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#2 ラジオ裏作成日誌(#11)

ごきげんよう、あんずです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
夜は大分冷え込むようになりましたね。冷え性の私には難儀な季節が訪れようとしています。

さて、先日は第11回のラジオの収録及び配信を行いました。
きっと此方をお読みになってくださる方は、既に配信を聴いてくださった方なのだろうなあと思いつつ。1日のうちの12分を私にお付き合いくださるなんて、これってとっても嬉しいことなんです。本当にありがとうございます。

私は、子供のころ、将来の夢という確固たる何か、は無かったのだけれど。
やってみたいことは沢山あるような子どもだったんじゃないかと思います。誰にもそれは言わずに秘密に仕舞い込んでいて、でも、本当はみんなそうだったんじゃないかしら。

今大人になって少しずつ仕舞い込んだそれら開いています。
リボンをしゅるしゅる開いて宝物を見るような気持ちになれたのは、この歳になって、そして体の不自由さを知ったからかもしれない。まあ、今の体調を乗り越えて全快になることは確定事項としています、私はね。ふふ。

私は、ラジオってやってみたかったし、ピアノも誰かに聞いてほしかったし、そして、物語を書いてみたかったんです。それに絵だって上手く描けたらいいなあって。だから、今から少しずつ。
生計をそれで立てなきゃいけない、なあんて気負うこともないでしょう、本当は。好きなことを限りある時間の中で細々と、丁寧に、大切に。
勿論責任はついて回るし、現実的な課題もこなす必要があるけれど。人生の時間でさえ平等ではない世界で、だから、好きなものを好きと言って、触れて、自分なりに作り上げることを私は選びたいなあ。なあんて。

さて、第11回は、紅葉とお土産についてお話ししました。
良く、銀杏並木の下は「黄色い絨毯になっている」なあんて表現があるけれど、あの北海道で見た銀杏並木は、空を見上げても、足元を見下ろしても、美しい金色で、酷く夢見心地で歩いていました。

そうそう、これこそ余談、なのだけれど。
私の好きな童話作家に、安房直子さんという方がいらっしゃいます。
子どもの頃からずうっと大好きで、今でも何冊か家に書籍を置いていて。女性版の宮沢賢治だと私は思っているのです。とても優しくて繊細で、大人になったら忘れてしまいそうな何かを透き通った世界で表現されている、そんな稀有な童話ばかりなんですね。

で、「花豆の煮えるまで」という書籍がありまして。

このおはなしの中で、紅葉の精が出てくるんですけれど。
紅葉の精が、秋になると機織りで、赤い紅葉を織って山々を彩るという描写があるんですね。
私のつたない文章ではこの物語の良さ、この描写の良さがとても伝わり切らないのだけれど、子供の頃から大人になった今でも忘れられない物語です。

そろそろ霜月が来る頃だもの。
きっと私の住む町にも紅葉の精がいらっしゃるのだわ、なあんて思うのも私の自由で。
今年は、去年よりもずっと澄んだ視線で、私は秋の紅葉も銀杏も見ることができると思います。

それが、とっても楽しみなんです。

あ。第11回の配信は此方にて。


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