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「親子ワーケーションのリアルがわかる!オンラインイベント」開催レポート

NPO法人キッズバレイ、株式会社AnyWhereは、6月に群馬県で開催された親子ワーケーション『GROWCATION(グローケーション)』の様子を配信する「親子ワーケーションのリアルがわかる!オンラインイベント」を開催しました!

イベントでは、親子ワーケーションを実践するパパママによるトークセッションや、GROWCATION主催者へのインタビュー、子どもたちの様子を実際の活動の様子をもとにお伝えし、親子ワーケーションに興味のある個人や企業・団体、開催を検討している自治体のギモンにまるっとお答えしました。

今回は、この「親子ワーケーションのリアルがわかる!オンラインイベント」のレポートをお届けします。
親子ワーケーションを実践されている方が何を期待し、何を得たのか、主催者がどのような思いで企画しているのか、また、大変だったことや懸念点は何かなどのリアルな声をもとに「なぜ親子ワーケーションなのか」「どんなことを行っているのか」といった疑問への答えを知ることで、親子ワーケーションのメリットや期待できることが見えてくるかもしれません。

パパママトーク「親子ワーケーションって実際どう?」

「親子ワーケーションって実際どう?」というテーマで親子ワーケーションを実践するパパママによるトークセッションを行い
「なぜ旅行ではなく親子ワーケーションを選択したの?」
「費用に合うメリットは何?」
「行く前の懸念点や、行ってみて大変だったことは?」
「子どもの反応は?」
といった疑問に対し、率直な意見や感想を伺いました。

【登壇者】

遠藤涼介さん
居住地:新潟県
子どもの年齢:8歳、6歳、4歳
仕事(働き方):フリーランスとしてプロジェクトベースで広報・PR業務を行っている

青地広信さん
居住地:東京都
子どもの年齢:3歳
仕事(働き方):在宅中心にオンラインで勤務

児玉真悠子さん(日本ワーケーション協会コンシェルジュ)
居住地:東京都
子どもの年齢:中学2年生、小学校4年生
仕事(働き方):フリーランスで編集やライティングを行う傍らで、親子ワーケーション普及のための会社を立ち上げた

【ファシリテーター】

篠原智美(Anywhereエバンジェリスト/IT企業会社員)
居住地:長野県
子供の年齢:5歳
仕事(働き方):長野に移住をしてIT企業の会社員の傍らで、コワーキングを拠点とした人や地域の魅力の可視化に取り組んでいる


【親子ワーケーションをしようと思ったきっかけは?】

-遠藤さん
不登校だった子どもを色々な場所に連れて行って、それぞれの地域で知人が増えるきっかけを作ってあげたいと思ったことです。

-青地さん
都内在住のため、保育園に園庭が無かったり、公園が狭かったりしたので、今住んでいるところでは経験できないことを経験させてあげたかったし、そこに住んでいる人と繋がって、行った先で暮らすような体験をしたいと思ったことです。

-児玉さん
当時、自分がフリーランスだったせいか、2歳までの認証保育園に通っていた下の子が他の保育園に転園できず、預かり保育のある幼稚園に入園さたのですが、長期の休みなどに預け先がない!という課題にぶつかり、苦肉の策で子どもを連れて仕事できる場所に滞在したことがきっかけです。

【行く前や行った後の子どもの反応は?】

-青地さん
まず、子どもだけでなく親がとても楽しいという感想があるのですが…(笑)
行く前は普通に楽しみにしていてくれて、行った後は「自分は東京から来たんだ」ということを学んだり、他の参加者の子どもと交流が持てて嬉しそうでした。

-遠藤さん
行く前は旅行に行く感覚で、行った後は、他の子どもたちとの交流を通して土地への愛着が沸き、またその土地に行きたいと言うようになりました。

(「また行きたい」と思ったきっかけはあるのでしょうか?)

