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うつ病になってから、上手だったはずのお酒がダメになった話

 お酒がとても強いというわけではなく、それなりに飲めてかつ人の迷惑にならないような、陽気で見ていて気持ちのいい酔い方をする私(だそうです笑)。

 実家では遊びで麻雀もしますし、お酒を飲みながら「あー!!フリテンしたぁぁ!!」とワイワイ騒いで楽しくやっていました。記憶にはないんですが、家族内では貴重な姉御肌なので、麻雀卓の片付けの時に「(弟の名前)!点棒集める時に箱から出したら集めにくいって言っとるやろぉ?!」とか言いながら場を仕切っていたそうです笑
 ちなみに何故か記憶がないほど飲んだ時の方が大勝ちしてます、なんで。

 そんな私がうつ病になり、恐らくうつ病になった方も多くが経験するであろうアルコール関連の問題が発生しました。

 一人暮らしの最初の方は昔通り気晴らしで飲めていたのが、いつの間にか自傷行為の一貫と言っていいほど飲むようになり、飲めばメンタルが落ちて大変なことになるという凄まじい変わりようを経験しました。
 ちなみに今は苦なくお酒を我慢できますし、たまに嗜む時もあるくらいには回復しました。

そして今回のきっかけとなった「年末の大掃除、ペットボトル編」です。

 押し入れの奥から出てきた段ボール1箱。2年ほど前の記憶が蘇って中身がすぐに「父親が好意で送ってくれた、ハイボールを作るための炭酸水のペットボトル」だとわかりました。

 ほぼ諦めながら確認すると、しっかり全て消費期限が切れていました。

 前述したように、うつ病発症時はお酒関連のトラブルは無かったため、父親は完全な好意からですし、それを無碍にしたことになります。食べ物を粗末にしてしまった罪悪感も勿論あります。
 でも重ねて、自分が鬱になってもお酒で暴れるような状態にならなければこれらが無駄になることは無かったのに、という申し訳なさが溢れました。

 せめてもの義理と思い、大掃除は彼氏に助けてもらっていましたが、今回のは全て私が処分しました。その中でこれから自分はどう変われば良いのかを考えた時、「昔みたいに楽しくお酒が飲めるようになる」ことだなと感じました。

 そこで彼氏がかけてくれた言葉が「お酒でダメになるのは100%病気のせいだから。病気が治るか、お酒で希死念慮が出たりしなくなったら、また楽しくお酒飲めるようになるし、一緒に飲もうね」でした。

 個人的に、この「お酒でダメになるのは100%病気のせいだから」という言葉にとんでもなく救われました。

 今回無碍にしてしまった父親の好意や飲み物への贖罪のためにも、治療を頑張らないとなと思ったお話でした。

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