2021年J1第3節 湘南ベルマーレ戦 データプレビュー
Match Data
鹿島アントラーズ
18位(0勝0分1敗1得点3失点)
直近の戦績
・2/27 リーグ 清水戦(H) ●1-3
・3/3 ルヴァン 鳥栖戦(H) ○3-0
主な欠場者
アルトゥール・カイキ、ディエゴ・ピトゥカ
サガン鳥栖戦のハイライト動画
ルヴァンカップの鳥栖戦で今季公式戦初勝利を挙げた鹿島。土曜日に行われる予定だったガンバ大阪戦は中止となってしまい、中6日空いた状態で今節に臨むことになる。
湘南ベルマーレ
18位(0勝0分2敗1得点3失点)
直近の戦績
・2/27 リーグ 鳥栖戦(H) ●0-1
・3/2 ルヴァン 浦和戦(H) △0-0
・3/6 リーグ 柏戦(A) ●1-2
主な欠場者
ウェリントン、ウェリントン・ジュニオール、名古新太郎
柏レイソル戦のハイライト動画
湘南はリーグ戦連敗スタート、ルヴァンカップ含めてもまだ勝ちのない状況だ。前節の柏戦も岡本拓也のゴールで一度は追いついたものの、呉屋大翔に2ゴールを許して敗戦。しかも、その試合で新加入の司令塔中村駿が負傷交代。新たに獲得した助っ人アタッカー2人も入国制限で来日できない状況が続いており、厳しい台所事情となっている。なお、古巣対戦となる山本脩斗はここまでベンチ外が続いており、名古は契約上の関係で今節は出場できない。
前節の両チームスタメン
※リーグ戦
Point1 内弁慶の両者
直近の湘南戦対戦成績
※リーグ戦のみ
2013年 第10節 ○1-0(H)
2013年 第31節 ○2-1(A)
2015年 1st第2節 ●1-2(H)
2015年 2nd第15節 ●1-2(A)
2016年 1st第7節 ○3-0(A)
2016年 2nd第9節 ○1-0(H)
2018年 第6節 ●1-2(A)
2018年 第26節 ○2-1(H)
2019年 第3節 ○1-0(H)
2019年 第21節 ●2-3(A)
2020年 第6節 ●0-1(A)
2020年 第18節 ○1-0(H)
鹿島にとって湘南は、2018年に湘南が3度目のJ1昇格を果たした頃から「ホームでは勝てるが、アウェイでは勝てない」相手となっている。昨季もアウェイでの試合は決定機を決められずにいると、逆に石原直樹にワンチャンスを沈められ敗戦。一方、ホームではアディショナルタイムにファン・アラーノが決めて、劇的な勝利を果たしている。ここ3年は全て1点差ゲームと競った展開になっており、ホームゲームでは3試合中2試合がアディショナルタイムのゴールが決勝点、と鹿島にとっては勝っても苦しむ試合になるのが湘南戦だ。
Point2 1トップか2トップか
開幕戦の清水エスパルス戦ではエヴェラウドと上田綺世の2トップ、鳥栖戦ではエヴェラウドの1トップでトップ下に遠藤康を置く選択をした鹿島。今節はそのどちらを選択するのかは注目ポイントの一つとなるだろう。
湘南の振る舞いを見る限り、どちらを選んでも強みの部分は活きてくると思われる。湘南の3バックは決してサイズがあるとは言えず、柏戦でもクロスから2失点を喫しているように、エヴェラウドや上田の高さを活かしたクロス攻撃は十分に有効なはずだ。また湘南は守備時、サイドにボールが出た時に中盤のインサイドの選手がプレスを掛けにいくため、その時は真ん中のスペースが空くことになる。柏はそこをクリスティアーノが上手く使って攻撃を展開していたが、鹿島でも遠藤や白崎凌兵に同様の動きが期待できるだろう。1トップの場合はトップ下のボールの引き出し方に注目したい。
Point3 湘南の新たな攻撃の軸、大橋祐紀
湘南で要注意なのは3年目の大橋だ。中央大から加入した過去2年はケガが多くピッチに立つ時間は限られていたが、今季は開幕スタメンを掴むとドリブルにポストプレー、チャンスメイクと攻撃で万能なプレーぶりを見せ、ここまでチームの攻撃の中心となっている。前節の柏戦でも彼が長い距離をドリブルで運んでからのアシストで、同点ゴールが生まれている。最前線に張る石原直とは対照的に、低い位置に降りてボールを引き出しながら攻撃のリズムを作り出すのが、大橋のプレースタイル。鹿島としては、大橋にあまりボールを持たせないようにしたいのはもちろん、彼がポジションを動かした時のマークの受け渡しにも気をつけたい。
書いた人
タケゴラ
東京都出身。ANTLOVERS MAGAZINEの一応編集長。アントラーズとは2000年に出会って以来、20年超のお付き合い。好きが高じてアントラーズのマッチレビューを書くようになり、2020シーズンは全試合投稿。実体は丸の内OLとの一説も。フルーツサンドは正義。
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