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詩作

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詩はきっと魂が漏れ出て、言葉になってしまったもの。
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2024年7月の記事一覧

夜の川、向こうとこっち〈詩〉

夜の川、向こうとこっち
真っ暗で、何も見えない

月さえも雲に隠れて
線路には 黄色の車が
ゆっくりと走ってゆく

調べようと スマホを出したら
眩しくて 思わず瞑る
コンタクト 乾いてる

「保線車両」って言うらしい
手を振ってみる 気づくかな

夜の川、流れが早い
河川敷、ここまで来ても
どうしてまだ 君を想うんだろうか

川に流れてしまうのに
理由なんか、別にない

ただここに来ると今までも

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