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「SFマガジン」12月号に、夢小説(夢創作)批評「BLにとって〈夢〉とは何か?夢創作読み解き」を寄稿しました

「SFマガジン」12月号に、夢小説(夢創作)批評の文章を寄せています。特集は「ラテンアメリカSF特集」なのですが特集とは関係がなく、瀬戸夏子さんと水上文さんの連載「BL的想像力をめぐって」の第4回にお邪魔している形です。
この連載は、SFマガジンでBL特集が2回行われ、アンソロジー文庫も出ているというところから始まっている連載で、かならずしもSFとからめないというかなりチャレンジングな枠だと感じています。というところにさらにBLじゃなく夢の話でお邪魔するということで、「SFマガジンの読者って、どこまで夢小説のことを知っているのかしら…」と探りながらのまとめとなりました。

私(青柳)がこれまでに夢小説(※夢創作、とカッコをつけて補足しているのは、現在では夢は小説にとどまらず、漫画や絵、語りも含まれ、必ずしも名前変換を必要としなくなっており、全般的な「夢」的想像力を含めて語りたいからです)について書いた文章は、商業では「ユリイカ」の女オタクの現在特集になります。
「オタク女子たちが『自重』してきたもの : ネットマナー、半生、夢小説」として、女性オタクカルチャーの中でしばしば出てくる「隠れるべし」という批判についてまとめています。(なお、ユリイカの同特集には、私の他にも2本夢創作に関する論考があります)

(CiNiiにも入っててちょっとうれし面白いです)
またnoteでは、もう少し個人的な体験という形で以下の文章を書いています。

このあたりを読んでくれたようで、「BLコミュニティと夢コミュニティの関係性について書いてほしい」というお話をもらいました。


今回まとめるにあたり、私の個人史のみで書くのも適切ではないなと感じ、複数人の夢コミュニティのみなさんにお話をうかがいました。中でもぐるぐるさんにお話を聞けたのがとても幸運でした。

(ぐるぐるさんのnoteは面白いです)

今回の文章は、人によって面白がるところが違うよなと思っていて、
(1)夢創作のことをなんもわからん→へー、こういうことがあるんだ
(2)昔夢創作が好きで、今は離れている人→今こんななの?
(3)夢創作になんとなく苦手意識を持っていた人→こういうことあったかも、今こんななの?
とそれぞれ思ってもらえたらイイナ…と思っています。
(4)昔も今も夢創作が好きな人 については、きっと「ここが足りない」と感じられると思うのですが、そのあたりはぜひポストやnoteなどで拝見できるとうれしいです。

今回の文章はざっくり言うと以下の2点を書いています。
(1)BLコミュニティと夢コミュニティの間に対立(差別・偏見含む)はあったのか?
(2)それはまだ存在しているか?
このうち、(1)についてはこれまでの文章でも書いてきたところでしたが、(2)についてはちょっとだけ新しいアーギュメントを提示できたのではないかと思っています。

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