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初めてのリゾートバイトがもはや留学みたいにいろいろと勉強になった話

随分と久しぶりの投稿になりますが、学生の今でしかできないリゾートバイトという初めての経験を経ていろいろと考えたことがあったので、どうしても文章として残しておきたかったのです。

純粋にリゾートバイトに興味がある人はもちろん、「今の自分の生活ってなんだかなあ」と思う人にも、何か考えていただけるきっかけになる文章になることを願います。

"都会"と"地方"

選択肢の幅

私は所謂生粋の都会っ子として生まれ育ってきたので、「地方は選択肢が少ない」という事実を初めて実感しました。

今回同じ職場でフルタイムで働いていたアルバイトの女の子は、私より年下で高校卒業後から色々なアルバイトを転々としていました。
周りの子も同じように働いていて、和歌山県を出ていく子がほとんどとのこと。

そんな彼女がいたからこそ楽しく働かせていただいていたのですが、彼女と話していて一番驚いたのが、「少し前までサラリーマンを見たことがなかった」ということです。
彼女は一時期大阪で働いていたのですが、そのときに初めて「大きなビルから出てくるスーツを着た忙しない人たち」を見たそうです。
基本的に和歌山県の人々は自営業やサービス業が多いため、彼女の中の「働いている大人」のイメージは、どんなに想像しても小さなオフィスの事務職の人だったと言います。

彼女は、「大学ってどんなところ?いいなあ」と言っていました。
欲しい服を買うにもスタバに行くにも、車で30分かけていました。
タリーズコーヒーも知りませんでした。

それでも、私の目から見てすごく楽しそうに幸せそうに生きていました。
確かに選択肢の幅の広さは重要だとは思います。
けれども、やっぱり当の本人が何を当たり前と思うか、何を幸せだと思うかが、生きていく上で何よりも重要なのだと実感しました。

時の流れ

これはもしかしたら県民性云々ではなく単に職場の特性かもしれませんが、とにかく関東と比べて時の流れがゆっくりでした。

普段気づいたら8時間の勤務が終わっていた、なんていう目まぐるしい飲食店アルバイトをしている私からしたら、正直手持無沙汰な待機時間が多かったです。
でも誰もそれを咎めないし怒らない、むしろ「そんなに焦らなくていいよ」「時間はたくさんあるからね」なんて言われる、少しびっくりするくらいののんびりとした日々を送りました。

ぼんやり海を眺めたり夕日を見たりして、たまにはこういう時間も必要なのかな、と少し反省したものです。

新しく発見した私

以下からは個人的な気付きをまとめた備忘録なので、ふうんという程度で読みばしちゃってください。

同じ作業・暇な作業は向いていない

生き方がどうとか時間がどうとかいろいろ学んだものの、やっぱり私はせかせかした日々がどうしようもなく好きなんだろうなあと開き直りました。
今回は短期のリゾートバイトという終わりがあるからよかったものの、毎日これほどゆっくり、そして同じ作業を繰り返すのはあまりにも向いていないことに気づいたのです。

私は来年の春から就職予定ですが、その企業・職種を選んで正解だったと改めて実感しました。
やっぱり実際に行動することで、自分の好き嫌い、得意不得意がわかります。
もちろん来年の春からも実際に働いてみたらその考え方が変わるかもしれませんが…
こうやって自分のことを知っていくのは、ものすごく楽しいです。

労働後のお酒は泣けるほど美味しい

何より成長したと思うのが、勤務が終わった最終日の夜に一人で入った居酒屋で、2時間近く飲み食いして幸せを感じた、という出来事でした。
勤務内容に関係ないのが申し訳ないですが。

私は小食ですしお酒もとても好きというほどではないのですが、なんだかんだ心身ともに疲れていた状況から解放され、値段を気にせず好きなものを注文して楽しむ時間が本当に楽しかったです。
一人で何を考えながら飲み食いしていたのか思い出せません。
でも、なんだか大人の階段を上れた気がしてニヤニヤしていました。

本当はお店の方や隣に座った方とお話しするような距離の近い居酒屋に入ればよかったなあと後悔していたのですが、一人で飲むお酒も美味しかったので大満足です。

働きに行ったというよりかは学びに行った

とにかくこれほど学んで得ることがあるとは思いもしませんでした。
働かせていただいたアルバイト先の方々には感謝しかありません。

リゾートバイトというと時給が高かったりスキーができたり、なんていう理由で申し込む方が多いかもしれません。
もちろんそれで何の問題もないのですが、行った先で少し周りを見てみたり考えてみたりすると、お給料以上に得るものがあると思うです。

異なる考えや価値観、文化を知る。
まさに留学のようなリゾートバイト体験でした。

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