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おいしいの一言

おいしいの一言が、誰かを救う

私は家事が好きではない

しかし私は、側から見ればよくやってる方だと思う

むしろ家事好きに見られることが多い

完璧主義というか、朝掃除をしないと1日が始まらないのだ

朝掃除をサボった日は、全部うまく行かない気がする

ある意味強迫観念のようなものでもあり、

ルーティンのようなものでもあり、

好きでやってるわけではない

ただやっぱり掃除をして始まる1日は気持ちがいい


私は家事が好きではない

料理も得意ではない

家族のために美味しいご飯を作るのが生き甲斐みたいな人を見ると

心底羨ましい

なんならうちのご飯も作ってくれませんか?とすら思う

私は家事が好きではない
家事全般が苦手なのだ
それは家族にも言ってある

しかし不思議なもので17年も苦手なことを続けているとかなり上手くなるもんだ
ご飯は何を出してもだいたい美味しい美味しいと食べてくれる

ただ私の苦手意識は何も変わっていない
そういう役割だからそれをこなしているだけだ

家事に関してだけは「誰かに喜んでほしい」とかそういう概念は全くない
ただ自分の仕事をこなしているだけで
サボったら自分の首を絞めるだけなので
自分が気持ちよく過ごすために
責務を全うしているというのが私の感覚である

あと、誰も片付けないから(笑)

17年これでやってきてるからこの先も
家事が好き!!家族のためにやってます!
みんなが喜んでくれて嬉しい!!
とはならないような気がする。。

私は1人が好きで、人と住むのに向いていないのだとつくづく思う
1人でも寂しいと思わないのだ
むしろ散らかす人がいないから快適極まりない

じゃあなんで子供3人も産んだんだとか、なんで家にいるんだとかいうどうでもいいご意見が出てきそうなところだが

そうなったからそうしているのだ
責務を全うしているのにどうこう言われたくはない


キッチンを拭きながら、時折そんなことを思う


そんな中で反抗期気味の次男が

カウンターに置いてある卵焼きを一口食べて言った


「いつも思うけどママのたまご焼きってめっちゃうまいよね」


苦手なことを続けてきた成果がこれだ

今後も胸を張って「家事好きです!」とは言える日は来ないだろう


でも、

私はニヤニヤしながら言う

「だろぉ〜〜?」


母の日

おいしいの一言が、誰かを救う

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