全体最適と個別最適
『全体最適』『個別最適』という考え方がある。
ざっくり例えると、「クラスのみんなで教室の掃除をすることによって、気持ち良い環境で過ごせるようになるよねー」ということが全体最適で、「一人一人が毎日宿題をちゃんとやって、個人で良い成績を取れるようになろうねー」ということが個別最適。
理想論としては、これを両方やった方がみんながハッピーになるよね!ということなのだが。
これを会社に当てこもうとすると、バランスがめちゃくちゃ難しくなる。
とあるAという部署が、自分たちの部署の目標を達成するために、他の部署と情報を共有しないで、独自の手法で業務を進めることを選択したとする。
この部署Aは個別最適を重視して、部署の目標達成に集中したことになるが、他の部署との連携が不足する。
結果として、部署Bや部署Cが必要な情報をもらえずに業務に支障が出たり、全体的な業務効率が低下するかもしれない。
かといって、全体最適を考えてバランスをとる部署や役職が会社にない場合が多い。
個々人で「お客様のために、ひいてはそれが会社のために」と思って行動や判断をしている人ももちろんいるし、そこに実は会社が支えられている部分がある。
ただし、会社にはそもそもそのような行動に対する評価基準がないことが多く、そういう人はなかなか評価されにくい。
全員がそうなってしまうのも良くない気がするが、全体最適を考えて行動や判断できる人を大事にする組織を作っていきたいものだ。
甘い考えだと言われるかもしれないが、みんなが個別最適で動いたことが結果として全体最適にも繋がっていた、という仕組みを考えられるといいな。
うーん、まだまだ人生は難しくて面白い!
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