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男を狂わせる女性に会ったことある?


世の中には、ただモテるだけではなく、「男性を熱狂的にさせる」女性が存在する。

でも、どこか憎めない、というか、男性が彼女に恋に落ちるのは仕方ないな…とさえ思わせる女性。。。

私はちょうど目の前で、とある男性がその女性の虜になっていく過程を目の当たりにしたことがある。

恋に落ちる、というか、その男性がほんとに私の目の前で、「その女性に夢中になっていく」のが、手に取るようにわかった。

特に彼女は特別なことはしていない状態なのに「え?そうなの?!」という感じだ。

今回は、私が会った「男を狂わせる女性」について、書いてみる。

・・・そうなりたい女性は何かのヒントに、「気を付けたい」男性には事前情報として参考にしていただければ幸いだ。


どこで彼女と知り合ったか?


先ほど言った現場に遭遇したのは、イギリス留学中だ。

ポツンとしていた私に、「他にもアジア系の人がいるよ」と、あるパーティーに招待された。

アジア系はもちろん、イギリス人も多く集まっていた場所だったが、その中で紹介された女の子が、韓国人のRだった。

彼女は美人で、まさにアジアンビューティーという感じの容姿。でも、とても人懐っこく、日本に留学もしていたとのことで日本語も話せた。

なぜか私を気に入り、連絡先も交換してほしいと言われ、それ以降彼女から毎日電話がかかり、おしゃべりする間柄になった。

自費留学で貧乏な私に比べて、彼女は裕福な家のお嬢さんらしく、彼女からちょっと高そうな「パーティー」にもよく誘われた。(私は経済的な事情から全部はお付き合いできなかったが…)

ある時、超有名な社交的イベントに誘われて参加した際に、その現場に遭遇したのだった。


「男性が狂っていく」様子


その彼女と二人で参加したそのイベントは、私達のような未婚女性はエスコート役の男性が必要とのことで、世話役の方から紹介されたイギリス人の男性(B氏)が私たち二人に付き添うことになった。

そのB氏は当時30代半ば。それなりに女性にモテそうだった。どちらかと言うと「育ちの良い、お坊ちゃん」タイプの男性だった。

私達に「今日はよろしく」的な挨拶をした時は、ごく普通だった。

が、彼女が話し始めてから、彼の目がだんだん彼女に釘付けになっていくのが分かった。

彼女は絶対媚びず、自己主張がはっきりしていて、B氏に対しても「これは嫌い」「そんなのはイヤ!」と結構きつめのことを平気で言っていた。

そんなハッキリとした彼女の言動に、B氏はどんどん惹かれていた様子で、B氏は一生懸命Rにもわかるような英語で、しきりに話しかけていた。

その後は、もうB氏は常にRを探し回って常に付き添っている状態だった。

ちなみに、そんなRは常に私と一緒にいたがり、しつこいB氏を何とか撒こうとしていた。(苦笑)

そのイベントが終わった後も、B氏の彼女への執着がすごく、あまりにもたくさんの着信に辟易したRにブロックされた後は、なんと私のところにまで電話がかかり、「Rと連絡を取りたい。何とかしてくれ。」と追い回された。(苦笑)

そして最終的には私もブロックし、さらに前述のお世話役の方にお願いして「もう連絡しないでほしい」ということを厳重注意してもらった。


狂わせた彼女の正体


B氏のことが一段落した後も、Rとはよく会って遊んだ。

それにしても…ということで、Rに「B氏はあなたのことが好きすぎて怖かったね。」と言ってみたところ、なんと彼女からは真面目な顔で「よくあることなの。(溜息)」と返ってきた。

彼女の話では、韓国でも2人ほどが彼女に振られて「病院に入院した」んだそうだ!

22歳の時に一人の男性からプロポーズされたが、当時は遊びたくて断ったところ、後日その男性の母親から「あなたに断られたのがショックで、息子が入院してしまった。何とか考え直してもらえないか?」と連絡が来たんだそうだ。

彼女は「絶対ない」とお断りして、逃げるように日本に留学したんだそうだ。(苦笑)

その後帰国した際の25歳の時に、知り合った男性と婚約までしたんだそうだ。

まあまあ好きだったけれど、「やっぱり、この人じゃない」と思い、婚約破棄したそうだ。

が、その男性も婚約解消がショックで入院。。。

そしてまたその親が泣いて頼みに来て、今度はイギリスに留学…(そして当時に至る)ということなんだそうだ。

当時の彼女は28歳。

お嬢様独特の「わがまま」なこともたまにいうが、私にはものすごく気を遣って話してくれるし、私は彼女の独特の面白さが好きだった。

(でも、同じ学校の女子にはあまり良く思われてなかったらしい。)

彼女を見ていて「こういう所が相手を夢中にさせるのか…」と思ったことがある。

・クールな美人である。(自分を活かす化粧や見せ方も上手)
・はっきりとした自分を持っている。(好き嫌いもはっきり)
・強いこだわりがある。(好きなもの・人にはすごく集中する)
・プライドが高い。(侮辱されると怒り狂う)
・頭が良く、言葉選びが秀逸。(会話運びが上手で、良いタイミングでピッタリの合いの手を打ったり、その場にピッタリのことを言える)
・媚びない。(自分が興味が無い場合は、むしろ冷たい)

まさに「小悪魔的な女性」、男性が勝手に彼女に振り回される感じだ。

ちなみに当時の英語力は私と同等程度だったが、彼女の話は本当に面白く、「打てば響く」ようなやりとりが楽しかった。


Rのその後…


Rとはいろいろなイベントに一緒に行ったり、毎回Rから電話がかかってきたりしてきた。

ある時、彼女から「彼氏ができた!会ってほしい。」と連絡があって、彼女の家(ホームステイ先)に呼ばれた。

彼女の彼氏は同じ韓国人で、イギリスの大学院生。彼女より3歳下の、エリートそうな感じの人だった。常にRと手を繋いでいて、彼女に夢中な様子だった。

それがRに会った最後だった。

恋愛に忙しくなったのか、彼女からの連絡がそれ以降ばったりと途絶えたのだった。

ちょっと寂しかったが「まあ、これが彼女か~(笑)」と思いそのままにして、気が付くと私は日本に帰国していた。

後日、共通の世話役の人とはずっと交流が続いていたのだが、その人から「Rは帰国したよ。ホームステイ先の部屋に、勝手にダブルベッドを買って入れたことで、怒られて追い出されてしまったらしい。」という、なんともRらしいエピソードを聞いた。(苦笑)


彼女は「美人で、頭が良い」からあのキャラクターがピッタリ来たのだと思う。

そして、とにかく「好きなこと(人)には集中」する。

自分の欲望に正直、というか。でも、私とぱったり連絡を断ったように、急な心変わりをするのだ。

そして、それが彼女に惹かれる男性にとってはたまらないものになる。

彼女に狂わされた男性は多分「彼女の気まぐれが、もしかしたら自分に向くかも」という淡い期待に捉えられてしまったのではないか、とも思ったりした。

彼女の移り気は、いつも180度展開するかもわからないから、尚更「もしかしたら」という期待につながるのだ。


彼女も今はきっとアラフィフ。

私の想像では、結婚していてもいなくても、今も男性を狂わせている気がする。

そして何より、たぶん彼女は今も美人な気がする。

彼女の顔は、わがままだけど素直過ぎる彼女の性格を反映しているからだ。

あのココ・シャネルも言っている。

「20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績。」と。



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