文化を「小さな箱」から解放させるー「意味づけ」を起点に社会を構想する
この1年間、どこの国でも文化芸術分野は極めて不利な立場に追い込まれました。日本では文化行政、あるいは文化の社会的位置づけの弱さが露呈したとの指摘があるようです。
翻って日本。芸術コーディネーターの米屋尚子は「産業として分析されてこなかったため、国はどこを支援すれば業界が回り出すか全く把握していない」と指摘する。文化庁が用意した21年度の支援策は通称「ARTS for the future!」。何か新しいことを企画すれば補助金を出すという。見取り図のないまま、未来へ向けて金を