや転職の際に
「学び直し」に貪欲な人が多く、社会も寛容であるというという点が魅力的です。

年齢や性別に関係なく、自分を高めていくこと・学び続けることができる」という個人・社会の在り方に視界が開けた気がしました。

「〇〇歳までに〇〇しなきゃ」「〇〇歳だからできない」「今まで〇〇してきたから」など囚われることなく、個人が自分の意思で人生を作っていくという姿勢を見習いたいと思いました。


読み終えてみて

「効率化」「残業しない」という言葉だけ聞くと、ドライで無機質な印象を受けますが、ウェルビーイングとつながっているということに気付かされました。

効率化して生み出した時間でその先にある何をしたいのか何を大切にしたいのかを自分軸で決めて体現していることが素敵だと感じました。

また、働く人・会社のウェルビーイングが向上することによって
集中力や創造力が高まり、生産性が上がるという繋がりが見えました。

お読みいただきありがとうございました^^

参考図書 ↓

堀内都喜子. フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (ポプラ新書). 株式会社ポプラ社. Kindle 版.


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