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第15回 パラグアイ渡航準備🇵🇾 〜後編〜

次に今回の渡航での私の個人的な目標をここに書かせてください。先生とも大橋さんとも学生のみんなともたくさん話したいです。

私は今回の渡航で目指すのは、目の前の人や現場にいる人とともに自分の活動の意義を言語化することです。

私はJICA海外協力隊に応募中です。結果を待ちながらこの渡航に参加することになります。

大学の次に行く場所を選択する期間(周りよりは遅いですけどね)に海外協力隊に行きたいと思い、行動したわけですが、強い信念を持って望みたいと思いながらも同時に、自分の中でまだモヤモヤしている部分があります。JICA海外協力隊の活動や先生の基金や大学での学びと社会貢献活動などから、目の前の人の生活を直接見て、知って、関わってきたのですが、その活動がなぜ必要なのか、どうして大切なのかもっと考えたいと思っています。


国際協力や現場での活動が最善なのか確かめたいという感じです。現地の人々の生活が心身共により豊かになるように、自分たちの活動がなくともよい未来に自走していけるような活動を行うとして、その活動はきっと「お金を稼ぐこと」につながることだと思うんです。そういう世の中が出来上がってますから(資本主義という)。お金を稼ぐ方法や技術が重宝されていくのであれば私はそのビジネス的な?部分を企業に入って学んだ方が社会に役立つ人間になれるのではないかなどと思ってしまうときがあるんです。しかし、同時にそのような既存の社会構造によって貧困が生まれているのだとしたら、ビジネスの構造により多くの人を取り込むことが良いとも思えないんですよね。このモヤモヤを晴らすために、もっと具体的に、事実や経験に沿ってたくさん考えたいと思っています。


そして、自分がやりたいと思っていることが少なくとも自分の中では正しいということを自分の経験と言葉で少しでも話せるようになりたいと思っています。


最後に一緒に渡航に行く学生メンバーに向けて伝えたいことがあります。

それは、当たり前ではないこの環境に感謝することを忘れないでほしいということです。

渡航準備をしていると、自分たちが置かれた環境があたかも自分の手に入れたもののように、当然のことのように思えてきてしまうときがあります。

院生の村上さんに言われてハッとしたのですが、私がもしゼロからニャンドゥティの取引をしようと思ったら、取引先を探すことから始まり、そこで対話を重ねて、取引をするまでにかなりの時間がかかったと思います。その土台を藤掛先生や先輩たちが築いてくださったことによって、私たちはすんなりとデザインの話や毎年の調達が継続できてるわけです。


このように、パラグアイ渡航は先生をはじめ、本当に多くの方のこれまでの努力と継続の中で成り立っています。先生が1994年にパラグアイに初めて行かれたその日から30年以上にわたり、多くの活動をなされ、その上に信頼関係を築いてくださったからできることなんです。そして、私たちを受け入れてくださる現地の方、調整してくださる多くの方、日本で膨大な事務作業をしてくださる方、自分の身の回りで生活を支えてくれる方がいて成り立つ渡航です。


先生の信頼関係を貸していただくという表現があっているかはわからないですが、先生の周りの多くの方の協力があって、私たちは渡航してすぐに調査や交流する機会をいただけるんです。


そのことに自分から気づいて感謝していってほしいです。

その上で各々やりたいことに挑戦する渡航にしましょう!

私は至らないところが多いですが全力を尽くして、やり切りたいと思います。


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