同じ年代の子どもがいるかどうかはキーになると思います。
同じ年代の子どもたちとアクティビティを通じて交流できることは、旅行では得難い体験なのではないでしょうか。

-児玉さん
長崎の五島市の現地の小学校に1週間の体験入学をしたとき、当時小学校5年生の子どもが「違う人の人生を生きたようだった」と言っていた言葉がとても印象に残っています。
子どもの世界はともすると学校か家かの2択と狭くなりがちで、その場所で認められなかったり満たされなかったりすると不幸せの要因となってしまいます。けれども、子ども自身サードプレイス(普段とは違う場所)を体験することで、自分の人生を俯瞰することができ、先生も一長一短だとに気づき、今ある環境を自分がどう捉えるかだということを学んだように感じました。
また、現地の小学校に通うと言うのは地元の生活に溶け込むことでもあるので、その土地への思い入れが強くなり、今でも五島うどんをよろこんで食べるなど、五島への愛着を感じています。
異文化体験は外国に行かなければと感じている人も多いかもしれませんが、国内であっても十分に可能で、ワーケーションしながら違う文化を体験すると言うのは、親にとっても子どもにとっても好奇心が刺激されることだと感じています。

【ワーケーション時の懸念点は?】

-遠藤さん
PCモニターなどの設備面がどれくらい充実しているのかが心配でした。
妙高ワーケーションではモニターの用意があり、嬉しかったです。

-青地さん
託児の際の安心安全面には気を遣っています。
子どもを預ける場合は、どのような保育体制かは事前に確認するようにしています。

【長期のワーケーションって実際どう?】

-青地さん
ワーケーションは長い方が良いと感じています。
短いと旅行に近い感覚になってしまうけれど、長期だと、仕事もできて地元との接点も作れるので、長い方が魅力的だと感じています。

【こんなことがあったらいいなというアイデアはありますか?】

-遠藤さん
子供たちに見知らぬ土地で見知らぬ人たちと接点を作りたいと思って親子ワーケーションに参加しています。ただ、親同士の接点がないのがネックになっている気がするので、意見交換の場があると、親としても得るものが多いのではないでしょうか。

-児玉さん
ワーケーションの良さは、旅行と違ってその土地に溶け込んで地域の人と出会いがあることだと思うので、自分の仕事を持っていくだけでなく、地域の仕事と関われる、自分のスキルを地域に還元できるような仕掛けがあると、ワーケーションだけで終わらず何度も来たくなる場所になり、関係人口として関わり続けられると思います。

【旅行ではなくワーケーションを選択した理由、費用にあったメリットはどのようなものですか?】

-青地さん
働きつつも、子どもにとって様々な経験・体験を提供できることに対し、どの程度の費用であれば納得感が得られるのかを考えることが重要だと思います。

-遠藤さん
お金をかけて何を得たいのかを考えたときに、常に親が子どもと共に行動する旅行ではなく、日常と切り離された環境を子どもに作ってあげたいと考えました。費用に関しては、それが子どもへの投資と考え、長期で回収できれば良いかなと考えています。


運営者トーク
「運営側って大変?どんな準備が必要?」

親子ワーケーションプログラム「GROWCATION」を主催するNPO法人キッズバレイの星野さんより「なぜ親子ワーケーションを企画したのか?」「企画してみて大変だったことは?」「プログラムの設計で大事にしていることは?」といった疑問にお答えいただき、また、6月期のGROWCATIONの子どもたちの様子を、実際の活動の様子を撮影した写真をもとに保育士さんの声と共にお届けしました。

【登壇者】
星野 麻実さん(NPO法人キッズバレイ代表理事)
居住地:群馬県
▼TeamPlaceプロフィールページ
https://team-place.com/nE3UmX3PJTE2

【ファシリテーター】
篠原智美(Anywhereエバンジェリスト/IT企業会社員)
居住地:長野県
▼TeamPlaceプロフィールページ
https://team-place.com/shinohalifework

