見出し画像

【有料記事を始めるにあたってお伝えしたいこと】

「アコーディオンの音色は人を幸せにする」東京在住のボタンアコーディオン奏者「安西はぢめ」です。先日、初めて明確な意志をもって有料記事の公開を始めました。私が書く雑感雑文は二束三文と言いますか、対価を頂けるものばかりとは思いませんが、楽曲の解説や弾き方のアドバイス記事をキチンと有料化することは、対面のレッスンに通ってくれている生徒さんへの誠実さや公平性もある程度確保できるし、無料で公開しているコンテンツともちゃんと区別できて良いのではないかという判断です(YouTube上に演奏動画が200本近く上がっていますし、中には動画レッスンも何本かあります。それらはもちろん全て無料です)

確かに、自分の中から紡いだ言葉が誰かの役に立ってお礼を言われるのはもちろんそれだけでも嬉しいのですが、私の知識と経験と今までの時間とお金の投資についてお金を払う形で評価してもらっても良いのではないかと思う出来事もしばしばです(詳しく書きませんが「無料だから」とむしり取りに来るような浅ましい物乞いみたいな人もいるという話しです)なので「NO!タダ乗り!!」ということで一部有料化を始めた次第なのです。

ちょっと考えればすぐに分かることですが、仮に私とお茶でもしながらアコーディオンの話をするってことになったとして、ご自宅からの電車賃と自分の分のコーヒー代にいくらか使ったってすぐに1000円くらいはかかるでしょう。それは感覚的に大丈夫なのに、何度でも見られるコンテンツに支払うとなると1000円でも高過ぎると感じる人は、身近な見えてないお金の使い方を考えてみるのも良いかもしれません(確かに直接あれこれ質疑応答するのと書かれたものを読むのは違いますが、遠くにお住まいの方や、面識のない方にとっては、有料記事を読む方がお手軽だろうとも思います。なお、直接会ってアドバイスを求める事をレッスンと言いますから、友人と歓談するのとは根本的に違います。ですから、私は「それが目的の方」と会う約束をする場合にはちゃんとレッスン料を申し受けると思います)

【視点を変えて考えてみたり〜外国語学習を例に〜】

さて、音楽だと「趣味」の色合いが濃くて通じ難い人がいるので、少し違う例でお話ししてみましょう。今でこそ音楽家として暮らしている私ですが、大学時代の専門は外国語(中国語学科卒)で、通訳や翻訳のお仕事もたくさんやらせて頂いて来ました。その時にもまったく同じように無理解から「タダ乗り」する人々が絶えませんでした。外国語は特別な訓練で身につけます。しかも「ただ話せる」だけでは全く仕事になりません。例えば、日本語を話せる人が誰でも新聞記者や小説家などキチンとした文章を書く仕事ができるとは限らないことや、医師でもない人が脳神経外科の学会にポンと放り込まれても日本語でさえ意味が分からないだろうことを想像して欲しいと思います。

外国語のプロとして道具として使いこなすためには、継続して気が遠くなるほどの積み重ねをした上に、多くの「プロ」は日常が習慣的に外国語学習になっているので、起きてる間がほぼ勉強と思って頂いて差し支えないと思います。そして、新しい表現や知らなかったことを貪欲に取り入れたり、知った喜びをいかにも楽しんでいるベテランの方もたくさんいます。さらに空いている時間に専門の歴史なり経済なり、政治なりの勉強も欠かしません。アップデートしないと知らない新しい言葉や概念がどんどん出てきます。このように、道具である外国語を磨き続けること、更に専門の分野の知識や実務の経験などを多少経ても下手をすればようやくスタート地点という途方もない世界なのです。

だからいわゆる帰国子女などによくある、海外である程度の教育は受けて来たものの、日本語力が低いケースなんかも「○○語が話せる」だけではクオリティを満たした仕事は望めません。しかも通訳の場合はその場で瞬間的に会場の空気や出席者同士の関係性など背景を判断して「何を訳すか訳さないか」、或いは一つの単語について何種類か選択肢があった時にどの言葉に変換すべきか、継続的に高度な選択を繰り返す必要があり、少しも気が抜けないません。キャリアアップのために大学や外国語専門の機関、或いは海外留学などをすれば高額なコストがかかりますし、テキスト類や関連資料などの投資も膨大な額になることが当たり前です。それを「ねぇ、ねぇ、これちょっと訳して」というのがどれだけリスペクトに欠けることかお分かり頂けると思います。それはレストランに行ってお金を払わず飲食するのと同じことです(飲食店なら警察沙汰ですね!)

【私の書架の一部です。ちょっとした楽譜はすぐに1冊3000円くらいしてしまうので、ざっくり見積もっても随分と投資して来ました。この他にも膨大なCDなど音源資料や楽器類、現地渡航費滞在費、レッスン料など、それはそれはたんまり費やして来ております(自分が好きな事、やりたい事なのでそれ自体は「当たり前」で楽しいのですが、それを誰と共有するか、無料なのか有料なのかはまた別の話です】↓

画像1

長くなりましたが、次の文章は有料記事の冒頭に書いてある文言です。以上を踏まえて今一度ご参照いただけたら、音楽家も様々なコストをかけて知識を蓄積しているという意味において、そんなに的外れなことを言っている訳じゃないとお分かりいただけると思います。

ご納得頂ける方にお役立て頂けるよう、必要な方に届くよう心を込めた実用的な内容になっています。ご縁のある方に楽しくお読み頂ければ幸いです。

【はぢめに(有料記事へのご案内です。ご一読ください)】

アコーディオン奏者の安西はぢめです。今までは、YouTubeにアップする動画の背景に字幕をつけたり、概要欄にテキストで時代背景や作曲者のことなどを幾らかでもお伝えしたくて工夫して来ましたが、文章を書いた方がたくさん情報がお届けできるので少しずつ「ちょこっとアドバイス」というシリーズでnoteにまとめて行くことにしました。2021年5月10日現在、150曲ほどアップしておりますので、順不動で徐々に書き上げて行くつもりです。ご承知のこともあるかも知れませんし、私が至らぬ事もあるとは思いますが、出来る限りキチンとお調べし、また自分の経験に基づいた情報を発信して行くつもりです。何かしらお役立て頂いたり、また読み物としても楽しんで頂けたら幸いです。他の読み物は無料ですが、レッスン記事のお値段は色々と考えて一律1000円にしてあります。割高に感じる方もあるかもしれませんが、そもそもその方にはお勧めしません。この値段は読者の数が元々多くないこと、そして記事を書くために使った時間、これは調べ事や現地でのフィールドワークや私が今までレッスンにかけた費用や楽譜の購入、外国語習得にかけた時間や実際にコンサートなどに出かけて見聞きして自分の知識にして来たコストなども色々考えて、コロナで仕事のキャンセルがずーっと続いている私の音楽活動サポートをしようというお志の方に、快く投げ銭して頂こうという趣旨で設定しました。なお、お読み頂いた後の返金対応はしておりませんので予めご了承ください。また、恐れ入りますが転用転載をお断りします。

ボタンアコーディオン安西はぢめ

サポート、YouTubeのチャンネル登録・高評価いつも励みになっております。応援してくださる皆さん、どうもありがとうございます!

いつも温かいサポートをどうもありがとうございます。お陰様で音楽活動を続けられます!