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『ルックバック』鑑賞記録

物語の中盤くらいまでは「上映時間短すぎ!もっとこの世界に浸らせて!」って思ってたのに最後が美しくて満足感高くて、終わった時には上映時間の短さが気にならないくらい充実した気持ちになった…。
やるせ無い気持ちもあったけど、それよりも胸がキラキラしてソワソワして鼻水垂らしながら帰った。

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絵を描くって、幼い頃はステータスなのに歳を重ねると“ヲタクっぽくてダサい”ことになる描写がリアルすぎる。
作者もこんなことを言われてきたのかなぁと思うほどリアルだった。
そんな周りからの目が恥ずかしくて絵・漫画を描くことをやめた人って多分世の中にたくさんいるだろうけど「あの時続けていればなぁ」て思う人もたくさんいるだろうなぁ。

だから、周りの目を気にせずに悔しい気持ちをバネにあれだけ努力できる藤野ちゃんすごい!

悔しさをバネに努力をして、でもそれでも届かなくて一度は折れてしまったけど、京本という“ファン”の言葉を聞いてまた筆を取る
この流れが大好きすぎた…。
たったひとりでも自分の自己肯定感を高めてくれる人がいることの尊さよ。

憧れの存在を前にヲタク爆発させる京本、
映画で見たらめちゃくちゃ訛ってた京本、
「これだ!」てものに出会った時のキラキラした顔の京本、かわいかった。



原作のいいところでもあったけど、セリフのないふたりが机に向かう背中のシーンはどれも素晴らしい!!

一回だけ映画館でただセリフもなく藤野ちゃんが机に向かって漫画を描いてる背中がうつる予告を見たけどあれすごくよかったなぁ〜。

物語の中盤と最後にある2人で漫画を描くセリフのないシーンたち、どちらもとても美しかった。
2人で漫画が描けたらそれでいいという様な、もうあそこだけで完結している様な「2人だけの世界」
美しかった…ずっと見ていたい…。

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