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13年ぶりに見る「SATC the movie」

SEX AND THE CITY THE MOVIE(2008)

数日前、SATCでキャリーの親友スタンフォード役を演じた俳優のウィリー・ガーソンが死去したとのニュースを見た。

この俳優さんは昔よく見ていたホワイトカラーという海外ドラマにも出ていて、とても好きだったので悲しくなった。

そしてなんだか急にSATCをもう一度見たくなり久しぶりに鑑賞した。

この映画は2008年公開当時、映画館に見に行った。元々ドラマ版のDVDを姉が持っており、それを見てファンになった。

2008年というと私は社会人になった年で、SATCの登場人物とは年齢はおろか生活水準も恋愛経験値もバイタリティも全てが雲の上で、正直共感できる~という感覚ではなかった。

でもおしゃれでユーモアセンスがあり、キラキラしているだけでなく、どこか本質を捉えているセリフや、女性として自信を持って生きている個性豊かなキャラクターにとても魅了されていた。

映画自体もとても面白かった記憶がある。

あれから13年経って、確か1・2回はTVなどで見た気もする。

たまにドラマを見たくなって見た気もするが、ドラマ自体15~20年ほど前のものなので恋愛至上主義で生きる主人公像にちょっと違和感を感じたり、少しバブリー感を感じたりして、今見たらちょっとハマらないかもなーなんて思ったこともあった。

加えてとあるトーク番組でサマンサ役のキム・キャトラルが、主人公のサラ・ジェシカ・パーカーとはあまり仲がよろしくなく、SATC撮影中も共演者はあくまで仕事仲間で友達ではないのよと語っていたのを見て、何となくSATCに幻想を抱いていた自分がいたことにも気づいた。

「That is where  we are in the reality of it, and  that was the fantasy of it but  this is the reality of it. Im being incredibly  honest  about them.」

(私たちがここにいることが現実、あれは(SATCは)ファンタジーの世界よ。だけどこれが現実。私は今とても正直に答えているわ。)

トーク中にキムは上記のように語っていた↓↓↓


別にSATCの共演者に現実でも仲良くいてほしいと思っていたわけではないが、なんだか少し寂しくなってもう一度見ようと言う気も少し失せていた。

なので続編を今撮影中というニュースも見たりしたが、正直見たいと思わなかった

今回見ようと思ったきっかけは、出演俳優の死という悲しい出来事からではあったが、当時を懐かしむ気持ちや恋愛に関して整理したい気持ちもあったりで重い腰を上げて観ることにした。(重い腰って言ってもAmazon primeで見たので重くありません)

久しぶりに見て感じたこと

やっぱり面白い!!元気出る!ファッションも女友達も恋愛話しながらのランチも最高!!上がる!!(語彙力、、)

何だろうなあ、恐らくこの映画を見た事なくてイメージだけで言うと、女子が好きなファッションと恋愛とガールズトークとかを凝縮したような話でしょどうせ。とか思う人もいるかもしれない。

初対面の人に好きな映画は?って聞かれてSATCと答えたら、なんだか浅い人間に思われそうな気もする笑(偏見)

そういうキラキラしたヴェールを纏いつつ、女性いや現代を生きる人間の悩みや、男女はもちろん人と人との関係など言葉では表しづらいけど、そういうものを中に詰め込んで、ユーモアというリボンで結んだエンターテイメントって感じ。(合ってるかわからんが笑)

英語で恋愛のことをrelationship(人との関係)やchemistry(化学)と言うこともある。

まさしくだなと思う。恋愛だけじゃなく、人と人との関係って良くも悪くも自分が思ってもみない方向に進む化学反応が起きる。恋愛になると周りも見えなくなるし、思い通りに行かないし、それならさっさと相手のことを嫌いになれればいいのに、簡単には嫌いになれなくて苦しんだりする。

映画ではミランダは出産し弁護士を続けながら子育てし、シャーロットも養子を迎え母になったり、サマンサは乳がんを乗り越え恋人の夢を支えるためにNYを離れLAを拠点にしていたりと、NY在住独身4人の恋愛模様というスタートからそれぞれ違うステージに移っていた。

キャリーとビッグとの結婚が決まり、その結婚式の準備→式当日ビッグのドタキャン→一年くらい間を置いての再開→再び結婚という流れの中で、登場人物にも色々なことが起こる。

その中でもミランダの話がとても印象的だった。

(NYの女性の中で一番人気キャラはミランダらしい)

子育てと仕事に追われながら日々生活するミランダなのだが、夫スティーブと夜の営みは半年以上しておらず、たまにするとなっても、明日の朝早いからさっさと済ませようと言いスティーブもがっかりしてしまう。

せっかくの家族ディナー時もミランダは仕事に追われててイライラしているんだけど、ラテの泡が鼻についた事を気づかずにいたミランダを見て笑っちゃうスティーブ。心に余裕があればフフッとお互い笑い合っちゃうような場面でも、そんな旦那にキレてしまうほど余裕のないミランダ笑。

するとスティーブがやれやれって感じで、自分もラテを飲んでわざと鼻に泡をつけて「これで文句ある?」て言ってミランダも笑っちゃう。

(このシーンがすごく好きで、スティーブって良い人だけどちょっと頼りないなあーって思う事が多いんだけど、こういう優しさとユーモアのある所がすごく個人的に好きなのだ)

そんな中スティーブは浮気をしてしまうのだが(一回だけの関係)、良心の呵責に耐え切れずミランダに伝えてしまう。

その告白を聞いてミランダは激怒して別居することに。スティーブは謝り続けるも、裏切られたと感じ謝罪を拒絶するミランダ。

その様子を見てた3人は、スティーブがミランダ大好きで家族を大事にしていることも知っているから、そろそろ許してあげてもいいんじゃないかと助言するもまだまだ許す気はなく、そこからビッグの結婚式ドタキャン事件やシャーロットの出産やキャリーとのケンカなど色々なことが起きる。

結局ミランダも少し歩み寄り、スティーブと一緒にカウンセリングに行くことに。そして2週間だったかな?後にまだやり直す気持ちがあれば待ち合わせ場所(ブルックリン橋の上)に行き、その気がなければ行かずに別れるという決断をするこになった。

ミランダは橋の近くのカフェでスティーブの良いところ・悪いところを書き出して頭を整理するんだけど、答えが出ないまま店を出ようとした時、たまたま鏡を見たらラテの泡が鼻にくっついている自分の姿を目にする。

そこでラテの泡で自分を笑わせてくれたスティーブを思い出して、欠点だらけなのは自分の方で、それでも一緒にいてくれるスティーブを愛していることを再度思い出す。

そしてブルックリン橋で二人はお互い愛し合ってることを実感し抱き合うのである。

※私もよくモヤっとした時なんかに、相手の良い部分と悪い部分を書き出して文字にして自分の心を整理したりする。でも結局相手を思う心とか好きな気持ちとかって、良い悪いで理論的に判断できない部分だし、意外と説明できない感情の方が大事だったりする。

他にも色々好きなシーンはあるのだが、説明しきれないので、まだ見た事ない人・遠い昔に見て忘れてしまった人は是非見てほしい映画だ。

私生活でどうあろうと、SATCの中で最高のキャラクターをそれぞれ演じ、私たちを夢中にして楽しませてくれる演者たちに拍手を送りたいと思った。

長々と感想を読んで頂きありがとうございました。

SEX AND THE CITY the movie予告編



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