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人や暮らしのこと

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「個の時代」だからこそ焦点を当てたい、一人一人の人生・暮らしについて書いています。
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#老後

血縁でも社縁でも地縁でもない、あたらしい「縁」

私のテーマ「50代からのリセット&リスタート」 に行きつくまでには、いくつかのきっかけになる本がありました。 そのうちの1冊について書いてみたいと思います。 衝撃的なタイトルですよね。 以前のこちらともつながる話です。 ※他の本については、以前こちらで書きました。 無縁社会 こちら読んでみると、 知らない間に日本が「貧乏な国」になってしまっていたのと同様、 既に私たちの「日常」になりつつある話です。 (この本は2010年出版ですから、事態はさらに進んでいると思われま

生きていくとは、変化していくということ【後編】

前回の続き 不動産会社の担当者から一本の電話が入りました。 「今日お客様宅へ訪問したのですが、一般売りは無理ですね。 (内見の)お客様をご案内出来ません。」 「一般売り」とは、一般のお客さんに基本「そのまま」売る方法です。 当然、案内をし室内も見てもらいます。 男性は鳥を「放し飼い」にしていて、室内は想像の通り。 とてもお客様に見せられる状態ではないとのことでした。 「一般売り」に対して「業者売り」というものがあります。 一旦「業者」がそのマンションを買取ります。 業

家にいるのはやはり楽?外に出るから出会えること

朝TVを付けたら、街頭インタビューの映像が流れていました。 「コロナ明けで困っていることは?」との質問です。 「メイクが面倒」 「出掛けるのが面倒」 「会社に行くのが疲れる」 「コロナを理由に避けていた人づきあいが面倒」 コロナで家にいるのが楽だった面はありますよね。 その楽さに慣れると、出掛けるのが億劫になりますよね。 あなたは、家にいる方が良いですか? 私は、んー、、 改めてこう思いました。 「外に出掛けて、いろんなことに遭遇するから面白い!」 いろんなこと、そ

30年後は今の常識が変わっているのでは?:老後の計画

これからさらに進む「個」の時代 本当に最後まで「自分らしく」生き切るために。 私たちは、どうすればいいか? 考えてみたいと思います。 浴槽に穴 「家と暮らし」相談アドバイザーをしていた時 こんなことがありました。 50代半ばの男性が、お店に入ってきました。 「お風呂を直したいんだけど」 「お風呂のリフォームですね?」 と言うと、 「いや、リフォームというか、、浴槽の修理。」 「浴槽の修理??」 「浴槽に穴が開いていて、 一か月ほど風呂に入れない状態なんです。」 浴槽

街の変遷と人の暮らし

私は以前、「家と暮らし」専門相談アドバイザーという珍しい仕事をしていました。 家の話は人生の話。 高齢のお客様も多く、色々な話を聞かせてくれました。 相談所があったのは、東京郊外のちょっとした高級住宅地でした。 路線が東京都心とつながったのは50年ほど前。 沿線の街ができたのは、それほど大昔のことではありません。 しかし、今では信じられないような話がたくさんありました。 建売を買うのに徹夜で並んだ 「古い家を建て替えたい」という60代のお客様。 家を買った時のことを、こ