ウェディング業界を志す君たちへ①
ウェディング業界を目指したい君たちに、心からのエールを。
と、まぁちょっとカッコよく綴ってみたのですが。
本当はYouTubeに類題で投稿しようとしていたのですが、顔出しが出来ないのもありどうも前向きになれず(お面をかぶって撮影はしてみた)。
何が前向きになれないってお面をかぶるとお面の中が暑すぎるんですよね。
その状態で何度も撮影したらちょっともう無理でした。
あと何よりも声がこもってしまって字幕を付けたとしても聞き取りづらいし、絵面は代わり映えしないし。
編集までやって、どうもなんだか難しいなぁ、YouTuberの皆様って本当にすごいなぁと改めて尊敬しました。
さて、表題に戻りウェディング業界を志す方たちに、何か少しでも伝えられたらいいなぁと思って書いてみました。
今回は【ウェディング業界にちょっと興味のある方】向けです。
具体的に、就活中です!とか、絶対に会場責任者になりたいんです!とか、しっかりと目標設定できている方には物足りない内容だと思いますので、もっとふわっと「興味があるかもしれないなぁ」というくらいの気持ちの方に見て頂けると良いのではないでしょうか。
ウェディング業界に興味のある方であれば、別に学生さんじゃなくても、社会人の方でも参考になる部分はあるのではないかと思います。
では、以下の内容で今回は進めていきたいと思います。
【目次】
1.ウェディングに携わる仕事の種類
2.ウェディング業界に入るには
3.ウェディング業界のやりがい
4.ウェディング業界の現実
この記事の中では
1.ウェディングに携わる仕事の種類
について書いていきたいと思います。(思ったよりも長くなってしまったので)
私がお客様との打合せでもよく「ウェディングプランナーを通して、おふたりの結婚式を造っていくための材料集めをしてほしい」という伝え方をします。
私たちプランナーが何かを直接決定できることは、実は打合せの中でもほとんどないのです。
皆様の人生の選択の材料に、この記事の中の何か一つでもなれば良いなぁと思います。
1-1.ウェディングに携わる仕事の種類
ウェディング業界の仕事として、まず思い浮かぶのは【ウェディングプランナー】という方も多いのではないでしょうか。
実はウェディングプランナー以外にも、沢山のスタッフがいて結婚式は成り立っています。
新郎新婦と携わるスタッフだけでも、簡単に羅列してみましょう。(漏れもあると思います、ごめんなさい)
■ウェディングプランナー
■会場責任者(キャプテン・インチャージ)
■サービススタッフ
■調理スタッフ
■アテンド(介添え)
■案内・クロークスタッフ
■カメラマン(映像・写真)
■音響スタッフ
■映像スタッフ
■挙式スタッフ(聖歌隊・牧師含む)
■装花スタッフ
■衣裳スタッフ
■美容スタッフ
■列席担当スタッフ(衣裳・美容、その他含む)
■ペーパーアイテム作成スタッフ
…などなど沢山の仕事がこの業界にはあります。(漏れもあると思います、ごめんなさい。大事なことなので2回目です)
なぜこの(漏れもあると思います、ごめんなさい)を多用しているかということに関して補足をしておきたいのですが、「結婚式を造りあげていく」ということに関して、「誰が偉い」だの「どの仕事が中心」だの、そういうことは一切ないのです。
特にプランナーを志している方に私は声を大にして言いたいのですが、プランナーが偉いとかそういうことを思っているのであればプランナーなんてならない方が良いと思います。
ウェディングの世界は「チームの仕事」です。
みんな大切な役割でどこかの誰かが欠けては成り立たないのです。
プランナーがお客様との窓口なだけで、その式場を代表してお客様と向き合うだけで、プランナーはお客様の代弁者なだけです。
プランナーが全てを造りあげるわけではない。
ここを勘違いしてしまうと大変なことになってしまいます。
少し脱線してしまいましたが…
ではひとつずつピックアップしてみましょう。
1-2.各仕事の詳細
■ウェディングプランナー
プランナーの中でも大きく分けて3種類あります。
①新規接客担当…初めて結婚式場に見学に来る方の案内を担当
②打合せ担当…結婚式場が決まったお客様とのお打合せを担当
③ ①②を一貫して行うパターン
この3種類に分かれてきます。
①②と③の違いは、式場によりけりです。
規模の大きい式場ほど、①②というような【分業制】を取っているところも多いのではないでしょうか。
これはその式場に直接聞いてみないとわからないですね。
どれが大変なの?とかも、会場の規模によりけりなので一概には言えません、が、①と②は求められるテクニック的なものがかなり違うので、③の一貫制はかなり大変ではないのかなぁと思います。
(ちなみに私は②です。時々①も出ますが。)
■会場責任者(キャプテン・インチャージ)
披露宴会場の責任者です。
結婚式に参列された方はわかるかと思いますが、新郎新婦の近くで黒服を着て白い手袋を着ているあの人です。
披露宴会場内では新郎新婦の先導、お料理のコントロール、タイムスケジュールのコントロールなど…がメインの業務かと思います。
