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全部人のせいで良い!パチンコ界隈仮想敵化のススメ

お世話になっております。
明日禁パチ100日を迎えるコハラです。

禁パチにおいてメンタルの保護は絶対必須

これまで何度もスリップしてきまして、今回の挑戦ではやっと100日目前となっている状況なのですが、禁パチに限らず依存症を解決するにあたってメンタルのケアはかなり重要になってきます。

自分はわりと大丈夫な方ですが、これまで依存していたものを断つことで精神的に不安定になり、自殺を図るような人もいるくらいです。

これまで中毒になっていたようなものを自分から断つという、ただでさえ精神的に負担がかかる行為を行うわけですから、それ以外の面で精神的に負担をかけることは好ましくない。

“理想”なんてクソ喰らえ

禁パチをはじめると、いろんな人からアドバイスをもらう機会があると思います。その中で、こういう類のアドバイスが絶対に出てきます。

そもそもパチンコが悪い、パチンコを放置している国が悪い、客から金を巻き上げるパチンコ屋が悪い、みたいに自分の依存症をすべて他人のせいにするのはよくない。あくまでも依存してしまったのは自分であり、問題は自分にあるということを認めないと健全ではない

すべて他人のせいにしているような人に豊かな未来はありません。自らの努力で変えられるのは自分のことだけ。自分としっかり向き合って非を認め、ワンランク上の未来を手に入れよう

みたいなやつです。
至極もっともだと思います。

パチンコとうまく付き合っている人たちもそれなりにいる中で、自分たちは自己管理ができず、依存症になってしまったわけですから、あくまでも悪いのは自分、ということになるのかもしれません。

ですが、そんなもんクソ喰らえです。

パチンコ依存症の人がパチンコをやめようとするときに、そういう形で「悪いのは自分なんだ」と自分を追い込むことは精神的に相当ツラい面があります。心が保たずにスリップしたり、別のものに依存したり、自己肯定感がマイナスになりすぎて自ら命を断つような行為にまで発展してしまう危険があります。

ハッキリ言って、実際に辞められさえするのならば、考え方が健全である必要はまったくありません。

パチンコ屋が憎い、それを放置する国を恨んでる、きっとパチ屋は遠隔してる、映像や音を巧みに使い人を依存症に追い込む遊戯なんて危険すぎる、等々・・・・、あくまでも悪いのはパチンコ側であり、だから自分はもうやめるんだ。
自分だけでなく一人でも多くの解脱者を出してパチンコそのものをぶっ潰してやる!

正直、心の持ちようとしては上記のようなものであるほうが楽です。負担がかなり違う。パチンコ側を仮想敵として据え、敵対心や復讐心、憎しみなどから禁パチという行為を行う。仮にスリップしても、それは敵が汚い手を使ったからであって、自分は悪くない。あくまでも悪役はパチンコ側であるというメンタリティ。これが大事。自分を追い込まないこと。

理想的な思想はあとからついてくる

パチンコ依存症患者にとって、最も大事なのは人生の理想的な考え方や思想をもつことではなくて、とにかくパチンコを辞めることです。恨みや憎しみといったどんなに不健全で非生産的な思考であっても、自分を守り、パチンコを辞めることへの近道になるのなら、そちらを選択すべきです。

いちどしっかりパチンコを辞めてしまうことができれば、そこから改めて健全な思想でもなんでも身につければいいのです。とにかく今、自分が依存していて生活を脅かすことになっているパチンコというものを排除してしまえば、生活にも余裕が生まれ、心の健康を取り戻すことは、今と比べてかなり容易いものになっているはずです。

もっともらしい理想を掲げるアドバイスはスルー推奨

問題なのは、先程あげたような理想主義的な思考を良しとする考え方を押し付けてくる人がけっこう多いということです。しかも、道徳的に正しい、倫理的に優れていると思っているので、わりと強めに押し付けてくるパターンがそれなりにあります。

そういう正論みたいなものは、真に受けると自分が辛くなります。
ハッキリ言って、パチンコにハマって身を崩した人は、だいたい自分が悪いのです。環境のせいってのも多少はあるかもしれませんが、自己管理能力の欠如が最も大きな原因。そんなことはだいたいみんなわかってるんです。だけどそこにフィーチャーして、「悪いのは自分なんだ悪いのは自分なんだ・・・」と自分を追い詰めたところで、精神的に参ってしまうだけです。

こういうアドバイスが間違っているとはいいません。
ただ、一旦いまは、
「何言ってんの?いくら自己管理ができない人だって、そもそもパチンコ自体が無くなれば依存しようがないじゃん。だからパチンコ屋が存在すること自体が悪いんだ」
くらいの感覚で良いと思います。もっともらしい正論は、いまは無視しましょう。

外への攻撃はモチベーションを保ちやすい

そもそも人間は、自分と向き合うというのが一番大変で難しいことです。
難しくてうまくいかないから、モチベーションも保ちにくい。

一方で、敵対する他者を攻撃するような行為は、精神的な流れもわかりやすく、シンプルに「スッキリする」という効用もあるので、モチベーションを保ちやすいのです。

ですから、自分と向き合って自分を変えるよう追い詰めていくよりも、パチンコ界隈を仮想敵に見立て、そこに対抗する、そこから身を守る、という形で続けていくほうがモチベーションが保てるわけです。

Twitterを見ていると、禁パチ日数がかなり多いにも関わらず、未だにパチンコがいかに悪かをツイートしているアカウントはけっこうあります。そういう姿勢が禁パチの継続に役立つということがわかりますし、かなり長期間パチンコから遠ざかっている人でさえ、スリップの危機を避けるにはパチンコを仮想敵としてこき下ろすことが手っ取り早いと認識されている証拠です。

パチンコ仮想敵化のススメ

よく「まわりを変えるより、自分を変えるほうが簡単だ」という意見がありますが、依存症患者にとってそれは必ずしも正しいとはいえません。というかむしろ、それができないから依存症になってるんじゃないのか、という気さえします。

自分を変えることが簡単にできるなら、とっくに依存症から足を洗っているはずです。いまでも抜け出せないのは、それが難しいからです。

であれば、パチンコ界隈をぜんぶ仮想敵化し、そこに対抗していくということで行動のモチベーションをあげていくのが最も簡単で、辛くない形になります。

あくまでも自分は被害者なんです感を出すのもいいです。全然アリです。被害者の自分が、加害者であるパチンコ業界に復讐するという感じでモチベーションを保つ。不健全かもしれませんがこれでいいのです。



おそらく依存症患者のほとんどの人が、実際問題あるのは自分自身なんだというのはわかっているはずです。
ただ一旦、依存対象から解脱するという過程においては、ただでさえストレスがかかる状況なので、自分を追い込むのはやめましょう。うまくいかないことが多々あります。なので全部人のせいにしてしまってOK。とにかく自分の心をつぶさないように、速やかに依存対象から離れていくのが吉です。


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