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RIVERSTのアンプ

楽器、エフェクターは持っていてもマイアンプまで揃えている人はそこまで多くないと思います。なにせそこそこデカいシロモノなので、保管場所や運搬手段がないとなかなか所持しておけませんからね。アンプは会場のものを使ってライブする場合も多いことでしょう。というわけで、今回はリバーストにあるギターアンプ、ベースアンプについておさらい的な感じで触れていこうと思います。

1. Marshall JCM900 100W

まずはマーシャルです。

①真空管のアンプ

②アンプ単体でも結構深く歪ませることができる

③A(ノーマルゲイン)・B(ハイゲイン)の2チャンネルがあり、切り替え可能。フットスイッチでの切り替え操作も可能

④トレブル、ミドル、ベース、プレゼンスのコントロールは共通

⑤センド、リターン接続端子有り

こんな感じですね。
マーシャルといえばドライブサウンド!
エフェクターペダルなしで、アンプとギターをシールドで直結しただけでも心地よい歪んだサウンドが得られます。もちろんクリーントーンもクランチトーンも作れます。
クリーンでも歪ませてもブライトなジャキッとした感じの音が作りやすいのが特徴で、エッジの効いたサウンドメイクが出来ますが、耳が痛くなるような音域が出やすいです。これはトレブルに加えて、ミドルの帯域も結構上まで出てしまうのが原因で、その辺を上手く調整してください。
ただし、トーンコントロール部分がA・B共通なのでチャンネル切り替えで使いたい場合でもどちらかメインで使う方に合わせるしかありません。

アンプで歪ませて空間系のみエフェクターを使う場合はエフェクターをセンドリターンに繋いでみてください。歪んだあとにエフェクトがかかるのでよりキレイな感じになります。
アンプ前にエフェクター繋いだ音の方が好きな方も居ると思うのでその辺りはお好みなんですが、Bチャンネルで結構歪ませて使用してる時、音量アップ目的のブースターはセンドリターンで繋がないとあまり音量は上がってくれないことが多いです。これはBチャンネルがガッチリ歪ませる目的のチャンネルなので、入力される音量を歪ませる方に持っていってしまう為で、歪み増しブースターとして使う場合はインプット前に、音量上げブースターとして使いたい場合はセンドリターンに繋いでみて下さい。

プリアンプやアンプシミュレーターで音を作って、リターンに繋いで使う方も増えてますが、意外と知られてないのが、トレブル、ミドル、ベースはマーシャル内のプリアンプ部分のコントロールですが、プレゼンスはパワーアンプ部のコントロールなのでリターン挿しの場合でもコントロールが効きます。

あとJCM800っていう900のAchのみにしたようなアンプもリバーストにはあります


2. Roland JC-120



このアンプの特徴は

①トランジスタのアンプ

②ステレオアンプ

③2チャンネルで、チャンネル2の方はコーラス装備

④トレブル、ミドル、ベースの他にブライトスイッチがありハイの強調が可能

⑤ほとんど歪みません

⑥リバーストのJC120はセンド、リターンがありません


というわけでジャズコなんですが

色々なスタジオやライブハウスにおいてあるであろうこのアンプ。イコライザー部も素直なカンジで、ベースを上げれば低音が上がりトレブルをあげれば高音が上がるという使いやすいアンプではありますが前述の通りマーシャルと違ってアンプ自体に歪む特性がないので基本クリーントーンしか出ないアンプです。直で使って悪いことはないですが、どちらかというとエフェクターありきのギターアンプになります。
チャンネル2にディストーションツマミがありますが、アタックが軽く歪む程度です。
アンプで音圧をあげて強引に作ろうとすると歪むというより音が割れます。
あとインプットにハイとローがありますが、よほど楽器の出力が小さくない限り基本はローに突っ込んでください。ハイに入れちゃうとヴォリュームを1にもあげられなかったり酷いときは入力の段階で音が割れちゃってクリーントーンになりません。
ステレオアンプなのですが、内蔵のコーラスエフェクトを使わないのであればモノラルアンプと考えていいでしょう。

あとリバーストのJCはちょっと古いタイプのものなので、センドリターンがついていませんでして、代わりにMAIN INという入力端子2つがついております。ここに入れるとJC-120がステレオパワーアンプ兼スピーカに早変わりします。

要はJCのプリアンプ部をすっ飛ばしてエフェクターやプリアンプで作った音をそのまま出す感じになり、センドリターン的な使い方もできるのですが、またコレが一癖ありまして、2つあるインプットのうち1つしか挿さないとスピーカーも片方しか鳴りません。そしてアンプ側では音量調節不可という厄介な仕様です
なので、ステレオ出力かつ、レベル調整可能な機器でないとMAIN INで使いこなすにはちょっとツラいです。

なお1番新しいタイプの電源スイッチが四角いボタン式のJC-120はちゃんとセンドリターンが付いております。

3.Ampeg SVT-450H


ベースアンプです。

①トランジスタのベースアンプ

②チャンネルは1つです。インプットにPAD(減衰スイッチ)があります。

③トレブル、ミドル、ベースの他にグラフィックイコライザーを装備

④リミッターがついてます

⑤アンプでは歪みません。

⑥センド、リターンついてます


このアンプは割とクセがないというか、そこそこ素直に原音を再生してくれる印象がありますね。
コツとしては強めに弾くとゲインの横のクリップランプがたまに点灯する位までゲインをあげて音作りをするとしっかりとしたサウンドメイクができます。
出力の大きいベースや、プリアンプやエフェクターでレベルが上がっていて、ちょっとしかゲイン上げてないのにすぐクリップランプがついてしまう場合は、PADをオンにして入力レベルを下げてから使うと調整しやすいです。

あとグラフィックイコライザーですが、グラフィックイコライザーは足りない周波数を補えるだけでなく、かつ余分な周波数をカットする事も出来ます。
例えば膨らみすぎる低音が気になる方はベースを絞るのではなく、グライコでその部分に1番近い周波数をカットしてみて下さい。それだけで結構すっきりすると思います。(イコライザーについてはまた違う形で記事を載せようと思います。)

以上リバーストにあるアンプについてのおさらいでした。改めてアンプの使い方の参考にしてもらえれば幸いです。
今は色んなエフェクター、プリアンプ、アンプシミュレーターが発売されてますので、アンプの使い方だけわかっていてもなかなか難しいのですが、どんな音を作るにも、楽器とアンプの音が基軸となり、そこに歪みやらモジュレーションやらとエフェクトを加えて音を変化させていくことになりますので、やはり楽器とアンプだけで鳴らす音はテキトーにしない方がいいです。
なもんで、セッティング中いきなりエフェクターをオンにした状態でアンプの音を作っている光景をよく目にしますが、たとえ常にかけっぱなしのペダルであってもよした方がいいですね。


あとですね、ステージの中音のバランスですがリバーストの様な小規模ライブハウスではアンプの音量が結構重要だと僕は思います。
アンプの音が小さすぎると、PAで大きくしても迫力にかけたり、他の楽器の音まで回り込んで拾ってしまったりします。大きすぎるとPAで出している音を凌ぐこともあり、そうなるとPAでバランスを整える事が難しくなります。
これはアンプを使わないドラムにも言えることですが、音が小さすぎても大きすぎても外音に影響を及ぼします。
音がデカいと気持ちいいのもわかるんですが、スタジオ練習でも他の楽器の音やボーカルがちゃんと聴こえる状態でやらないと演奏のミスやアンサンブルの違和感に気づけないですから適切な音量バランスはライブでなくても大事です。
各バンドのスタイルに、また演奏する場所に合わせて丁度いい音量で演奏しましょう!

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