これも式場によってどこまで担当するのかが変わってくるので一概には言えませんが、とにかくその披露宴会場の責任者、ということです。
■サービススタッフ
上記の会場責任者の下でお料理やドリンク出しをしてくださる、参列したゲストの皆様に一番近いスタッフです。
■調理スタッフ
名の通り、調理スタッフ。
調理スタッフとひとえに言っても、洋食、和食、中国料理、ベーカー(パン)、ペストリー(デザート)などなど多岐にわたります。
■アテンド(介添え)
結婚式当日の新婦様のお手伝いをするスタッフです。
というのも新婦様の衣裳は和装であれ洋装であれ、ひとりで動くことはまず不可能。
このお手伝いを担当するスタッフです。
会場によってプランナーが行ったり、専任のスタッフがいたり、と様々です。
■案内・クロークスタッフ
こちらも新郎新婦よりはゲストの皆様に関わるスタッフです。
クロークでお手荷物を預かったり、ロビーや各所で案内したり…など、とても大切な役割です。
■カメラマン(映像・写真)
こちらもそのまま。カメラマンです。
写真と映像それぞれ必要になってくると思います。
■音響スタッフ
当日の音響オペレーターは勿論、打ち合わせも行うこともあります。
音楽は目に見えない会場装飾です。
この曲の何分何秒から、など細かいすり合わせを行い、おふたりのイメージ通りの披露宴を作り上げる、派手ではないかもしれませんがとても大切なお仕事です。
■映像スタッフ
当日の撮影・編集は勿論、プロフィールムービー等をご注文いただいた場合にはその打ち合わせや作成などを手掛けてくださいます。
即編のエンドロールは観たことのある方も多いかもしれません。
■挙式スタッフ(聖歌隊・牧師含む)
結婚式は挙式と披露宴で成り立つ1日です。
その挙式を行ってくださる方々。
牧師先生や聖歌隊などは他の教会や施工のある日のみ来てくださるなどのスタイルをとっていることが多いです。
■装花スタッフ
会場のコーディネートを決めていく、大きな柱となるスタッフです。
会場にもよりますが、専門の装花業者が入っていることが多いのではないのでしょうか。
フローリストと言われる、お花のプロの方々です。
■衣裳スタッフ
こちらも提携先のスタッフ、という形でしょうか。
おふたりの好みの衣裳は勿論ですが、おふたりの体形や顔つきに合わせて、プロとしてのアドバイスを求められることも多い、かなり重要なポジションだと思います。
また衣裳はトレンドの移り変わりも激しいため、バイヤーと呼ばれる買付専任の方などもいらっしゃったりもします。
■美容スタッフ
ヘア・メイクを担当するスタッフさんです。衣裳担当者とは別の
こちらも提携先のスタッフ、という形が多いでしょう。
■列席担当スタッフ(衣裳・美容、その他含む)
新郎新婦の衣裳美容ではなく、親御様やゲストの皆様の衣裳美容を担当してくださるスタッフです。
こちらも提携先、ということが多いと思います。
親御様世代を相手にするからこそ、求められているものもまた違ったりするので奥の深いお仕事だなぁといつも見ていて思います。
■ペーパーアイテム作成スタッフ
こちらも提携先、ということが多いと思います。
招待状から、席次表・席札・メニュー表などの当日のペーパーアイテムをデザインしたり作ってくださる皆様です。
結婚式には必要不可欠な大切なアイテムを作る、キーマンです。
他にも引出物の業者様やテーブルクロスの業者様、スタッフの制服をクリーニングしてくださる方々、結婚式場の裏方のスタッフ(経理や総務、はたまた清掃の方々など)沢山のスタッフが携わって結婚式は成り立っています。
(漏れもあると思います、ごめんなさい。3回目)
パッと浮かんだだけでこれだけの「人」が携わっているのが結婚式です。
もっとちゃんとみればさらにこの何倍、何十倍ものスタッフが携わって、ようやく結婚式1日が出来上がります。
お見積りが安くないのは、どうしてもこのためです。
これだけの人が携わる世界、どうしても必要経費が人件費が大半の業界なのです。
自分がどのような形で結婚式に携わっていきたいのか?を考えることが、ブライダル業界への近道かもしれません。
また職業によってはかなり専門的なスキルを求められるものも数多くあります。
各仕事のやりがいを、とても魅力的に綴ってくださっている記事をお見掛けしましたので、見て頂けるとより良いのではないでしょうか。
輝かしい言葉にあふれていて、きらきらした文章で、ブライダルの仕事ってやっぱりいいなぁとこんな荒んだ私でも思える綺麗な言葉たちでした。心が洗われた。
1-3.とにかくブライダル業界に入りたいのなら…
その幾多の業種の中で、特にこれというものが浮かばない場合には、個人的には「当日に携わるスタッフ」がまずはお勧めです。
サービススタッフや、案内・クロークスタッフ等。
なぜなら、当日を知らなければ、案内や打合せなどは難しいから。
「当日を見て、いろんな意味でブライダルの世界の現実を知る」
それがこの世界の一番の近道かもしれません。
この世界でどういう形で、新郎新婦とゲストの方々と携わっていきたいのか?
それを一度考えてみることが、何よりもお勧めです。
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