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【覚書】どこでも料理ができる方法


「料理は、まあできる。」

そう思っていても、見たことのない野菜や、日本なら手ごろに揃う調味料も手に入らないなどの「普段使っていたもの」が全くない環境で、料理をしろ、と言われたら・・・?

・・・実はイギリスにいた時に、「日本料理が食べたい!」と言われ、急遽ホームスティ先でイギリス人を6人ほど招いてパーティーをしなければならなくなった時には、冷や汗をかきつつ、なんとかごまかしたことを思い出した。

お米一つ、日本の物とは違ううえに、炊飯器も無いので鍋で炊く…ということも大変だった。

そして、本格的に海外に移住してからも、アレが食べたい、コレが食べたい…と身悶えしながら、今日まで奮闘してきた。

そんな中で、自分なりに「こうすれば、サバイバル的に料理の基本は抑えられるかも?」という点がいくつかあるので、今回はちょっとだけ自分自身の覚書も兼ねて、書いてみる。

私の大昔の職場の後輩(当時20代女子)が、「彼氏の家で料理をしようと思ったら、皮むき器はないわ、ミルクパンしかないわ…で、何も作れなかった。(涙)」と言っていたのを思い出した。

そういった事態にも、備えておくと結構便利だったりすることを一言加えておく。(苦笑)

また、海外で急に日本食を作らなければいけなくなる事態になった際の「おすすめメニュー」と、もし海外に移住する際に持参をお勧めする調味料も、参考までに。


そんな事態でも使える、いくつかのポイント


結婚前に「海外に行くのか…」と思いながら、イギリスにいた頃に感じたことや経験をもとに、私がひそかに準備したことがある。

それは「お米を炊飯器無しで炊くこと」だ。

イギリスにいた時、基本のお米を炊くのに大変苦労した。

おにぎりを作りたくても、お寿司を作りたくても、基本はお米だ。

また、日本のお米と海外のお米はやはりちょっと違う。

同じように炊いても、仕上がりが変わったりするので、もし失敗した時の「手当」もなんとなく知っておくと便利だ。

<お米を炊くための私なりのコツ>

・蓋つきの鍋か蓋つきのフライパンで炊く
・お米と水は、同じ量を計って、最後に10%ぐらい水だけ増量。
・研いでしっかりうるかす。(きれいな水をしっかり吸わせる。)
・強火で一気に炊く。鍋底の水が無くなり始めたら火を止める。
・ちょっと味見をして、固かったら水を足したり蒸らす時間を増やす。
・柔らかすぎた場合は、蓋を開けて再度火をつけるか乾燥させる。

お米の味が思ったような味出なかった時のごまかし方は、チャーハンにしちゃうのが一番だった。(カレー粉があればカレーチャーハンなども好評)

お米は、現地のお米を何度か炊きながら「ベスト」を見つけるのが一番だ。

それは見慣れない野菜も一緒で、「今まで食べたことがある、似ている味」を見つけて利用するのもいい。

例えば、私は豚汁に「ゴボウ」が欲しい時には、ヨーロッパの各地で見かける「アンティチョークの茎」をあく抜きせずに使ったりしている。

中華っぽい麺が欲しい時には、中華食材店などがある場合はそのあたりで探すのが確実だが、スパゲッティを少しの重曹でゆでると、ちょっとそれっぽくも感じられるようになる。

また、白菜がどうしても食べたい時は茎の太目なレタスで代用したり、こっちの野菜をいろいろ味見しながら、「あれに使えるかな?」というのをいつも考えている。


海外で受ける日本食メニュー例


日本と言えば、「寿司」「天ぷら」…今も変わらず、日本人が料理するなら必ず挙がる代表的な料理だ。

でも、「寿司」も「天ぷら」も私自身もお寿司屋さんの物が好きなので、自分自身ではあまり作らないので、求められるとちょっと辛い。。。

ということで、いろいろメニュー作りには苦労した。

同じアジア系にはほぼ日本食の評判は良い。

が、それ以外では「典型的な日本食」は賛否両論が起こりやすい。

起こすのが目的なら、果敢にチャレンジしてもいいが(苦笑)、私は出来れば「日本食に好感を持ってほしい」と思うため、無難な方向でメニューを探している。

<私が避けた日本食素材例>

◆納豆などの匂いや強いものや魚を丸ごと出す系(煮干しや佃煮)
イギリスでお味噌汁を作る時に煮干しでだしを取っているのを見た人が「鍋で魚が泳いでた!」(んなわけないだろう…)と辞退した人がいた。(苦笑)

◆海苔はポイント使いのみ。
板海苔は「紙」にみられるらしく、ここまで広く知られていても、慣れていなかったり苦手な人もいる。べたっと使う海苔巻きよりは、おにぎりに目を突けたりする程度から始めた方が無難な時も。

◆あんこ
馴染みのない欧米では「豆が甘い」のに違和感を感じる人もいるので、様子を見ながらにしてきた。でも最近では、「ドラえもん」の影響でどら焼き人気もあるので、チョコレートで代用するとものすごく喜ばれた。

ということで、ここからは私が海外で作って喜ばれたメニューだ。

◇作りやすい「肉じゃが」

これは外国で手に入りやすい材料と、作りやすいので仕上がりも成功しやすい。いろんなレシピがあるが、ジャガイモ系の料理は好評で、更に醤油と出汁で日本らしさが主張できる一品。

今は、キッコーマンの醤油がほぼ世界中で手に入るので助かるが、もし手に入らない時には出汁を工夫して塩味の肉じゃがも美味しい。

イギリス・フランス・スペイン・アメリカ人向けにも作ったが、大変好評だった。できるだけカラフルに作ると、パーティー向きにもなる。

◇材料次第の「お好み焼き」

キャベツ・卵・小麦粉の基本素材があれば何とかなるのが、お好み焼きだ。

メインになる具材(肉や魚介)別にしたものなら、大人数にも対応できる。

ベーコンは馴染みのある味なので、好印象な場合が多い。

◇子供受けもする「焼きそば」

中華料理がポピュラーな場合は、上手に作ればすごく喜ばれる。(苦笑)

味付けは醤油とBBQソースで何とかするか、潔く塩味にしてもいい。

◇簡単なのになぜか絶賛される「浅漬け」

前の晩に作っておけば、「手がかかった一品」として話のネタにもなる。

またもし手持ちがあれば、ふりかけで和えたり塩昆布を使っても、味が出せるのでオリジナルにもできる。

これは不思議といろんな人に作って、いつもすごく褒められ常にリクエストされる一品だ。

◇どうしても寿司を所望の場合の「手毬寿司」

現地で馴染みのあるスモークサーモンなどを使ったり、アボガドやキュウリなどもいれるとカラフルになる。フィンガーフード的に前菜っぽく出すだけでも、とりあえず「寿司」を出した体裁を保てる。

◇とんかつやコロッケ

こちらも鉄板メニューだ。こだわるべきは、パン粉とソース。そこさえ押さえておけば、かなりの完成度が期待できる。


海外で料理を作らなければならない機会はあるかもしれないし、無いかもしれない。が、海外でなくても、もしこれらのヒントを役立てるチャンスがあれば是非使ってほしい。

誰かの参考になることを願って。(笑)


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