【なぜ親子ワーケーションを企画したのですか?】

もともとNPO法人として地域に子どもの居場所を作る取り組みを行っており、年間1000人の子どもがプログラムを体験する中で、地域と関わりを持てることは子どもにとっても魅力的だし、子どもの体験を通じて大人も地域と新しい接点を持ち、考えが広がっていくということがとても魅力的だと感じていました。

その中で、東京から100km圏内という桐生の立地を活かして、都心の子どもたちにも体験を提供することで地域の子どもたちの世界をより拡げ、また、都会の子どもにとっても桐生を通じて世界を拡げて欲しいという思いで企画しました。

【親子ワーケーションで感じてもらいたいものは何ですか?】

非日常を体験するのではなく、日常が場所を変えることで拡がって、普段我慢していることが吐き出せたり、頑張っていることがより活かせたりすることで、自分自身を肯定できることで自信が生まれ、また桐生に来たいと思ってもらえたらいいなと思っています。
また大人にとっても、子どもの新しい一面を見られることで、気づくことも多いと思っていますし、楽しみながら滞りなく仕事を行って欲しいと思っています。

【企画してみて大変だったことは?】

前回モニターツアーを企画した時に、コンテンツを詰め込みすぎて、大人も子どもも疲れてしまった感じがあったので、時間や人数、移動距離などを余裕をもって設定するようにしました。

【プログラムの設計で大事にしていることは?】

観光のように、ここを見てほしい、これを感じて欲しいと答えを用意するのではなく、子どもたち自身に発見して欲しいという思いがあります。
押し付けではなく、子どもたちが自分からやりたいと思えるプログラムを作るということを大事にしています。

また、今までのモニターツアーの中で、大人同士・家族同士の交流の場も欲しかったという声が多かったので、親子プログラムの時間を取り入れ、交流の場を作っています。

おわりに

いかがでしたか?

コロナ禍をきっかけにワーケーションへの需要や認知が高まり、福利厚生の一環として導入する企業や、地域おこしとして開催する自治体も出てくる中で、親子ワーケーションは親子旅行にとどまらない広がりを見せていますが、参加側・主催側ともに、実際の様子や参加・開催メリットがわからないという声が寄せられていました。
本イベントでは、それらの疑問にダイレクトにお答えすることで、参加者や主催者の不安や懸念点を解消でき、とても有意義な時間となりました。

株式会社AnyWhereでは、現在、地域のつながりやワークプレイスのつながりを可視化する取り組みを支援しております。
・既存コミュニティのつながりやスキルを可視化したい
・コロナ禍の新しいつながりをつくっていきたい
・地域内外がつながるイベントを主催したい
という方は、ぜひ以下のAnyWhereのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

また、本イベント以外にも企業の研修旅行やチームビルディングの機会、テレワーク体験としてワーケーションをご活用いただくこともできます。オリジナルプランも作成可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

▼AnyWhere問い合わせフォーム

【イベント概要】

親子ワーケーションのリアルがわかる!オンラインイベント

タイトル「親子ワーケーションのリアルがわかる!オンラインイベント
日時:2022年6月7日(火)13:30〜15:00
内容: パパママトーク「親子ワーケーションって実際どう?」
    運営者トーク「運営側って大変?どんな準備が必要?」
    子どもたちの様子を写真でお届け&保育士さんの声を生中継!
主催:NPO法人キッズバレイ、株式会社AnyWhere
協力:日本ワーケーション協会
後援:ワーケーション自治体協議会、群馬県

▼「GROWCATION」特設ホームページ

▼「GROWCATION」の子どもたちの様子(キッズバレイFacebookページ)


このnoteではTeamPlaceに掲載している魅力的なワークプレイス、人、イベントをキュレーションしてご紹介していきます。
新しい地で働き方、働く場所を探している人たちのお役に立てば幸いです。

「人でつながる」ワークプレイスプラットフォーム「TeamPlace」、ぜひご活用ください。

「世界中の誰もが、どこでも豊かに働き生きられる社会へ」をビジョンとする株式会社AnyWhereが運営しています。


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