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#9 こもりうた、ご褒美にすると良い説

これをイヤイヤ期というのでしょうか。
ことを一つ前に進もうとすると、必ず「イヤ!」が挟まります。
上手く誘導しようとしますよね。してるんです。
しかし最近知恵がついてきたのか、「促す」ことで「イヤ!」が引き出されている気がするのです…

寝かしつけも一緒。アンパンマンもねんねしてるよ、と促すと、自分も寝なきゃいけないことを察して嫌がります。
このシステムじゃ、こもりうたで眠りに誘うなんて、もっと逆撫でしてしまうのでは…?
そんな私に朗報が入りました。こもりうた、ご褒美にすると良い説です。


静かになったご褒美に、こもりうた

これまでのこもりうたの認識って、リラックスやねんねモードになるための導入という位置づけでした。荒ぶる心拍を抑えたり、高ぶる気持ちを落ち着けたり。そのためもあり、落ち着いて呼吸できるようなテンポや音色が特徴です。

しかし、「落ち着いたご褒美に聴けるもの」と理解することで、泣き声が減ったり、母子の繋がりが強まるという研究結果が2023年に出ました。
※研究対象は生後6週間以内の赤ちゃんなので、一つのヒントとして話を展開しますね。

2023年の研究で、母親が赤ん坊に子守唄を歌わせ、落ち着きと静けさを "ご褒美 "として与えたところ、泣き声が減り、母子の絆が深まったことを発見しました。

The Fascinating History and Science of Why Lullabies Work

ミズーリ大学カンザスシティ校の音楽療法ディレクター兼音楽教育・療法准教授であるエイミー・ロバートソン博士によると、「彼らは落ち着いた状態になる度に、音楽を貰えることを学ぶ」と。

たしかに…
またうちは始めていませんが、トイトレとかで上手にできるとシールを貼る等、ご褒美でアクションを促す手法は一般的ですよね。
自己効力感、ともいうのでしょうか。「できた」を手に取れるようにする方法です。(大人もほしぃぃ)

こもりうたでも同じように捉えていいのは嬉しい発見でした。
また、「音楽」そのものや、親が何かをしてくれることが、子どもにとって大人が思っている以上に嬉しいことなのだということも再認識しました。

昼と夜で歌を分けてもいい

研究を紹介した記事では、こう続きます。

昼寝の時間や就寝の時間が特に難しいのであれば、それぞれのルーティンの一部として異なる曲を使うことを検討してもよい。例えば、お昼寝の前に "Rockabye Baby "を、夕方寝る前に "You Are My Sunshine "を歌ったりして良い。
(中略)
どのように音楽を取り入れるにしても、赤ちゃんは日課によって成長することを忘れないでほしい。

The Fascinating History and Science of Why Lullabies Work

ルーティンや日課が寝かしつけの強い味方になることは、この記事でも触れました。こもりうたがご褒美だと認識させる過程で、「昼のご褒美はこの曲」「夜のご褒美はこの曲」と分けてもいいと。

もっと言えば、毎回曲を変えてもいい。ご褒美なので!
ただし、ルーティンという視点では、一定期間は固定化したり、眠りの時だけの特別な歌にしたり、昼夜で分けて歌う方法が効果的のようです。

自分のこもりうたがご褒美?そんなそんな…

大丈夫です。決して上手に歌えなくても、関係ありません。どうやら親の声というものは、特別なのです。
歌う振動で癒されますし、安全であることを感じるメリットがあります。

眠る準備ができた「ご褒美」なのですから、好きな音楽があればそれでもいいかもしれません。興奮させないようにだけ注意して…

まとめ

リラックスモードに誘導するために使われてきたこもりうたを、「ご褒美」すると効果的だよというお話。
落ち着いてベッドに入った時にだけ、特別なことが待っている。

年齢やこれまでの習慣によって、学習するまでには時間が掛かると思いますが、そんな活用の仕方も手札として持っておきたいところです。


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