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キーボード

キーボードについてのリクエストを頂きましたのでキーボードについて書こうと思います。

 が!

僕はキーボードの本体の操作や機能については全然詳しくありませんので、それを踏まえて読んでいただければ幸いです(笑)。

 キーボードと一口に言っても種類は様々でエレピ、オルガン、シンセサイザー等、種類も大きさも沢山ありまして、系統や機種によってそれぞれ元になる音源や機能が違います。その辺はお手持ちの取扱説明書とにらめっこしてみてください。
 
PAに繋いで音を出す仕組みは基本的にはどのキーボードも同じで、キーボードのアウト端子とDIを繋ぐだけです。
もしくはDIを使わずにJC-120や、キーボードアンプを使ってギターのようにマイクで拾音することも可能ですし、レズリースピーカーという特殊なスピーカーを用いることもあります。

大体のキーボードはモノラルアウトとステレオアウトが選択可能になっています。モノラルなら回線は1回線、ステレオなら2回線になります。
殆どの機種がLのみの接続でモノラル、Rも接続すればステレオヘという仕様で、大抵の機種はフォーンプラグ接続、稀にXLR端子が装備されてるものもあります。
中にはラインアウトとヘッドフォンアウトが共用になっていて、ステレオジャックやステレオミニジャック出力になってるものもあり、この場合に注意して欲しいのが、キーボード側はステレオジャック(TRSフォーン)になりますが、DIの入力はモノラルのものが殆どです(ステレオTRS端子を備えたDIも探せば有るのかも知れませんが、筆者は見たことがありませんし、RIVERSTにもありません)ので、双方TRSフォンのケーブルではなく、DI側が分岐してあるケーブルを選ぶと良いでしょう。

TRS→TS×2のケーブル

余談ですが、厳密にいうとTRSがステレオでTSがモノというわけではなく、

TRS:3極(3種類の信号をやりとり):・モノラル信号・バランス接続、またはステレオ信号・アンバランス接続

TS:2極(2種類の信号をやりとり):・モノラル信号・アンバランス接続

という風にオーディオケーブルの信号のやりとりには「バランス」と「アンバランス」という2種類の方式がありTRSはXLR(キャノン)ケーブル同様「モノラルでバランス接続」として使用されるケーブルでもあります。
ちなみにステレオ用のTRSはアンバランス接続になります…とケーブルの話を続けると長くなりますのでこの辺の話はまた別でする事にします(笑)。

キーボードの枚数が増えればその分回線も増えます。すべてステレオで出すならキーボードの枚数×2回線になりますからその分DIもPAのチャンネルも必要になってきますので、何枚も使う人は回線をミキサーにまとめて出す人も居ます。

 
キーボードはステレオが良いのかモノラルが良いのかという論議をよく見かけますが、これはライブ会場のどの場所で聞くかによってLチャンネルとRチャンネルの聴こえ方が変わってくるからというのが理由なのでしょう。確かにモノラルなら会場の左右のスピーカーから均等に出せますが、聞く場所によって音の聴こえ方が変わってしまうのは何もキーボードに限ったことではありませんし、音が左右に移動するようなステレオを前提で作られている音源の場合、その効果は反映されなくなってしまいますから僕的にはどっちが良いとは断言できません。みなさんの好みで良いと思います。
 
PAサイドからの目線で注意して欲しい点…というか、これはあくまで僕目線ですが(笑)、先程も出てきたようにキーボードによってアウトプットの端子が異なりますので、DIまでのケーブルはなるべく各自ご用意下さいというのがまず一つ。
それからキーボードの音色はPAシステム直結の場合がほとんどですので、スタジオやライブ会場のPAシステムによって聞こえ方が違うこともあると思われます。そんな時にすぐ微調整できるように音量調整やイコライジングなど機能設定の把握だけはしておいてください。何度もいいますが、ご自分の楽器はご自分が一番詳しくあるべきです(笑)。
また曲の雰囲気やアンサンブルに合わせた音色ごとの音量調整も大変だと思うんですが、これが一番大切だと思いますので、スタジオ等では念入りにチェックしてきて欲しいポイントです。リハのサウンドチェックで一通り音を貰いますが、シーケンス同様どの曲のどんなパートで使って、それがどんな聞こえ方で出て来るべきなのかという事までは短時間ではPAは把握しきれません。
流すだけのシーケンスとは違い演者が奏でる楽器ですのでプレイしながら微調整は演者が行いましょう!

というわけで途中ケーブルの話になりましたがキーボードに関するお話でした!ではまた!

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