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いま、何をすべきか。 いまの自分には何が必要か。

作例写真:村松美緒
取材・文:木下恵修

「成功するフォトグラファー育成講座」卒業生インタビュー

第4弾 村松美緒さん

アンズフォトでは、広告や企業系の写真および動画撮影サービス、ウェディング撮影などの他、後身育成のためのスクール事業「成功するフォトグラファー育成講座」を展開しています。スクールでは、撮影技術はもちろん、1人の社会人としてのマナーや将来的にフォトグラファーとしてどうありたいかといったマインドなど、幅広く座学&演習を授けています。

その最大の特徴は、アンズフォトで受注している仕事のアシスタントとして現場に出たり、経験・成長次第で仕事そのものを任せる仕組みができていることです。単なる教室ではなく実際の仕事と直結しているからこそ、受講生もイメージを掴みやすく実績を作りやすいのです。

そんなスクールの卒業生にスポットを当てたシリーズ企画、第4回目は2期生の村松美緒さんです。なお2期生は、2020年10月〜2021年4月に開講されました(※3期の開講は未定です)。

コロナ禍で副業の許可が出てからの急カーブ

ーースクールを受講するまでの主な経歴について教えてください。
村松 もともと食に関心があったこともあり、短大へ進学して栄養の勉強をしました。ですが就職氷河期と言われた頃で、納得のいく就職先を見つけられずにいたんです。そのとき、4年制大学へ行ったと思って2年間好きなことをしようと思いました。父の影響もあって昔からカメラや写真は好きでしたので、昼間働きながら夜間の写真専門学校に通い、卒業後はコマーシャル系のスタジオに就職しました。

 コマーシャルスタジオでは、アシスタントとしてその時々のフォトグラファーについて仕事をしていました。でもやはり人が好きで人の喜ぶ様子を見たくなり、ホテルのスタジオに転職したんです。ホテルはアルバイトで、事務の仕事などもしていましたが、25歳までに本当にやりたいことを決めようとホテルを辞めたんです。ですがしばらくしてホテルのスタジオから「戻ってこないか」と声をかけていただき、再びそのホテルスタジオで働くことになったんです。以降、いくつかのホテルを経験しながら、2021年4月まで正社員としてウェディング専門のフォトグラファーとして働いてきました。

アンズフォトでのウェディング撮影の仕事作例

ーー正社員で働きながらスクールに参加していたのですね。
村松 はい。新型コロナ禍になって会社から「副業OK」のお達しがあったんです。ホテルではウェディングだけでなく七五三やお宮参りなどの写真も撮っていたのですが、こうした状況になっちゃうと撮りたくても撮れない人がたくさんいるんだろうと思って、ファミリーやキッズを撮る出張撮影の仕事を始めました。こんな状況でも、会社員として撮影しているよりも、一層お客様との距離が近いですし、外の世界がすごく楽しく感じました。

 アンズフォトの安澤社長とは5〜6年前に初めてお目にかかっていまして、安澤さんが理事長を務める日本ウェディングフォトグラファーズ協会の勉強会などにも参加していました。そして副業をやり始めていたあるとき、ご連絡をいただきスクールの2期生を募集していることを知りました。独立も考えていましたので、相談がてらスクールでしっかりと学ぼうと受講を決意しました。

商品撮影なども行っている

ニューボーンフォトや社会貢献活動にも意欲

ーースクールでどのような学びを得ましたか?
村松
 会社員としての自分は特定分野の撮影しかやってきませんでしたので、フォトグラファーとして知っておくべきこと、体得すべき技術のことはもちろん、クライアントや被写体であるお客様への対応やトラブルの際にどのように考えるのかなども含め、大きな学びがありました。たとえば、開講中の期間に広告や企業系など実際の撮影現場にアシスタントとして連れて行ってくださったのですが、ある美術品の撮影の際に私のミスでストロボを1灯壊してしまったんです。そんなときも安澤さんは冷静で、残ったストロボで工夫をして無事に撮影は終了しました。周りにはクライアントがいますし、いわばお客様を不安にさせない現場対応力を間近で見て学びにできたことは、一般的なセミナーではあまりないことのように思います。

 また、会社員だった私にとって、安澤さんや同期の仲間などフリーで活動している方々がどのように仕事をしているのかを知ることができたことも、独立を考えている自分にとって大きな学びになりました。働きながらなので、受講はしんどい面もありましたが、徐々に会社員を辞めようとしていることの危機感も出てきて、「自分は何年後に、どうなっていたいのか、そのために今何をすべきで、何が自分にはなく必要なのか」を自分でも考えられるようになっていきました。

 やはり1つのカテゴリのことだけを撮影していては、将来的に仕事を続けて行くことができるか不安でしたし、安澤さんにはウェディングや企業系の撮影の他、料理や商品物撮りなど人物以外の撮影の際も、希望してアシスタントをさせていただきました。また私は独立をしたらニューボーンフォトを撮りたいと考えていましたので、その勉強もしつつアンズフォトのスクールと並行してニューボーンのセミナーを受講したりもしました。

ーーニューボーンのことも含め、今後はどのようなフォトグラファーとして活動したいですか?
村松
 産後のママたちは、心身疲れた状態のこともありますので、そうした人々への心のケアも含めたニューボーンフォトを撮りたいですね。ナースさんや産院など専門家とチームを作って取り組んで行けたらと思っています。

 また出張撮影を始めたときにロケで出かけた海や公園のゴミが気になってビーチクリーン活動も始めたりしました。私は千葉県に住んでいますが、千葉県は人口の転入率が高いそうです。こうした社会貢献も踏まえたコミュニティーづくりのなかで、ニューボーンフォトを撮る活動を軌道に乗せられたらと。それと、実は動物愛護にも関心があります。それに関連して、たとえば動物病院がスタジオを持って飼い主さんとの絆にも手を差し伸べるような活動をしたいと考えたならば、そのお手伝いやアドバイスができたらいいですね。

ーースクールについて、今後受講を検討している方へメッセージをお願いします。
村松
 挑戦することが怖くない、常にワクワク楽しい、刺激的なスクールでした。広告や企業系の撮影、人物、物撮りなどさまざまな撮影技術や現場を知ることができます。少人数制ですので、細部にわたって見ていただけますし、修了後も同期の仲間や安澤さんとのコミュニケーションがあります。それが仕事にもつながったりしますよ。新型コロナ禍の今をチャンスに変えたい、原点に立ち返り将来を考えてスキルアップや独立をしたいと考えている方には、すごくオススメですね。

村松さんのお仕事風景とプロフィール写真


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