クソ人生論 第二話 職歴(キャリアプラン)について その① ホスト編
私の遍歴を中心とした内容となっている。
クズ男の人物譚として楽しんで頂きたい。
私は絵は好きだったが偏差値の低い工業高校におり、勉強が出来ず美大に入ってみたかったがそこまでの画力も知能もお金も無かった。
今思えば熱力もそこまで無く、高3の時にバイト代で買ったMacでデザインしたポスターが体育祭で採用されたのが嬉しくて漠然と「デザインの仕事やってみたいなー」と思い社会福祉協議会から進学費用を借りてデザイン系の専門学校に進学をした。
進学と言っても金を払えば誰でも入れたのだが。
間違ったデザイナーのイメージ像で金髪で就活をするという愚行を犯し、しかも1社くらいしか受けずに不採用となって晴れてフリーターとなった。
初っ端から自分の経歴に傷を付けた訳である。
高校時代から続けていたコンビニのバイトを専門学校卒業してから1年ほど続けていた。
音楽が好きでたまたま行った近場の小さなライブハウスで音響のスタッフ募集をしており正社員として働く事になった。
給料は安く手取り14万円くらいだったかと思う。
ライブ終了後はBARタイムだったり週末は深夜イベントがあったりと拘束時間も長かった。
もう亡くなってしまったが憧れのギタリスト(TMGEのアベフトシさん)に会えたり、今メジャーで活躍しているバンドが世に出る前のMVを作ったり、イベントをやったり、音楽への造詣が深くなったので今となっては良い思い出だ。
一人暮らしも始めて自由に使える金も無く、金を稼ぎたいと思うようになった。
安直に夜の世界に飛び込んだのだ。
きっかけはいい年してまだ童貞だった俺が勇気を出してナンパした女の子だった。
その子が「お兄さんカッコいいからホスト紹介してあげるよ」と言ってきたのだ。
童貞ホストの誕生である。
ライブハウスで働きながら掛け持ちで週2くらいでホストをやっていた。
酒はまったく飲めないし、ライブハウスの仕事は寝坊が増えたりと掛け持ちだとどちらも上手くいかないと思い1年半くらい働いていたライブハウスの方を辞める事にしたのだ。
ちなみに童貞はソープで捨て、ライブハウスのイベントで仲良くなった2コ年上の乳房のデカい女の子と素人童貞は捨てた。
蛇足だが素人童貞を献上した相手を竿イキさせ、自らのポテンシャルに気付いた私はその後数えきれないほどの女性を抱く事になる。
ホストは売り上げがモノを言う世界なので童貞捨てたて前後の女の扱いをしらない男が成り上がれるドラマのような展開がある訳も無く、結論から言うと半年で辞める事になる。
売り上げゼロの者は日給は6000円で日払いは半分の3000円だけ貰える。
全額払うと飛ばれる可能性があるので半分しか貰えないシステムだ。残りは給料日に貰える。
一人暮らしをして日給6000円だけじゃ生活は当然出来なくなる。
無論、年金も保険も付いていないのでライブハウス退職後は国民健康保険や年金など支払える金は無かった。
初回で来た見込み客にもなるかも分からない女をアフターに誘い飯代を出したりと出費がかさみクレジットカードのキャッシング枠に手を付けた。
生活費など諸々で枠は直ぐに満額となり、今度はショッピング枠で買った物を売って金に換えたりもした。
この頃から今なお続く借金生活が始まったと言える。
仕事も金もキツくなりホストを辞めて今度はデリヘルの内勤として働く事にしたのであった。
◼️第三話 職歴(キャリアプラン)について その②につづく
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