大企業を辞める葛藤

こんにちわ。今回は、自分が大企業を辞めるという選択に至るまでの考えを書いていきます。悩んでいる人の参考になれば幸いです。アウトプットの練習として書いています。読みにくいところもあるかもしれません。

私は新卒でメガバンクに入行しました。配属はリテール、最大規模の支店でした。1年と数か月で退職しました。経験は浅いですがそれなりに考えた結果です。やめようと思った理由はいくつかあります。

1.仕事が面白くない
2.将来が見えない

少し掘り下げます。
1.仕事が面白くない
経験が浅い私が言うのも生意気だと思いますが、面白くなかったです。
金融商品を販売する営業を行っていたのですが、商品ごとに設けられたノルマのため、お願い営業が普通でした。現場は常にピリピリとした空気でした。とにかく売ることが正義で、上司は自分のやり方を押し付けたり、毎日進捗状況の報告や会議で、重たい空気が流れていました。はじめのほうはノルマが達成できず苦しかったのですが、途中からノルマを達成できるようになりましたが、もっと売ることを求められ、できないことを探し続ける環境でした。「このまま営業を続けて自分はどうなりたいのか」を考えたときに、営業としての自分の価値を考えるようになりました。商品の価値を的確に伝えたり、適切なフォローをすることで、自身の介在価値を高められると思いました。しかし、それらは自分がなりたい姿ではないし、今後の社会においても価値が低くなると思いました。自分がいることによって、顧客にもっとプラスになるようなことがしたいと思うようになりました。すごくざっくりでわかりにくいと思うのですが、パーソナルトレーナーに例えると、身体づくりの情報提供するトレーナーになるのではなく、運動を楽しく続けるようにモチベートするトレーナーになりたいということです。ここに人が介在する価値があり、今後も重要になってくることだと感じました。目標が明確になり、現職の営業方針では難しいこともわかり、モチベーションも低くなりました。

2.将来が見えない
全国転勤であることです。はじめからわかっていたことなのですが、就職活動の時の考えと働き始めてからの考えは変わります。銀行では、全国転勤当たり前、月末に突然発表の世界です。彼女ができ、結婚を意識するようになった私にとってはマイナスでした。2馬力で働いたほうがメリットが大きいと思っていたので、全国どこへでも行くのは不適切です。地域限定職もありますが、変わらない業務内容で、収入が減るのは納得できませんでした。
また、上司や先輩、同僚を見ていても、「早く辞めたい」「仕事が嫌で仕方ない」といった様子で、目標になる姿を身近に見つけることができませんでした。先ほども書いた、目標に向かっていないという点もあって、このまま働く姿が想像できませんでした。

この2つの理由で、私は会社を辞めたいと思うようになりました。はじめは会社に対する文句のような形でしたが、不満に対して自分なりの努力をすることで、想いは強くなります。また、「文句があるのなら転職すればいい」そう思うようになりました。とはいえ、新卒で入行したメガバンクを簡単に辞めるわけにはいきません。理由はいくつかあります。

1.年収
やっぱりお金です。メガバンクでは、十分な福利厚生と、高い年収が期待できます。若手は寮に数千円で住むことができ、結婚すれば7万円ほどの家賃補助もあります。年収は役職で決まりますが、総合職であれば30歳で1000万円はほぼ全員が到達します。1-3年目では。500万円いかないくらい、3-6年目で500-700万円、6-9年目で700-900万円、9年目以降1000万円を超えると聞いています。寮や家賃補助のおかげで、可処分所得も高いのでお金はたまります。

2.企業ブランド
メガバンクのブランド力はすごいです。営業をしていると、富裕層や企業オーナーと話をすることが多いですが、これはメガバンクの社員であるから出来ていることです。仮に外資系保険の営業であった場合、顧客は自分で開拓しなければなりませんが、メガバンクであれば、向こうから取引を依頼してくることが多いです。あたかも自分の営業力がすごいように錯覚してしまいそうになります。
あと、周囲からの反応も悪くないです。親や親戚などは、喜んでくれます。

大きくはこの二つがあって、転職を迷いました。1年目の時に転職活動をしてみて、ベンチャー企業や外資系企業に内定を貰うことができました。でも僕は勇気がそこまでないし、自分の実力はまだまだだと思っていた僕は転職に踏み切れませんでした。親にも悩みを相談しました。「ここまで育てた恩を返せ」「そんなわけのわからない選択をするなら私は死んだほうがましだ」と大量のバファリンの画像を送りつけられました。内定を辞退したころ、メガバンクの仕事に嫌気がさして、どうしたらいいかわからなくなった僕は、うつ病の一歩手前まで行きました。あの時は、大阪駅でも会社でも泣いてました。「人生楽しくないし、嫌だ」と思っていました。
この状況を本気で何とかしたいと思って、自分が思い描く人生を考えました。せっかくの人生楽しく生きたいです。そのためには仕事もプライベートも充実させることが大切だと思いました。充実させたければ、努力しなければならないと思いました。好きな選択をしたければ、自分で頑張って勝ち取ればいい。そう思えることができました。今の仕事は面白くないからといって、文句を言っていては人生はよくなりません。だから、自分が納得できるように頑張って、本当にやりたいことをできるような環境に身を移す以外の正解はないと思いました。
わかりにくいかもしれませんが「今の会社を辞めるために転職するのではなく、自分の人生を充実させるために転職をする」ことです。
自分が何をしたいのか、もしくはどんな人間になりたいのか、何を優先させるのか。そこをはっきりさせれば、人生を好転させることができると思いました。

実際に僕は、たくさんの意見を聞き、考えました。その結果、はじめの「1.仕事が面白くない」に書いたような自分の目指す姿をできるだけ具体的にしました。そして、自分の人生で優先させたいものを決めました。
そのうえで、もう一度、メガバンクの仕事でできることはないのか、考えました。目標、希望を持つことで、辛い環境でもやり過ごすことができました。そのうえで、自分の人生の方向性と今の仕事は合致していないとはっきり思えるようになりました。
そして、転職先の選び方も変わり、他の大企業で、挑戦するという選択肢を選びました。
まとまりがないですが、損得の世界でなく、面白さや感情の充実感を大切にしたい。それが転職に踏み切った理由です。自分の選択をはっきりさせるには、自分が何をしたいのか考え抜き、行動に移すことで答えが見える気がします。


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